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【ブレネー・ブラウン】本当の勇気は「弱さ」を認めること【読書感想文】

この本は「*自分の弱さの向き合い方」を教えてくれる本です。

本当の勇気とは「弱さ」を認めること

ただ、批判するだけの人に価値はない。称賛に値するのは、実際に競技場に立ち、埃と汗と血にまみれながらも勇敢に戦う人です。

私たちは日々生活しているだけで、さまざまな危険やリスクを抱えています。

なにか新しいことに挑戦してみたものの、うまくいかず失敗することもあるし、なにかに向かって頑張っているのに周りからは認めてもらえず批判され恥をかくこともあります。

だから何かに挑戦をするときに、傷つかないように完璧で誰からも批判されないような自分になって競技場にたとうとする人が多い。

だが、しょせん人間は完璧になどなれません。
大事なのは、自分の弱さや恥を受け入れ、ありのままの姿で競技場に立つということで、それこそが本当の勇気であり称賛に値する果敢な挑戦ということです。

恥がナルシストを生む

ナルシズムは自分が好きすぎたり、逆に極度に他人に怯えたりなどする心の病です。

ナルシズムの根っこにあるのが「 」という感情です。
「本当の自分はみんなに注目され、愛されて、居場所を与えられるような特別なすばらしい人間ではない」という不安がナルシズムという障害を生んでいます。

多くの人は、平凡であることへの不安に弱く、時としてその不安と、自分は特別でありたいという欲求との区別がつかなくなってしまいます。
そして平凡は恥ずかしいという思いから、自分は特別だと思い込んでしまうのがナルシズムです。

嫉妬や不満の原因は欠乏感

今の社会には平凡な人生には意味がないと考え「私はこれでよい」と思えずに苦しんでいる人が増えています。

私たちは人生の多くの時間を、自分に足りないものについて考えたり、不満を言ったり心配することに費やしています。

この何かが足りないという欠乏感こそ、嫉妬や人生への不満の原因と言えます。

欠乏感というのは「足ることを知らない」ということが問題になります。

欠乏感に対抗できる充足感

金銭的な豊かさでは欠乏感を埋めるのは難しい。

欠乏感の根っこにあるのは「 」と「比較 」です。
完璧じゃない自分を恥ずかしいと思ったり、他人と比べてしまうのは、自分には何かが足りないという欠乏感を感じます。

欠乏感を埋めるには充足感です。
充足感とは、自己肯定感とも言えますが、人生に確実なものがなくても、自分の弱さをさらしてリスクを背負ってでも「私はこれでいい」と思えることです。

恥とはつながりが切れることへの不安

恥の正体は、人や居場所へのつながりを断たれることへの不安です。

私たちは心理的にも本能的にも、つながりや愛、居場所を求めるように生まれついています。
人とのつながりは、愛とともに私たちが存在する理由であり、人生に目的と意味を与えるものです。

恥というのは、自分がしたことしなかったことが原因で、人とのつながりを失ってしまうのではないかという不安です。

恥と罪悪感と屈辱感は違う

自分の価値観に反する行動をとってしまったとき、私たちは罪悪感を感じる。
それは不快な感情に変わりはないですが、そのあと行動としては反省したり相手に謝ったりとプラスの行動につながることが多い。

だが、恥は破壊的な行動につながることが少なくないわけです。
恥は、暴力、攻撃、うつ、摂食障害、いじめなどにつながるという研究もあります。
恥が良い行動につながるデータはない。

恥を感じたときに、私たちはつながりを断ち切られたような感じで、必死で自己肯定感取り戻そうとします。

だから端によって心が傷つくと、自滅的な行動に走り他人に対して攻撃的になりやすいわけです。

人に話すことで恥から回復できる

生きている以上、まったく恥を感じないというのは不可能です。

大事なのは、恥からの回復力をつけることです。

恥を感じても、本来の自分を見失わずに切り抜け立ち直ることです。
恥からの回復に大切なのは、その体験を受け止めて誰かに話すことです。

逆に、人に話せない恥ずかしい秘密を抱え続けてしまうと、どんどん恥の感情は自分の中で膨らんでいき、破滅的な行動をとるようになってしまいます。

完璧主義という盾を捨てる

完璧主義というのは、目標達成や成長への努力ではなく、むしろ守りの姿勢です。

完璧主義を目指す心理というのは、完璧にやることができれば、批判や非難、恥による痛みを回避できるという思い込みです。

たとえるのなら、自分の真の姿を見られないように、巨大な重い盾を引きずりながら、歩いているようなものです。

そして、その本質は向上心ではなく、人から褒められたいという称賛の追求になります。

この完璧主義から開放してくれる「私はこれでよい」という自己肯定感は、自分のすべてを受け止めることから始めます。

弱さや不完全さを受け止めない限り、ヘトヘトになりながら完璧な演技をし続けなければならないということになります。

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