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2022年の話

仕事納めの翌日から剃っていない無精髭をマスクの下に隠し、朝から大晦日の街を徘徊する。近所のコンビニでコーヒーを買いつつ店員と軽く談笑した後、昨日作ったアジカンのプレイリストを聴きながら隣町をウロウロ。変な時間にスシローで簡単な昼飯を済ませて、何となく別の道で家まで帰る。プライベートな時間に特別な出来事はいらないなと、40過ぎてからは尚更思う。
今年も365日。途中、コロナにかかったり、健康診断で医者に怒られたり、通ってた皮膚科が閉院したからネットで評判調べたら星1.4だったりと、色々ネガティブなこともあったが…。
何とか365回分の日常を完走。うん、ナイスランだ、自分。

20世紀を繰り返す世界

東欧、チベット、朝鮮半島と、紛争の火種は100年経っても消えないどころか、2022年には新たに薪をくべる者も現れる始末。戦後に夢見た明るい未来は風に吹かれてタイムゴーズバイ。やだねったら、やだね〜だよ、ほんとまったく。
Father John Mistyは今年、「The Next 20th Century」というタイトルを添えたアルバムを発表した。「明るい未来=21世紀」に辿りつけなかった人間社会は、結局、2度目の20世紀を繰り返している。
そして歴史から学ぶことを忘れて、ほら、また同じ罠に脚を掛ける寸前じゃないか。
せめて次の世代、次の子どもたちだけでも、本当の「21世紀」へと歩んでほしい。

2022年の音楽事情

2022年の音楽ライフ。今年もたくさんの音楽を聴いた。
去年のLil Nas Xの様な圧倒的なポップスターはいなかったけれど、アルバム単位での良作が本当に豊富な1年で、内外ともに最高の当たり年だった。佐野元春の「今、何処」はコロナ禍の日本を象徴する作品として何十年と語られる作品だろうし、七尾旅人も宇多田ヒカルもサニーデイサービスも、キャリアを代表する様な最高のアルバムが1つの年に重なるなんてことがあるとは…。改めて振り返っても凄いな2022。
そして、そんな豊作年に1番聴いた曲がRex Orange Countyの「KEEP IT UP」だったこともすごく嬉しい。毎朝、職場に行くまでの道のりにバッチリはまった、ちょっとモタッとしたブレイクビーツのシンプルな構成のこの曲、このアルバムが、いかに今年1年の自分がバランスよく過ごせてきたかを物語っている様で、こそばゆくも堪らない。
2023年も365回分の日常とgood music
を。あとは紅白見て寝ます。良いお年を。

2022年ベストアルバム


・rex orange county / who cares?
・佐野元春 / 今、何処
・宇多田ヒカル / BADモード
・七尾旅人 / long voyage
・サニーデイサービス / DOKIDOKI
・father john misty / chloe and the next 20th century
・warren hue / boy of the year
・町あかり / 総天然色痛快音楽
・kehlani / blue water road
・アジアンカンフージェネレーション / プラネットフォークス

2022年ベストソング

・佐野元春 / クロエ
・rex orange county / keep it up
・charli XCX / baby
・サニーデイサービス / こわれそう
・七尾旅人 / 未来のこと
・kehlani / wondering/wandering
・father john misty / funny girl
・joji / glimpse of us
・宇多田ヒカル / BADモード
・superorganism&chai / teenager

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