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人生設計が出来すぎてる幼稚園児

先生
「じゃあ次、佐藤くんのこれからの人生設計を教えてもらえるかな?」

佐藤くん
「はい!
僕の人生は、超名門大学へエスカレーター式で行ける小学校に入学して、
学年最下位の成績を叩き出します。
でも、僕はクラスメイトのかすみちゃんとこの学校で成績1位を取って
将来結婚すると約束しています。
毎日毎日勉強を頑張ります。
そして最終的に僕は成績1位を取ってかすみちゃんと将来結婚できるようになります。
しかし、かすみちゃんは転校します。
僕は落ち込んで中学2年生まで不登校になってしまい、勉強ができなくなります。
ですが僕がかすみちゃんとの約束を思い出します!
また学年最下位になってしまいましたが、僕は諦めずに、勉強し続けます!
そしてついに!中学最後のテストで満点を叩き出し、学年一位になります!
そこから大学生卒業まではトントン拍子で行きますが、就活になると僕は途端に勢いが落ちてしまいます。
一体佐藤に何があったのか?
その原因は勉強という打ち込めるものがなくなったからである。
これまで勉強が趣味であった佐藤にとって今の自分には何もない。夢も。希望も。
しかしそんな佐藤にチャンスが訪れる。
彼に一通のメールが届く。
ksmという名前の差出人からのメールだった。
内容は自分たちと一緒に実験をしないかというもの。
どうやら報酬も出るらしい。100万円。
それである程度やりすごせる。
そのメールの言われた通りの場所に行くと、見たことのある顔と出会った。
そう。かすみだ。彼女は俺との約束を忘れていなかった。
実験が終わり、俺たちは結婚した。
順風満帆な結婚生活、、、かと思われた。
少なくとも私には。
彼女との生活には刺激がなかった。
安定しすぎていたのだ。
そんなことを私に仲良くしてくれていた女友達の花奈さんに相談した。
彼女は私のことを全く悪く言わなかった。
優しかった。
そんな優しさに溺れてしまい、私は

花奈さんに手を出してしまった。

携帯を見てみると夜中中妻から電話がかかってきていた。
浮気はバレたらしい。
全てをのみこんでしまうような罪悪感を感じる中、私はホテルを出た。
妻と話して、私たちは離婚をした。
花奈さんとも疎遠になり、家も失った。
私は全てを無くしたのだ。
ワシは今でもあの日のことを後悔している。
あの日のかすみさんの顔は今でも覚えている。

ワシは、愛を失った

これが僕の人生設計です!」

先生
「なるほど、どうですか?佐藤君は。」

先生
「面白い、彼が今後どのような活躍を見せてくれるか楽しみだ....合格。」

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