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朝、30分のお仏壇掃除。日常の小さな楽しくて幸せなこと。

ひと月ほど前から写真の整理を始めた。

プリントしてしまってあったり、壁の額縁に散逸していたり、新たにまたプリントしたり、そんな大切な写真を全て額縁に入れて、壁に飾るものは飾り、今この世にいないみんなの写真、私にとっても大切な友達のペットの写真を、写真のサイズに合わせた額縁に入れて、お仏壇に全て飾った。

もうこの世にはいないけれど、大変お世話になって、可愛がってもらった、畑中純先生や石井隆監督の色紙も、額縁に入れて壁に飾った。

お父さんと私が一緒に写っている写真ばかりが溢れているけれど、息子の写真も、両親の写真も、コーナーを作って額縁に入れた。

そういう作業を、ボチボチとゆっくり始めていった。

ちょうどそれをやり始めた頃から、函館の気候が良くなって、朝は早く起きて、水で顔を洗い、お仏壇の花を水切りして、お仏壇にお水とお線香をあげて掃除するようにしはじめた。

お仏壇お花の蕾を全部咲かせたくて、こまめに手入れをしているせいか、栄養剤をあげなくても、お花はひと月以上どんどん蕾を咲かせてくれている。

我が家のお仏壇には、本当に小さな木彫りの仏さんしかいなかった。

なかなかお墓参りにも行けないので、お父さんと話し合って、プラスチック製だけれども、小さなお地蔵さんを買ってお仏壇に置いた。

大切な友人たちの写真や友人たちが写っている葉書、友人のお父さんが生前描いた絵画も額縁に入れて全部飾った。

そんなこんな、ぼちぼちやり始めてから、先日、3日ほどかけて、壁のヤニやほこりをとって、あれこれ思案しながら、額縁の整理をしたり、新たに額縁を買ってきたりして、部屋中の写真の仕上げをした。

お父さんが誕生日にプレゼントしてもらった、海野やよいさん、椎名エリさん、亀吉いちこさんからの、万年筆のインクも写真のところに飾り直した。

うんと若い頃に対談させていただいた、平口広美監督とのツーショットと小さな色紙も出てきた。

うんと若い頃に、私がまだSM雑誌で挿絵を書いていた頃の、達筆すぎて、お名前が読めないけれど、責め絵の先生に書いていただいた色紙も出てきた。

もう部屋に飾り切れないので、棚を整理して、スペースを作り、そこへ飾った。

棚をきれいにして遺品を置くスペースも作り、大切な遺品もそこへ飾った。

仕事をしやすいように、本棚の本を片付けて、手帳を全部並べて、ネームを取りやすくして、原稿のコピーも取りやすくして、原稿用紙も取りやすくした。

コピックや電球を全部雑巾で拭いて、机周りに取りやすく整理した。

お父さんから古物屋で買った小さな引き出しをたくさんもらい、本棚に置いて、大切なものをそれぞれ分別して分けて入れた。

机の小さな2つしかない引き出しの中も片付けた。

便箋や封筒、雑貨や頻繁に使うもの、それらをきちんと片付けた。

お父さんの車椅子は、ふた月ほど前から私の机の並びに移動して、お父さんと会話しながら、お父さんとくっついて過ごせるようになった。

朝起きて、まずは顔を洗って、お仏壇を掃除して、お花の水を変えてお水とお線香をあげ、お父さんとドジャースの試合を見る。

そんな生活が続いている。

お部屋の中の長座布団も畳んで、ダラダラ寝転がるのもやめた。

寝室や、物置の掃除も、できるだけこまめにやるようにしている。

部屋が広くなって、壁が賑やかになり、本棚や棚が片付いて、良い気分である。

午前中のほんの30分、やることをやる。

それだけでも本当に気分が違う。

毎日ウキウキして、小さなことがいちいち幸せで、生活が本当に楽しい。

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