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ファンドラップは買いか

ここ数年、多くの金融機関で提案されているファンドラップについてお話していきます。

ファンドラップについて

よく、「中長期の安定運用として」「お任せ投資」という謳い文句でファンドラップが注目されていますが、
私は、ファンドラップは買って放置する商品ではないと考えています。
基本的には、全資産に分散投資をしているので、損失があっても、時間経過で相場が上昇すれば評価は戻りやすいです。
ファンドラップを売却するタイミングは、他の運用商品にも該当しますが、基本的に相場環境が上昇局面の時です。評価額が上がらず、損が長引いても、じっくり待ったほうが痛手は少ないです。

相場環境が好調な時は誰しも気持ちが大きくなりやすく、今ある資産の評価を客観視できない時があります。(まだまだ上がるんじゃないか・・・等)
当初設定したリスク・リターンに添えるような運用を各社行っているため、想定以上のリターンを狙う商品性格ではないです。
ですから、利益が乗っている場合は、一度売却をして利益確定を行い、相場状況を見て再度購入していったほうが、心理的に負荷が少ないと思います。

投資信託との違い

通常の投資信託と異なるのは、ファンドラップを持ち続けた期間ずっと運用費用が発生するので、投資信託購入時に説明される、保有期間が長期に及ぶほど1年あたりの買付手数料が低減するメリットはないのです。

(引用:SBI証券 目論見書補完書面)

もちろん、投資信託も信託報酬等の間接費用はその商品を売るまでかかるので、どちらのほうが良いとは断言できないですが、見えないだけでコストは結構かかっていることは理解したいですね。コストを払うのであれば、しっかりと投資対象に関心を持つべきだと考えます。中には、成功報酬型を採用している証券会社もあり、基本費用とは別に利益が出た際、超過部分に対して一律で徴収されるスタイルもあるので、引かれる費用を差し引いても運用メリットがあるか吟味すべきです。

ロボアドバイザーではどうか

ファンドラップに加え、ロボアドバイザーという、AIを活用した運用も人気です。こちらは、相場が想定以上に上昇、急落する場合、躊躇なく価格が高くても買い増したり、損失が大きくても売却をしたりとデータに基づいた動きを実直に行うので、急激な動きが短期的に起こった場合、売らなくてもよかったのではないかという商いも出てくると思います。自分自身では調べきれない部分をカバーしてくれるロボアドバイザーはとても頼りになりますが、頼りきりだと効果が薄くなると思います。

※本投稿は、Tae.COが信頼できると判断したデータにより作成しておりますが、その内容の完全性、正確性について、Tae.COが保証するものではありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

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