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読書感想文

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読んだ本の感想を集めたものです。
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記事一覧

人生経験とはつぶやき /「100年の旅」 ハイケ・フォーラ(著)

こんにちは。今日は「100年の旅」という本を紹介したいと思います。0歳から99歳までの人生を鮮…

「怠惰の美徳」梅崎春生/怠けたいのが通常通り。周りが立派に見えた時の本

世の中の人たちは立派だなあとしみじみ思う。SNSやブログを読んでいるとますます思う。そうす…

(昨日は嘘) 詩・谷川俊太郎/私は揺れるもの

(昨日は嘘) 昨日は 嘘 明日は 嘘 今の 今 私は私 無数の 因 一個の 果 熟してまた 未知…

芥川賞作家が考える、小説と日記の違いについて/ 「やがて忘れる過程の途中」 滝口悠…

「やがて忘れる過程の途中」は、小説家・滝口悠生さんがアイオワに滞在した3か月の日記を本に…

パリジェンヌが教えてくれた「日本のおとしよりの素晴らしき世界」

「日本の高齢者は人口の約3割」という統計は、少しマイナスなトーンで語られることが多い気が…

「シスター・キャリー」を読んで(2)。才能だけでは成功しない。120年前の女優から…

前回は、あまりの衝撃にハーストウッドに注目しすぎてしまった。 しかし、「シスター・キャリ…

「シスター・キャリー」を読んで。不倫で身を崩し、落ちぶれていく男に体が震える。これで120年前の小説なのか。

下巻の中盤まで読んで、本をテーブルに伏せ置き、私は、身震いした。恐ろしすぎる! アメリカ文学の代表作「シスター・キャリー」上下巻 「シスター・キャリー(著・ドライサー/ 訳・村山淳彦)」は、1900年にアメリカで出版されたリアリズム小説である。当時、性道徳に問題があるとされ、出版後すぐに発禁。そのショックでドライサーは神経症を病み、第二作が発表されるまで十年余りかかったという。 表のあらすじ|成功物語 タイトル通り、主役は「キャリー」と言う名の、綺麗で魅力的な若い女性

死を前にした人に、あなたは何ができますか?|を読んで分かったこと

このタイトル、ドキッとして、自分の無力さにグーっと胸が苦しくなります。私たちに何かできる…