同じ時、同じ場所で遊んでいた兄弟だけど。|記憶と自分らしさについて
私の兄は、色んなことをよく憶えているタイプの人です。先日も、突然電話がかかってきて「飼っていたリスが逃げた時のことを憶えているか?」と聞いてきました。
そう聞かれて、当時住んでいた家のベージュの重いドアが半開きになっている場面とその半開きに気づいたと同時に「逃げた!」と認識した自分の意識、また、そのドアを半開きにして帰った犯人である母の友人達への日ごろから面倒くさく思っていた感情も思い起こされてきました。
兄は母と会話をしている中でこの事件をたまたま思い出し、母が憶えてい