JP分岐点(絶対主義と相対主義)

短い記事です。2月に投稿した世界観を問う44問は、正確にカウントしていませんが、100名程度の方には回答して頂いたように思います。中には回答に数日かけた方もいるようで恐縮の限りです。6月になった今でも回答もらったりします。ありがとうございます。

設問の中には、あるタイプはきっとこう答えるだろうな、と予測込みで作成したものがあります。それは、外れたりもすれば、当たったりもしました。まあこの当たり外れは、自分のタイプ観が真であることを前提とした主観的認知ですが。

予測したものの中の一つに、絶対主義者、或いは、相対主義者はこう答えるだろう、というものがありました。最後の設問がそれにあたります。

絶対主義、相対主義とは、どういう考えのことを言うのでしょうか。説明するために、以下のサイトを引用します。易しい文体なので理解しやすいと思います。哲学を専攻した方からすれば易し過ぎると思いますが、まあそれはおいておいて。

INFPの眼

ものごとにたった一つの正解が存在すると考える絶対主義者、対し、正解の数は状況や当人次第でいくらでも存在すると考える相対主義者。

私は、MBTIのおけるJPの分かれ目として、この二つの主義で説明ができるように考えています。Jは絶対主義、Pは相対主義の立場を重んじる傾向があります。

まあ問44の回答がJPでそんなにはっきり分かれたかと言えばそうでもないんですが、それもひとまずおいておいて…

よく目にするPは柔軟というのも、この相対主義で説明が付けられるでしょう。正解なんて人それぞれと考えているのだから、価値観が異なった相手になにかを押し付けることはしませんし、それを嫌います。反対にJは、自分が正解だと思っていることが正解でない状況を嫌います。だからJはPと比べて融通が利きません。

なぜ「INFPの眼」と書いたかと言えば、引用したサイトの文章からINFPのマインドを感じたからです。あの文章は相対主義の説明としてフラットなものではありません。自分とは異なる価値観を知ろうとしない絶対主義者への批判があります。ここにINFP的なものを感じるのです。
以前この相対主義のことをネットに書いた時、INFPの人から「まさにまさに!!」と強く共感されたから、というのもありますが。

しかしながら、です。自分は融通が利かず、頭が固い方の人間だと思います。そういう気質が嫌になることもありますが、しかしあまりにも相対主義が過ぎるのもどうなのだろう?とも思います(タイプで言えばExxPよりIxxPが該当する)。極端な話、彼らからしてみれば、自分の認識一つで悪人が善人になります。
というか彼らからしてみれば「悪って何?」という感じでしょう。私からすれば驚くべき認識ですが。

過度な相対主義は逃げ切りにも使えます。
「INFPって仕事できない人多いよね」 → 人による
「NTは自分のことを賢いと思っているよね」 → 人による
「Tは人を配慮した言い方ができないよね」 → 人による

なんでも相対主義で無効化できてしまいます。無敵の理論です。しかし、何でも人によるで済ませてしまっては、人をたったの16種類に分類すること自体おかしくなってきませんか?人の数ほどタイプが存在しないとおかしいということになりませんか?そしてそうなれば、それは「タイプなど存在しない」と同義です。ただ大抵彼らは都合がいいので、この矛盾に真剣に向き合ったりしません。

「それはAかもしれないしBかもしれないし、Cかもしれないしそうじゃないかもしれない」
こんな文章表現を見たことはありませんか?過度な相対主義者特有の表現のように思います。判断を保留することは良いことだとは思いますが、度が過ぎると煮え切らなさを感じますね。

まあこういったことは、Pへのちょっとした意趣返しでもあります。引用した記事の内容には同意しますが、あまり言われてもJの立場ないのでね。

それはともかくとして。


世の中には絶対主義者と相対主義者がいる。そして私は前者側の人間なんだ。これは、私がMBTIを通して学んだことの一つでした。

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