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【逃げ切れるか 3】

4/30です
戦場にやって参りました

診察券を受付機械にスキャンさせ
血液検査を受けて
指定された時間より早目に消化器外科の待合に到着しました

救急外来に対応くださった先生が
とても優しく律儀な方だったので
ここの病院全体が優しいと嬉しいなと思っているウチに
「ゲルさん4番診察室へ」とアナウンスが
守護神の家内は時間に余裕があったので手洗いへ行ってますが
行かねばなりません

4番診察室で待つのが板前さんではありませんようにと
祈りながら引き戸を開きました・・・

丸椅子に腰掛けるや否や
初対面の担当外科医さんは雄弁に語りだしました
「虫垂炎じゃ無いと思います」
左バッターの大谷選手が
やおら右バッターボックスへ入ったような感覚でした

初診の地元病院で虫垂炎
転移先ここの病院の救急外来でも虫垂炎
ここへ来て外科の先生は
「憩室炎」のカードを切って来ました

これ押し切りモードや!と感じ
先生に「家内は看護師なんで家内と一緒に説明して下さい」
とお伝えしましたが先生は怯む様子も見せません
同じ病院内ならば医師と看護師は覆す事は不可能な上下関係
かも知れませんが先生と家内との立場にはそんなシガラミはありません

すかさず家内がフォローに入りました
「痛みの場所がみぞおち→へそ周り→盲腸付近は虫垂炎の典型例ですよね」
と切り返すも外科医先生は無視
あろうことか
「憩室炎は大腸ごと切断してよくて半年は人工肛門になります」との事

家内は実は今日のところまで「入院ありき」でした
それはゴールデンウイークに色々予定も入れていたし
身体を休める日も欲しかった
それが病人の世話するなんて以ての外
入院して上げ膳据え膳で面倒みてもらって亭主元気で留守が良い
そう考えていたののです、が
外科医先生は「手術ありき」
それも虫垂炎みたく内視鏡でぷちっと切り取るのではなく
大腸バッサリ切断に半年間人工肛門と聞いて
静かなる山の神モードに
いや守護神モードに切り替わりました

私もここで抵抗して
俎に載せられ手術室行きを阻止せねばと思って
「先生、今日の血液検査の結果は如何でしたか?」と訪ねました
物理的音声は聞こえませんでしたが
先生から「(・д・)チッ」という音がしたような気がしました
当然血液検査費用を払う身としては当然の要望だったので
説明して頂けましたCTR値のみ
赤文字「緊」表示他にも在ったのに・・・

CTR値は「4.03」
27日が「16.51」だったので1/4以下です
私の脳裏から俎は遠ざかったのですが

しかし先生はお約束の外科医板前モードに入りました
「確かに数値は下がっているが基準値は0.3以下だからまだまだ心配」
「連休中は医師も少なく急遽悪化しても対応できないかも」
そしてダメ押しとしてCT画像を観せられました
それは食べ残しのぶどうの房のように
憩室がびっしりと腸壁に並んでいました
が、しかぁし
私はその画像は先日観せられたモノと違い
明らかに画質が鮮明でした

私達夫婦は断固入院をお断りしたところ
流石に先生も諦めモードも入り交じり
「連休明け再度診察」「本日で終了」の選択肢をご提案頂きました
私は思う処があり
「再度診察」を選び
連休明け5/7に三度目の診断を受けさせて頂く事となりました

お陰様で今日は前回より少し多めに俎から遠ざかりました。

《三度目の続く》
次回も乞うご期待


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