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【エクスプローラー】今日からはじめるジャンド異形化

はじめに

お世話になっております。初めましての方は初めまして。tAchi(タチ)です。

今回は先日開催された益若ニコル(@Nicole_Masuwaka)さんが主催されているドリプロVオープンに参加して、【ジャンド異形化】にて好成績を残すことができたため、このデッキの選択理由や強みなどを記事にしていきます。


エクスプローラー環境について

『カルロフ邸殺人事件』実装後のエクスプローラー環境で最も意識されるデッキとして、【ラクドス吸血鬼】が存在します。
先日開催されたACSでも、採用率が圧倒的に高かったですね。

このデッキは、既存の【ラクドスミッドレンジ】に《傲慢な血王、ソリン》と《血管切り裂き魔》のパッケージを組み込み、デッキ内の生物をソリンとシナジーのある吸血鬼に寄せることで、元の【ラクドスミッドレンジ】の強みを損なうことなくデッキ出力を上げた、大変強力なデッキとなっています。

3t目に《傲慢な血王、ソリン》から《血管切り裂き魔》が着地するといった動きが特に強力で、そのまま対応できずに負けてしまうといったケースがよくあります。

また、【イゼットフェニックス】、【アマリアコンボ】も数が多く、この3デッキが現在のエクスプローラー環境で想定しなければならないデッキであると考えています。


【異形化】について

パイオニア・エクスプローラー環境には、【異形化】デッキが存在します。
デッキ内のクリーチャーを《偉大なる統一者、アトラクサ》のみにすることで、《異形化》から確定でアトラクサが出る構成にしたコンボデッキです。

【異形化】はコンボ自体の要求枚数が2枚と少ないため、色の選択肢が多く、様々な色の組み合わせが試されています。

主に、青のカードを採用することで打ち消しを採用し、ゲームレンジを後ろに倒した【イゼット異形化】と、ハンデス、除去でアドバンテージを取りながらアトラクサの早期着地を目指す【ラクドス異形化】【ジャンド異形化】の数が多い印象です。


デッキ選択:【ラクドス吸血鬼】を対策する

【ラクドス吸血鬼】は強力なデッキですが、ミラーになった際に引きムラがそのまま勝敗に直結するため、数が増えている状況ではあまり勝率が高くならないと考え、【ラクドス吸血鬼】を対策する方が良いと考えました。

私は、《血管切り裂き魔》にサイズで勝ちつつ絆魂を持つ生物である《偉大なる統一者、アトラクサ》に目をつけました。
【ラクドス吸血鬼】は、除去を【致命的な一押し】に頼っており、大型生物に対しての解答が少ないこともアトラクサが有効だと考えた要因です。

はじめに選択したデッキは【ジェスカイ独創力】です。

このデッキは、【アゾリウスコントロール】に独創力+アトラクサのパッケージを組み込んだデッキとなっていて、相手の動きを受け流しつつアトラクサを着地させてリソース差で勝つことを目標としたデッキでした。

しかし、このデッキを回しているうちに明確な弱点があることに気づきました。
80枚デッキかつコンボデッキという性質上、引きムラが激しいという点です。
その結果、マリガンすることが増えてしまい、1t目《思考囲い》からそのまま負けてしまうというケースが多くありました。

一方、アトラクサを早期着地できたゲームでは有利になることが多かったため、後のデッキ選択の指針となりました。

次に選択したデッキは【イゼット異形化】です。
このデッキは、青のカウンター呪文と赤の軽量火力で戦いつつ、異形化からアトラクサを出すことで有利を取ることを目標としたデッキです。

元々【イゼット独創力】を使ったことがあるので、大まかなリストが似ているという点もあり、このデッキを選択しました。

ですが、このデッキにも弱点がありました。
《魂の洞窟》です。
採用している除去が軒並み3点火力なため、タフネス4の《分派の説教者》に対処するのが難しく、できれば打ち消したいカードなのですが、《魂の洞窟》によって打ち消しに耐性が付けられるため、かなり厳しいゲームとなってしまうことが多くありました。

また、《異形化》のためのトークンを《致命的な一押し》で除去されてしまうことも多く、相性が悪いと考えました。


【ジャンド異形化】との出会い

上記で挙げたデッキを回しながら、並行して【ラクドス吸血鬼】を50戦ほどプレイしました。

その中で、ラクドス吸血鬼のとある特徴に気がつきました。
それは、「3ターン目のアクションが特に強い」と言うことです。
ソリン+切り裂き魔はもちろんのこと、《鏡割りの寓話》や《分派の説教者》など、3t目の動きがデッキの核となっていると実感しました。
また、これらの動きはどれも即効性のあるものではありません。
言い換えれば、ラクドスの3t目は隙ができるということです。

このことに気づいた私は、ラクドスの3t目の返しに強い動きを押し付けることが可能であると考えました。

そこで選んだデッキが、【ジャンド異形化】でした。

【異形化】のラクドスに対しての負け筋として、トークンを除去されてしまい《異形化》が空打ちになってしまうというケースがあります。
そのため、ラクドス側がマナを立てていると異形化が打てないといった場合が多いです。
【ジャンド異形化】は、《急使の手提げ鞄》や《入念な栽培》によって、最速3t目に《異形化》を打つことが可能です。
ラクドスが隙を見せた3t目にアトラクサを着地させることで、有利なゲーム展開に持っていくことができます。

【ラクドス吸血鬼】以外のデッキに対しても、アトラクサはもちろん、ハンデス・除去や《敵対するもの、オブ・ニクシリス》による妨害、《エシカの戦車》によるビートダウンなど、様々な角度から戦えます。

さらに、ゲームが長引いた際には、宝物や《マナの合流点》、《湧き出る源、ジェガンサ》を用いて《偉大なる統一者、アトラクサ》を唱えるための色マナを用意することができるというのもこのデッキの魅力です。

【ジャンド異形化】を使用して、先日開催されたエクスプローラーのメタゲーム・チャレンジで7勝することができました。


第9回ドリプロVオープンへの参加

メタゲームチャレンジで好成績を残すことができたため、ACSのリストを見ながらデッキを改良して、【ジャンド異形化】でドリプロVオープンに参加することに決めました。

メタゲームは予想通り、【ラクドス吸血鬼】の採用率が非常に高いものとなっていました。


1回戦:アゾリウスコントロール 2-0

メインでは《勢団の銀行破り》が特に強かったです。
序盤は銀行破りでリソースを稼ぎつつアクションし続けることで、相手のカウンターを吐かせることに成功し、中〜終盤の異形化に繋げることができました。

サイド後は《敵対するもの、オブ・ニクシリス》が刺さりました。
コントロール相手には《異形化》の通りが悪いのでPWは頼もしい相棒です。


2回戦:ラクドス吸血鬼 2-0

相手の3t目アクションに合わせてアトラクサを着地させることができました。
アトラクサさえ出てしまえばドロスの魔神とも殴り合っていけるのがいいですね。

サイド後は《覆い隠し》と《絶滅の契機》が強いです。
アトラクサのおかげでサイドインしたカードにアクセスしやすいのもこのデッキの強みです。


3回戦:ラクドス吸血鬼 2-1

吸血鬼2連戦でした。
相手の隙をつけるとはいえ噛み合いによっては何もできずに負けることもあるので、吸血鬼のデッキパワーの高さを実感しました。
除去をいつ切るのかについては慎重に考えていく必要がありそうです。

ドリプロVオープンの結果は全勝で2位に入賞することができました。
【ジャンド異形化】の強みを発揮できてよかったです。


おわりに

今回は、【ジャンド異形化】について取り上げました。
サイドプランやメインの動きについてはまだ記事にするほど固まっていませんが、今後更にデータが集まった際には記事にしようかなと思っています。

今回参加させていただいたドリプロVオープンは、定期的に開催されるエクスプローラーの大会です。
参加費無料かつ賞品もでるということで、とても魅力的な大会でした。
興味がある方はぜひ出場してはいかかでしょうか。

これからもエクスプローラー・パイオニアをメインにMTGの記事を書いていきますので、読んでくださると励みになります。

ではまた!

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