7.5月短答受験時(合格時)の勉強方法
5月短答を迎える皆様に向けて
5月短答受験時の勉強方法(清水さん)
私が5月短答を受験した時は12月短答がなかった年だったので、例年と少し違うところがあるかもしれませんが、勉強方法等については参考にしていただいて問題ないかと思います。
5月短答を受験するにあたって一番問題となるのが論文の勉強とのバランスだと思います。
正直、私は5月短答対策に重点を置きすぎていて、そのバランスを取ることに失敗していたと思います。
実際、その年の論文式試験は残念な結果になってしまっています。
何が失敗だったか
何が失敗だったのかというと、対策不足だからといって1月頃から始まる論文答練や租税法・選択科目(経営学)の講義を全く受講していなかったことです。
論文対策の観点から考えると、短答が終わった5月頃から論文対策をゼロからスタートさせるのは非常にリスクが高いです。
実際、私は5月短答が終わってから租税法と経営学の対策に多くの時間を取られてしまって、他科目の論文対策が手薄のまま論文式本試験を受験することとなってしまいました。
この私の経験から、5月短答を受験される皆さんは上手く論文の勉強とのバランスを見つけて欲しいと思います。
短答の勉強について
次に具体的な短答の勉強についてです。短答直前期はとてもやることが多く、全てを完璧にこなすことは難しいと思います。以下、科目別に直前期に何をしていたのかを記載しています。
・財務会計(計算)
基本的にアクセス答練を解き直していました。その中で不安な分野があればテキストに戻って基本的なところの理解を確認していました。
・財務会計(理論)
理論に関しては短答・論文関係なくテキストの読み込みが重要だと思います。
テキストを章ごとに読んだ後、その章に対応する問題集を解いていました。またテキストの読み込みもただ文字を追うのではなくて、ページの表題だけを見て何が書いてあるのかを想起しながら読んでいくとアウトプットも同時にできて効果的だと思います。
・管理会計
基本的にアクセス答練を解き直していました。
その中で不安な分野があればテキストに戻って基本的なところの理解を確認していました。また短答式試験の管理会計は原価計算基準の理解も重要になってくるので、アクセス答練だけではなく原価計算基準自体も読み込んでいました。
・企業法
企業法は基本的に問題集を解いていました。
TACの企業法の問題集は過去の本試験の傾向を分析して作成されているので、直前期は問題集に重点を置いて勉強をしていました。
また近年の企業法の短答式本試験の傾向に合わせて不安に感じた分野のテキストの読み込みも必要になってくると思います。この点はお近くの講師にご相談することをお勧めします。
・監査論
私が短答対策の中で一番苦労したのが監査論です。基本的にはテキストを読み込むことが重要であることは間違いないと思います。詳細な点に関してはお近くの講師にご相談することをお勧めします。
今日のワード
編集者山口より
今回は5月の短答式試験に向けて清水さんよりメッセージを頂きました。
「詳細は講師に」という所が潔くていいですね。
5月短答まで後33日。使えるものは全部使って合格まで突き進んでいきましょう。
今日から2026年合格目標の2年L本科生が開講となりました。
まずは簿記3級に当たる財務会計入門からです。一歩一歩手を抜かずにいきましょう。
次回のお話 「8.試験を受けての手ごたえ」
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