【デザイナー視点のアート鑑賞】ボッティチェリヴィーナス誕生
こんにちは、海外旅行ユニットTABTABです。ユニット活動の他、アートディレクション、デザインの仕事もしています。
今回は「デザイナー視点のアート鑑賞」と題して、作品のどういうところが気になってしまうのか?お話していきます。
一応美術大学を卒業しているので、美術史の知識はそれなりに。
独特かどうかはわかりませんので、ご容赦ください。
ボッティチェリ ヴィーナス誕生
ウフィッツィ美術館
『ヴィーナスの誕生』が飾られているのは、イタリア・フィレンツェにあるウフィッツィ美術館。
ルネサンス期の絵画や彫刻が収蔵されていることで有名。
「ウフィッツィ」とはオフィスのことで、元は官庁であった建物。
作品発見!
想像より大きい!等身大?
高さ172cm、横278cmあるそうです。
心の友、ヴィーナス!
なんといってもヴィーナスの美しさ。
物憂げな瞳と柔らかな身のこなし。首が長いって、美人の要素に入ると思う。
そして、ヴィーナスといえば、Adobe illustratorの立ち上げ画面やアイコンとして長いこと君臨していました。
デザイナーは毎日毎日彼女と顔を突き合わせていたので、親近感が半端ない。リンクが重すぎた、フォント入れすぎとかで再起動になれば、1日に何回も会っていたよね。
気になるのは、手足の指がもっちりしているところ。
指が長すぎるのと、ラインが残っているところがやや漫画的にも見えるけど、ボッティチェリ先生もきっと肉厚の意志の強そうな手と手相だったのではないかしら?と、妄想してしまう。
ファッション気になる
画面右側の女性は、季節と時間の女神ホーラ。
季節の到来を見守るため、お花の衣装を着ています。
シースルーに袖口も素敵。
ボッティチェリ先生が40代の頃の作品。
システィーナ礼拝堂の壁画を描くため、ローマに一年滞在。フィレンツェに戻ってきてから描いたそうです。
タッチの安定感がなんとも心地よい。シースルーもちょいちょいと描けてしまうお年頃。
因みに、「春(プリマヴェーラ)」も同時期に描いています。精力的!
時代背景を調べてみると、イタリアといえばカトリックの宗教争いなど激化しているのに、ギリシャ神話をモチーフに描いているというのは、珍しいそうです。
下手したらサヴォナローラの司祭に燃やされていたかも。残っていてくれてよかった。
ボッティチェリとダヴィンチのコラボ
ウフィッツィ美術館には、ヴェロッキオによる『キリストの洗礼(1475頃)』も展示されています。
ボッティチェリとダ・ヴィンチは、ヴェロッキオによる《キリストの洗礼》のなかの二人の天使をそれぞれ描いたという説があります。
当時、ダ・ヴィンチはヴェロッキオ工房にいたので、工房で顔を合わせる関係ではあったと言われています。
おまけ
2,500点もある展示物から、気になった1枚。
作者も作品名も憶えていないけど、黒っぽい絵の具が劣化してしまい、みんなの目元が黒くなってしまっていた絵。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
「ヴィーナス誕生」について、どんな感想がありますか?
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