飯能アルプスの山々に登る 〜登山趣味への道〜 & 秩父のSLに乗車
私は所謂運動音痴で,運動が苦手,というか嫌いであり,普段から運動をすることがほとんどありませんでした.
しかし,いい加減もっと運動して体力をつけておかないと,自分の好きな「旅行」をする体力さえなくなってしまうのではないかと思い始めてきました.
そんな中,私でもできる運動は無いかなと思いついたのが「登山」であります.
歩くのは別に嫌いでは無い(というかむしろ,ハイキングは好き)な私にとって,登山は自分に合った運動のように思います.さらに,登山ができるようになれば,旅先でも山に登って,これまでは見れなかった美しい景色を見れるようになり,一石二鳥であります.
ということで,登山経験のほぼ無い私が,登山を趣味にすべく最初に登る山として選んだのは,ヤマノススメの最初の方にも登場した初心者向けの山である「天覧山」と,そこから続く飯能アルプスの山々であります.
飯能アルプスの山々に登る
天覧山
飯能駅から歩いて10分強,飯能河原を左手に見ながら進んだ先に,天覧山の登山口がある.登山道は車でも通れそうな舗装された道であったが,天覧山中段にある広場を過ぎると,ハイキングコースらしい道になってくる.
山を知る者たちはみな「天覧山は小高い丘のようなもの」と言うが,本当にその通りである.登山道入口からわずか10分程度で,天覧山の山頂に到着した.
多峯主山
登山趣味を始めようと思って最初に登ろうとした山に,最寄駅から徒歩20分で登れてしまったのは驚きであるが,まあ最初はそんなものである.
もちろんこれだけでは物足りないので,天覧山の裏へ降りて,隣にある「多峯主山(とうのすやま)」へ向かう.
そんな多峰主山にも,天覧山から30分程度でたどり着き,もう隣の山を登り切ったのかと驚きである.このままだと今日は時間が余ってしまうのではないかと思いつつ,今度は天覚山を目指す.
…このときは,天覚山への道が過酷であるとは知る由もなかった.
天覚山
多峰主山からは一旦道路に出て,天覚山の登山道入口へと向かう.
天覚山の登山道に入ると最初に武蔵台・横手台のニュータンを右手に見るようになる.登山道の入口はその家々よりも低い位置であったが,登山道を進んでゆくにつれその家々を見下ろすようになり,やがて「永田山」という山の頂にたどり着く.
ここからはまずは久須美坂という分岐点を目指して歩き進めてゆく.ここからはさらに登ってゆくはずなので,上り坂が続くのかと思いきや,なぜか上り下りの連続である.意味がわからない.この山は人間に登らせる気はあるのだろうか.
久須美坂を過ぎて天覚山へと向かっていくが,相も変わらず上り坂と下り坂の繰り返しである.そんなんだから結局エレベーションはずっと同じままな気分である.しかも,進んでゆくにつれその坂は急になってゆく.この山はサディズムなのだろうか.
と思いきや,久須美坂から約1時間歩いた先で,急な下り坂の先に舗装された道路に出る.なんでだよ.と思ったがその場所が「東峠」という場所らしい.
東峠の道路を少し進むと,天覚山の山頂への入口がある.急な上り下りの連続でもう思うままに動かない足をなんとか動かして,最後のひと踏ん張りである.
この最後のひと踏ん張りが長い上り坂であり,最後に急な上り坂を登り切ると,ついに天覚山の頂上にたどり着く.ここまで来ると達成感よりも安心感である.
時刻は14時が近づいていたが,この日の目的地である天覚山の頂上にたどり着いたということで,おにぎりを食べてひと休み.
しかし500mもない山でこのキツさとは先が思いやられる気がするが,だんだん慣らしていって,このぐらい朝飯前,と思えるようになりたいところである.
あとは天覚山の「沢筋コース」という登山道を降りてゆき,西武線の東吾野駅へと向かった.
田舎の駅間の長い電車の4駅分を,登山道を使って歩き進めたというのだから,自分でも驚きである.いくら歩くのが好きでも,田舎の4駅を歩くという経験さえ過去にほとんどない.
東吾野駅からは電車で西武秩父駅へと向かい,秩父名物を食べて腹を満たしてこの日は終わりである.
秩父路のSL列車に乗る
翌日は秩父鉄道のSLに乗る.首都圏から最も近いSLと銘打つ秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」は,この日は普段よりもレトロな客車で運転されたために満席であった.
正直,秩父路をナメていた.東京から近いゆえに普段なかなか行こうと思わない秩父であるが,見える範囲の限られた,秩父鉄道の車窓からの景色でさえ美しい場所だらけなのである.そんな車窓に見惚れていたら,2時間半強の乗車時間もあっという間に終点の三峰口に到着である.
ということで,2日間に渡る飯能・秩父でありましたが,東京から近く普段なかなか行こうと思わないものの,実際に行ってみると魅力の多い場所でありました.
そして今回は天覧山から天覚山まで登り進め,登山趣味への道をスタートさせました.今回は天覚山までだけでもだいぶ足が疲れましたが,徐々に登る山のレベルも上げていければいいなと思います.
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