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⭐︎人生の転機⭐︎南仏マルセイユの幻ワイナリーとの運命の出会い(日本未入荷)

出会いは2017年

マルセイユに移住して地元のレストランでソムリエとして働いていた時に
知り合いの紹介で連れていって頂いたのが最初の出会いです。
一般の方は入れないワイナリーで夫婦二人で運営
している小さな幻のワイナリーです(幻の理由は最後に記載してます)
Microcosmos(ミクロコスモス)】

2017年に初めて会った時の写真当主は女性のFabienne氏
旦那様のLukas氏は本業は薬剤師で一緒にワイナリーをお手伝をしています
白、ロゼ、オレンジワイン、赤は7種類あります
この日、南フランスの赤ワインの美味しさに感動し目覚めた日でもあります

南フランスと言えばロゼのイメージが強いかと思います

南フランスに住んで正直、ロゼや白ワインは美味しいと思っておりましたが赤ワインはピンときていませんでした。ですが、このワイナリーで飲んだ赤ワインの美味しさに驚き、その時に初めて理解しました。

彼女は元研究者なので凄く細かく科学計算をしてワインを造ります
一時期、アイスワインも造っていました

南フランスの赤ワインは熟成して力を発揮するワインだという事を
ハッキリ認識をした日でした。
今まで飲んでいた南仏の赤ワインは、そのワイン達が力を発揮する前に飲んでいてしまっていたんだと、、、
そして南フランスの葡萄は多品種なので、その個性も理解していないと
ワインを理解する事ができないので凄く難しいと思いました。
だからこそ南フランスワインの魅力にハマっていきました。
南フランスワインにつていは、また詳しく説明致しますが日本では勘違いされている方も多く南仏のロゼや白は早飲みワインだと思っているかと思いますが実際は違います。しっかり丁寧に造られた生産者さんのワインはロゼも白も熟成します。話すと長いので、また次回(笑)


Fabienne氏は品種の個性がそれぞれ生きるように7種の赤ワインを作って
熟成させていますが正直、小さなワイナリーで赤ワイン7種類も造り熟成させるのはリスクを考えたら簡単な事ではありません。
ワインの美味しさも感動しましたが私が一番惹かれたのは彼女の情熱です。

妥協が一切なく普段は温厚で優しいですがワインの時は凄く厳しくなります

マルセイユでワインを造るという事は半端な気持ちではできない地域です

マルセイユでワインを造るという事はワインの事を知っている方でしたら疑問に思うかと思います。理由はワインの生産地として知られていませんし
ワインの生産地を示す(AOC.AOP)認定されていない地区だからです。
AOCとAOPについては下記のサイトをご欄ください。

ワイン生産地として認識されていないという事はデメリットだからです。
多くの方は有名産地、ボルドー、ブルゴーニュ、ロワールなど産地で購入しますし南フランスだと「プロヴァンス」と記載されているのを購入するかと思います。

Fabienne氏の畑は品種別で数カ所あります。(プロヴァンスとローヌ地方)

無農薬の素晴らしい畑です
私は畑が大好きで畑探究家として活動もしています
ミニトマト、野生のイチジク、ハーブも生えていて畑が生き生き健康だからこそ
は生えている雑草達

畑も語ると長いので、また次回♪(笑)


Fabienne氏のワインの畑はプロヴァンスやローヌ
(シャトーヌフ・デュ・パプ、タヴェルの近くにあります)にありますが
醸造場所がマルセイユなので販売名は【Vin de France】になります。
なので私は、せっかく地域名記載ができる素晴らしい畑で葡萄を栽培しているのに、どうしてマルセイユに醸造するのか聞きました。
Fabienne氏は一言《マルセイユが好きだから》と、、、
彼女はワインの修業にロワール、北フランスの有名生産者や海外にも勉強にいっていますが、それでもマルセイユが好きで、この地にこだわりたいと
言っています。

マルセイユの住所はわかるように前に、しっかり記載しているのが素晴らしい♪
私はラベルで住所の記載なしのワインは基本は買いません。
生産者さんの顔が見えるワインが好きです♡

でもワインは自分たちのこだわり=販売には必ず結びつく事はありません
特に小さな生産者は苦労しかありません。
Fabienne氏の凄い情熱は、けして生活が豊かなわけではありませんが妥協を一切しない事です。
小さな生産者さんはワインだけでは生活ができないので他でバイトをしている方も多いです。彼女の場合は旦那様が働いてるので、なんとか生活はできるレベルでしたがコロナ影響の時は販売が、ほぼゼロに近くなり凄く落ち
込んでいた彼女は今でも忘れられません。

ラベルる張りも一つ一つで手作業です
出来たワイン達は、この場所でゆっくり熟成させています。

Fabienne氏は販売に凄く信念を持っています。
彼女はワインを【大切な子供達】といい条件は一つだけです。
【子供達の大切にしてくれる方々だけに飲んで欲しいという気持ちだけです】その彼女のワインは少しずつ知れ渡りマルセイユの星付きレストランで扱いがスタートしてからはパリ、南フランスの他の地域の星付きレストラン、そして海外に輸入までされるよになり人気が出てきた矢先にコロナになりレストランも閉鎖、輸入も停止した影響で全ての販売が無くなりました。
なのでコロナ影響期間の葡萄の収穫もできず畑も数カ所、手放さないといけない状況になりました。

耳にあてているヘッドフォンのようは機械で葡萄の音を聞いています

でもFabienne氏は諦める事も妥協する事も一切なく続けていたお陰で最近、有名レストランで彼女ワインの扱いが増えいていきました。
今まで一般販売はしていなかったので普通に買う事はできませんでしたが少しずつ信頼できる地元のワインショップに置くようになりました。
幻の理由は一般では購入できないもありますが自社畑(自分達一生懸命、耕して育てた葡萄達)でワインを製造しているワイナリーはマルセイユには1軒しかないからです。マルセイユでワインを造っている生産者はいますし大手ワイナリーも参入してマルセイユワインで販売していますが全て買い付けした葡萄を使用しています。でも未だにマルセイユでワイナリー名も言っても知らない人が多い小さな幻のワイナリーなんです。でも彼女は有名になる事が目的はないので今の現状で良いと言っておりました。

元研究者なので使用する備品も研究室ぽいです!!
定期的にワインをあけて熟成具合を確認します。この作業が凄く大切で葡萄とワインの可能性は
無限大だという事が分かります。
ロゼ、白、ロゼワインの2年熟成を試飲、まだまだ元気です♪

彼女のワインは日本はまだ未入荷です。
日本の輸入業者からの販売依頼は数カ所きていましたが彼女は全て断わり日本販売は全てわたし(YOKOに託したいと)と言ってくれました。信頼しているからこそ大切なワインを日本の方に飲んで頂ける日を楽しみにしていると
言われ数年、、、
私は輸入業者ではないので自分ではワイン輸入はできません。
もちろん自分で輸入をやろうと考えた事もありますが私は輸入会社をしたくて渡仏したわけではないので現在は信頼できる輸入会社を探してやっと
見つかったので準備をしている最中です。
ですので、いつの日か皆様にマルセイユからお届けしますので楽しみに
お待ちください♪

ワイナリーで働きたく渡仏したのが一番の目的

渡仏してずーとレストランでソムリエとして働いてきました。
というよりもフランスに住むには働くしかないというのが一番の理由です。
それはフランスに住むために必要な許可書が労働ビザだからです。
ビザも凄く苦労しているので、また後日、詳しくお伝えしますね。

ワイナリーで働きたくても私の場合はビザの関係で働けなかったので、ずーっと永久ビザを取得するまで、どんな辛い事があっても我慢しました。
そして数年前に、やっと永久ビザといわれている10年ビザを取得して
レストランの仕事も辞めてフリーで働けるようになりワイナリーの
お手伝いも始めました。
ここまでの道のりは本当に長かったです。
たぶん7年以上掛かったのかと思いますが、もう色々あり過ぎて
覚えていません。

次回は収穫の様子を紹介させて頂きます~
マルセイユ生活についてもアップしていきますので応援して頂けましたら
幸いです。
ご欄頂きましてありがとうございました。


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