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【6/9】三ヶ月ぶりの旅は名古屋! 大歓楽街の酒場をゆく「名古屋二日目は、那古野・円頓寺商店街『太陽堂 本店』で外カリ中ふわのねぎ焼きをいただく」

名古屋二日目。「東横INN」のベッドで目覚め、朝ご飯を食べ、街に繰り出します。この日のランチは、円頓寺商店街にある1908年創業の甘味処「太陽堂 本店」でした。

午前5時に起床。カーテンを開けるとすでに名古屋の街は太陽の光と、清々しい空気に満ち溢れているので、たまらずジャージに着替え、ジョギングシューズを履き、ホテルの外へ走り出します。

あっちへこっちへ30分ほど走ったのち、ホテルに戻りシャワーを浴び、強い空腹感をおぼえながら朝食会場へ向かいます。

どて煮&肉味噌丼を作ってみた

朝食ビュッフェにご当地の料理「どて煮」があったので、半ライスにぴりから肉味噌とあいがけにして、濃いめ&刺激強めの小どんぶり飯としましたが、このどて煮と肉味噌が予想以上にパンチのある味わいで、ご飯がどんどん進みました。朝から食べ過ぎです。

円頓寺商店街

この日は単独行動なので、のんびりと行動開始します。朝食後は腹ごなしがてら名古屋駅周辺を散歩し、土地勘を養いつつ、夜に訪れる店はどうしようか思案を巡らせます。

10時過ぎ、ホテルを出てシェアサイクルを使って那古野の円頓寺商店街へ向かいます。何年か前に「名古屋円頓寺商店街の奇跡」という本を読み、とても気になっていたエリアでした。

なお、同書によると、那古野について、このような記述があったので引用しておきます。

那古野は「なごの」と読むが、明治31(1898)年までは「なごや」と呼ばれていた。「尾張名古屋は城でもつ」といわれた江戸時代からの商業地区で、かつて名古屋でもっとも人を集め、おおいに賑わった場所である。
しかし今、実際に名古屋駅から歩いてみると、駅から一番近い「西円頓寺商店街」はほとんど商店街の体を成していない。目立つのはコインパーキングである。人影は薄く、その寂しさはすぐそばの名古屋駅周辺とあまりに対照的だ。

出典:名古屋遠藤寺商店街の奇跡
酒蔵をリノベーションした日本酒バー
こちらはイタリアンレストラン

円頓寺商店街へ向かう道すがら「四間道 町並み保存地区」に立ち寄ってみますと、これがまた雰囲気のいいエリアで、観光客も多くにぎわっています。川沿いということもあり舟運で栄えた時代があったらしく、古く立派で趣ある建物が残っているので見応えがあり、あちらこちらを見てまわり、最後に「子守り地蔵尊」をお参りし、隣接する円頓寺商店街へ向かいました。

そうこうしているうちに、昼時になってきました。この日は円頓寺商店街で昼食をとる予定にしていたので、シェアサイクルから降り、専用のポートへ戻してから、あたりをぶらぶらそぞろ歩きし、良さそうな店を探していきます。ところどころに古るからありそうな店もあり、悩みながら店選びをします。

良さそうな店を発見

と、1908年に創業したという甘味処「太陽堂 本店」という店を発見です。もちろんわたしは甘味を食べるのではなく、ビールのつまみにもなりそうなお好み焼きを食べるつもりで入店すると、愛想のいい80代くらいの女将さんが迎えてくれて、席へ案内してくれます。

「いらっしゃいませ」と厨房から顔を出して声をかけてきた50歳ぐらいの男性は、女将さんの息子さんなのでしょうか、那古野の老舗甘味処は家族経営なのかもしれません。

短冊メニュー。渋い。
開け放たれた扉から風がそよそよ
写真かと思ったら絵画でした

さて、メニューから「ねぎ焼き」とビール中瓶を注文します。「ねぎ焼き」は1,080円、瓶ビールは580円と、名古屋ということを考えると随分とお手頃価格です。

つまみ

ビールを手酌していると、「これはサービスです」と女将さんが金平牛蒡を出してくださいます。出汁が香る上品な味付けで、これで冷えた酒を呑みたくありました(笑)

あっつあつ

程なくして、「熱いので気をつけてくださいね」と出された「ねぎ焼き」は、なんとなんと、真っ黒な年季の入った鉄板で焼かれていました。

付いてきたへらで切り分けて食べていくわけですが、ねぎたっぷり、豚肉たっぷりの醤油味で、「あふあつ、はふあつ、うめーうめー」と、口の中がやけどしそうになりながらも、へらを持つ手が止まらなくなります。

あ、ちなみに味付けはソースか醤油を、具材は豚肉のほかにイカ・エビ・餅から選べるようで、おすすめは餅のようでした。

けっこうボリュームがあるように見えた「ねぎ焼き」でしたが、ねぎがたっぷりで小麦粉の割合が少ないようで、意外と軽くてすんなりと腹に収まりました。

鉄板で焼いているので、食べ終えるまでアツアツなのも嬉しく、なんだったら、半分くらいの量だったら、まだまだ食べられそうな腹具合でした。

地元常連客でしょうか、わたしが食事をしている間、続々と入店してきて(店はけっこう狭く15、16人でいっぱいになるでしょう)、「ぜんざいね」とか「赤だしください」とか「やきそばで」といった具合に慣れた感じで注文し、甘味や料理を楽しんでいました。

会計をすると女将さんが通りまで出て、「また来てくださいね」と見送ってくださりました。人よし、味よし、雰囲気よしの円頓寺商店街の老舗「太陽堂 本店」、地元にあったら通いたくなる、本当に素敵な店でした。

(つづきます。)

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