フリーダ・カーロについて
フリーダ・カーロは、20世紀のメキシコを代表する女性画家で、メキシコシティに旅行に行った時に伝記を読んで初めて知った。病気と事故、その後遺症、そして何よりディエゴ・リベラとの関係によって苦しんだ一生は、私の心を強く揺さぶり、惹きつけた。そこで、それまでは全く関心のなかったコヨアカンにあるフリーダ・カーロ美術館「青の家」に、急遽行くことにした。
私は芸術については、よく分からない。フリーダの絵は緻密でとても上手だけれど、大体において不気味さをはらんでいる。痛みや苦しみを表現し