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イタリアに住んで感じたこと②    ホンモノを見る目

イタリア人は良くも悪くも人間らしい(人間くさい)とお話しました。

行儀よく育てられた日本人の私たちからすると、イタリア人は怠け者で、いいかげんで、不真面目に見えるかもしれません。

そしてそういう面は確かにあると思います(笑)。

私もローマに住み始めた頃、イタリア人のあまりのいいかげんさに呆れましたが、ローマ在住20年以上の大先輩(日本人)から教えてもらって「ふ~んそうなんだ」と感心したことがあります。

その先輩はこう仰いました。

「彼らは確かにいいかげんな一面もある、ただね、"ホンモノを見る目"、これは備わってるなと感じる時があるんだよ」

「ローマの街を見てごらん、数千年前の遺跡や建築がごろごろしてるだろ?ああいうのを彼らは毎日見てるんだよ」

「ムゼオ(イタリア語で美術館)に行ってごらん、世界の宝級の絵画や彫刻が溢れているだろう。彼らは子供の頃からそういうものに触れて育ってきたんだ。」

「日本人は、●●風建築とか●●村とか、世界の観光地を模したテーマパークやストリートを作って人が集まったりするけど、イタリア人はそういうハリボテみたいなものには価値を感じないようなんだ。」

確かにイタリアの小さな村の通りを歩くと、何百年、何千年の重みというか、ホンモノの凄みを感じることがありました。イタリアでは●●村とかプチ●●みたいなものを見た記憶がありません。

私などは●●風建物を見ると「●●みたいできれい」「●●そっくりだ」と簡単に感動したりする傾向があります。

他の人(鑑定家さんとか)の評価でその絵画が価値あるものに見えたり、ありがたがったりしてしまいます。
それはそれで必ずしも悪いこととは言えませんが、イタリア人みたいにホンモノを見る目を持っている、ってなんかキラッとしてカッコいいですよね。

「イタリア人は周りに合わせるよりも自分はどう思うのか、どうしたいかを重視する傾向が強い」です。

日本人も少しはそれくらいの感覚を持った方が良いのかもしれません。イタリアに限らず、海外では「日本人は自分の考えをはっきり主張しない民族」だと思われていますから。

生まれ育った環境や考え方を一気に変えるのは難しいですし、日本人ならではの良さももちろんありますが、多様性を尊重し、お互いを認め、受け入れるコミュニケーション力、それはもっと意識してもよいかもしれませんね(シンジーノ)

2024年5月16日

★このnote投稿の概要は最初の記事「はじめまして」をご覧ください。

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