転校先で好きになったら子から今まで1度も貰ったことのなかったチョコをもらえました!
◯:はぁ……なんでよりにもよって転校なんかさせられるんだよ…
◯母:しょうがないでしょ。お父さんが転勤になっちゃったんだから
○父:すまんな◯◯……
申し訳なさそうに言う父
〇:まぁ...うん
〇:俺明日行く学校の準備してくる
〇父:あぁ......(申し訳ないことをしたな
それから次の日
〇:じゃあ行ってくるよ
〇母:うん。気をつけてね
〇:わかった
慣れない道を特になにも考えずに歩いていると
?:あれ?きみうちの学校の人?
〇:あ、そうです
?:でも1回も見たことないような...
〇:転校生なんです
?:だからか!
?:私の名前は齋藤飛鳥。2年生だよ
〇:齋藤さんですね!僕も2年です!
飛鳥:同級生なんだね
〇:みたいですね笑
〇:これからよろしくお願いします
飛鳥:困ったことがあったらなんでも聞いてね?
〇:はい
それから〇〇は職員室へ向かい担任の先生と会話をした後、〇〇のクラスへとむかう
担任:それじゃあ入ってきていいぞー
〇:はい。
ガラガラガラ
担任:それじゃあ〇〇君自己紹介をお願い
〇:転校してきました。〇〇といいます!こっちの学校のことは全然わかりませんがよろしくお願いします
パチパチパチ
担任:それじゃあ〇〇君は齋藤の隣の席だな
〇:(齋藤さんってたしか朝に会った人だな
飛鳥:〇〇君こっち!
こうして自分の席が決まり
飛鳥:まさか同じクラスで隣になるなんて思わなかったよ
〇:僕もだよ。でも飛鳥さんが隣で安心したよ
飛鳥:そう?笑 私なんかで安心するなんてかわってるね
それから授業を受け放課後になり
飛鳥:はぁぁ....つかれた
〇:そう? 結構簡単だったよ?
飛鳥:あれが簡単だったの!? 今日の内容は数学は特にここ最近で1番の難問だったよ?
〇:まぁ僕は勉強くらいしか取り柄ないから勉強くらいはしっかりしないと
飛鳥:部活とかは?
〇:一応...元テニス部で中学のときはエースもしてたよ
飛鳥:すごいじゃん!全然勉強以外もできるんじゃん!
〇:まぁでも......中学の話だよ
飛鳥:なんで高校ではやらないの?
〇:中3の最後の大会が終わったあとすぐ、肩を怪我しちゃったんだよ
〇:それでそれからは怪我が怖くてスポーツは体育の時くらいしかやってないよ
飛鳥:いまは肩治ってるんでしょ?
〇:うん。今はどのスポーツするにも支障はないよ
飛鳥:ならやればいいのに。運動神経抜群の男の子なんてめっちゃモテるじゃん!
〇:いや〜大会優勝しても体育祭で活躍してもモテる可能性0って感じだよ
飛鳥:顔も悪くないしスポーツ出来るし......さてはよっぽど性格が悪いとか?笑
〇:性格かぁ...悪くはないと思うけど良い自信もないなぁ...
飛鳥:じゃあ飛鳥ちゃんと一緒か
〇:飛鳥さんは優しいんじゃないの?
飛鳥:いや、困ってる人とかみるの大好きだよ
〇:そ、そうなんだ... (思ってたより不幸好きなんだ
〇:バスに乗り遅れた人とかをバスの中から見るのとかも好きなの?
飛鳥:それ大好き!
〇:なかなかかわってるね笑
飛鳥:もしかして...ひいちゃった?
〇:いや、ひいてないよ
〇:むしろ飛鳥さんのことが知れて嬉しいよ
飛鳥:ならよかった
飛鳥:でもなぁ...こんな良い感じの人がモテないなんて不思議すぎる
〇:まぁ人には色々あるからね
飛鳥:〇〇隠し事してるでしょ?
〇:隠し事?
飛鳥:そう。ぜーったい何か隠してる!
飛鳥:だって私と違ってモテない理由がないもん
〇:え?飛鳥さんモテないの?
飛鳥:不幸好きな人がモテるわけないじゃん
〇:でも顔は整ってるし不幸好きなとこ以外は良いんじゃないの?
飛鳥:私って顔整ってなくない?
〇:いやいやめっちゃ整ってるでしょ
〇:顔ちっさいし
飛鳥:そ、そんなことないぞっ
〇:あれ?照れてる?
飛鳥:〇〇なんかに照れるわけないだろっ
〇:え〜顔小さいって言われるだけで照れちゃうなんて飛鳥さんは褒め甲斐があるね
飛鳥:だ、だから照れてないってばっ//
〇:照れてる顔もかわいいんだから隠さなくていいよ
飛鳥:か、かわいいっ///
〇:まってまって....顔中真っ赤だよ笑
飛鳥:あんたが悪いんだっ
〇:飛鳥さんの扱い方わかったかも笑
飛鳥:私は物じゃな〜い!
〇:うんうん。茹でダコだ
飛鳥:タコじゃなくて人間に決まってんでしょ!
飛鳥:このおたんこなす!
〇:はいはい。もう遅くなるから帰りましょうねぇ〜
飛鳥:むぅ...今度は赤ちゃん扱いしやがって
それから2人で帰り道を歩き
〇:ただいま〜
〇母:お帰り 学校どうだった?
〇:1人だけだけどすごく楽しい人と仲良くなれたよ
〇母:よかったじゃない!これでとりあえずひと安心ね
〇:そうだね (あんなにイジっても怒らないし面白いし...飛鳥さんやっぱり良い人だよ
それから学校にも慣れてきたある日
△:〇〇〜今日の体育は野球らしいぞ〜
〇:マジで!? やったぁぁ!
△:〇〇はスポーツ万能だから野球も上手いんだろうなぁ
〇:いや〜どうだろうね
飛鳥:(いいな〜私なんて運動なんて大っ嫌いだ
そしていざ体育がスタートすると
カキーンっ
カキーンっ
カキーンっ
〇:よっしゃあっ!
飛鳥:(はぁ...打てないのにまた打席回ってきちゃうよ
〇:飛鳥さんなんでそんなに気落ちしてんの?
飛鳥:だって打てないんだもん
〇:誰かが打てなくて苦労してるとこみたら元気でるんじゃない?笑
飛鳥:いまは元気でない...
〇:なら打って元気出すしかないね
飛鳥:でも打てないんだよ?
〇:しっかり腰使って打ったらヒットくらいは打てるよ
〇:誰かを本気で殴るみたいにさ
飛鳥:よし、じゃあ数学の腹立つ先生が来ると思って打つっ
〇:その調子〜♪
そして飛鳥が打席が回り
カキン
〇:お、当たった
飛鳥:落ちれ!落ちれ!
ポトッ
外野と内野の間に落ちる、いわゆるポテンヒットだった
飛鳥:やった!やった!ヒットだ!
塁上でぴょんぴょん跳ねる飛鳥
〇:飛鳥さんおめでとう
飛鳥:ありがと!
〇:ヒットであんなに嬉しがってる人初めて見たよ笑
飛鳥:だって嬉しいんだもん
〇:(やばい...今の飛鳥さんかわいすぎるっ
そして日付は 2月14日になり
飛鳥:おはよー
〇:おっす。
飛鳥:今日放課後時間ある?
〇:あるよ。飛鳥さんと帰ることくらいしか予定ないからね
飛鳥:ならよかった
飛鳥:まっててね!
〇:う、うん(放課後かぁ...なんだろう?
そして放課後になり
飛鳥:よし、誰もいないね
〇:俺はいるけどね
飛鳥:もちろんあんた以外に決まってんでしょ
〇:そっか
〇:それで、今日はどうしたの?
飛鳥:あぁ....えっと...うん
飛鳥:今から言うことは笑わないで聞いてほしいんだけどさ...
〇: ……うん
飛鳥:こ、この学校に〇〇が来てからずっと楽しかった。めっちゃ楽しかった
飛鳥:スポーツの苦手意識もちよっとだけどマシになったし、いっぱい成長できた
飛鳥:それでね......わたし、〇〇のことがどんどん好きになった
飛鳥:だから...だから付き合ってください!
照れているようでもあり恥ずかしがるような表情でそう伝えてくる飛鳥
〇:もちろん。僕なんかでよければよろしくお願いします!
飛鳥:ほんと? ほんとにほんと?
〇:うん!俺も飛鳥のこと大好きだから!
飛鳥:〇〇も好きだったの!?
〇:そりゃそうでしょ
〇:あんなに可愛い笑顔みせられたり、茹でダコみたいに真っ赤な顔して照れたりしてる顔みて好きにならない人なんていないよ
飛鳥:へへ
飛鳥:そっか笑
照れながら笑う飛鳥に改めて惚れた〇〇
〇:もう...マジでかわいすぎ!
飛鳥:なんでキレてんのよ笑
〇:だって自分で顔みてみてよ!マジかわいいから
飛鳥:そんなわけないでしょ//
飛鳥:っていうかそうだ! 〇〇に渡したいものがあるの
〇:なに?
飛鳥:これ......渡したくて
飛鳥の手には小さい箱があった
〇:なにそれ!?
飛鳥:何となく察しろバカ!
〇:え?だって婚約指輪は早すぎるでしょ?
飛鳥:そりゃそうでしょうね
飛鳥:今日なんの日か知ってる?
〇:2月14日......あ!バレンタインか!
飛鳥:そう
〇:ってことはチョコか
飛鳥:正解!
〇:え、今ひとつ食べてみてもいい?
飛鳥:うん!
〇:いただきます
パクッ
飛鳥:どう?
〇: ……(なんだ......これ...
〇:辛ぁぁぁぁぁあ!!!
飛鳥:笑笑
ケラケラ笑う飛鳥
〇:なんだこのチョコ
飛鳥:忘れたの?私こういうの好きなんだってば笑
〇:え?なら告白もチャラ?
飛鳥:え、ち、ちがう!それはほんと!
〇:(ん?これは上手くいくかも
〇:え〜でもこんな酷いことされたら飛鳥のことも嫌いになっちゃうな〜
飛鳥:えっ......
〇:嫌いになっちゃうな〜
飛鳥:グスッ
飛鳥:ご、ごめん💦
飛鳥:き、きらいにならないでっ
〇:え〜どうしよっかな〜
飛鳥:ごめんっ ごめんっ
そういって〇〇に抱きつく飛鳥
〇:ウソだよ飛鳥...笑
飛鳥:え?
〇:辛いチョコ1個食べさせただけで怒るわけないじゃん笑
飛鳥:グスッ グスッ
飛鳥:ほんどによがっだっ💦
〇:怒ってないから安心しろ〜♪
それから2人は円満に暮らしたそうな
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