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急にいなくなった幼なじみは僕のことが好き!?? 前編


MV撮影後

美玖:なおー


菜緒:ん〜?

美玖:この高校広いね

菜緒:そうやな


今回のMV撮影はとある高校で行われているのだ


美玖:なんでグラウンド眺めてんの?

菜緒:いや〜特に意味はないけど

美玖:うそだー意味ありげな感じしたけどな〜

菜緒:なんでもないの!

美玖:やけに押し切ろうとしてらっしゃいますな〜

菜緒:そ、そんなことは......

美玖:え〜グラウンドには野球部、サッカー部、テニス部が練習してますな〜

菜緒:そ、そうやな......うん

美玖:菜緒試しにもう1回グラウンドみてよ

菜緒:うん(他のとこみんといかん

ジー

菜緒:みたで

美玖:菜緒様はテニス部に気になる人がいるのか

菜緒:なんでわかったんっ!?

美玖:あ、認めた

菜緒:あっ.....気になってなんかない...

美玖:もう誤魔化せないって笑

菜緒:最悪や....

美玖:でもなんでバレーじゃなくてテニスなの?

菜緒:ん〜美玖他の人にいわん?


美月:なになにめっちゃ気になる!

菜緒:あのオレンジと黒のラケットの人やねんけど...

美玖:あ!見えた!あの人ね

菜緒:その人菜緒の幼なじみやねん

美玖:え!! 撮影現場と幼なじみの高校が被ったってこと!?

菜緒:うん。そうゆーことや

美玖:すごい偶然だね

美玖:でも何でガッツリ見るの?

菜緒:え?

美玖:ただの幼なじみだったらサラッとくらいしか見なくない?

菜緒:なんでこんなときだけするどいねん....美玖のくせに


美玖:あー!今美玖のくせにっていったー!

美玖:悪口だー!

菜緒:あ、普段の美玖に戻った

美玖:なにが違うの?

菜緒:バカっぽい美玖と鋭い美玖

美玖:私バカっぽくないし!

菜緒:そんなことないで?

美玖:ひどい!

美玖:あっ違うちがう

美玖:なんでガッツリ見てるか聞かないといけないんだった!

菜緒:忘れててよかったのに

美玖:さぁてはぐらかしてないで聞かせてもらおうかっ!

菜緒:いわんくてもなんとなくわかるやろ

美玖:いや〜言わないとわかんないなー

菜緒:も〜わかってるくせに!

美玖:それでそれで!どうなの?ニヤニヤ

菜緒:アイツのこと好きやねん ボソッ

美玖:ヒューヒュー

美玖:菜緒から好かれるなんて羨ましいなテニス部君!

菜緒:静かにせんと怒るで?


美玖:今の菜緒はぜ〜んぜん怖くない

菜緒:むぅ....

美玖:上京するときはその子と話したの?

菜緒:それが...

美玖:えー!話してないの!?

菜緒:なんて話しかければいいか分からんくなって話してない

美玖:じゃああの子急に菜緒がいなくなってさみしかっただろうね

菜緒:どうやろうな.....菜緒なんて忘れられてるかもな

美玖:こんな眼福の塊みたいな人忘れるような人なんていない!

菜緒:忘れてんで......たぶん


その表情は少しかなしそうだった


美玖:じゃあ今から確かめに行こうよ

菜緒:え?でもスタッフさんから怒られんで?

美玖:この休憩時間はフリーなんだからあっち行ったって怒られないよ

菜緒:でも......あっちは彼女おるかもしれんし....

美玖:告白する気じゃん

菜緒:あっ、、はずかしい///

美玖:今日の菜緒何もかも上手くいかなくて可愛い!

菜緒:いややーこんなとこ美玖にみられんの

美玖:ほら早く行くよ

美玖:練習終わっちゃうかもじゃん

菜緒:うん...!


隠しながらも少し嬉しそうな表情を浮かべる菜緒


テニスコートの近くにくると

菜緒:モジモジ

美玖:幼なじみと会うだけでモジモジしないの

菜緒:緊張するねんもん

美玖:最初私が声掛けてあげるから

菜緒:うん、、よろしく

美玖:でもあの人いちばん奥のコートだね

菜緒:そうやな

美玖:どうやって声掛けよう?

菜緒:美玖がデカい声だしたら気づくんちゃう?

美玖:でもそしたら他の人全員にバレるよ?

菜緒:それは怖いな

?:あれ?日向坂の人ですよね?

美玖:あ、そ、そうです(違う人に見つかっちゃった

?:〇〇さん呼んできましょうか?

美玖:〇〇...?

菜緒:うん!〇〇呼んで

?:わかりました

?:〇〇さーんきてくださーい!

〇:わかったー


遠くから返事が聞こえる


菜緒:なんで菜緒たち見ただけで〇〇呼ぼうって思ったん?

?:だって〇〇さん僕ら後輩に 日向の小坂と幼なじみだー!って自慢してくるんですもん

美玖:ありゃま

菜緒:はずっ.....//


〇:(後輩)どうした、、、!  菜緒っ!

菜緒:久しぶりやな


〇:うん

〇:(後輩)戻っていいよ

後輩:了解です

〇:ここだと菜緒たちあれだから校舎入ろ

菜緒:うん

美玖:(この人めっちゃ好青年だ!






〇:さてと.....まさかまた菜緒に会えるなんて思ってなかったよ

菜緒:いきなりいなくなってごめん

〇:ずっと心配してたよ

菜緒:ごめん....

〇:テレビに急に出てきてびっくりしたけど......ちょっと安心した

菜緒:フフ

美玖:〇〇君見てくれてるんだってよ

菜緒:うん///

美玖:てことは私の名前わかるよね?

〇:金村美玖さんです

美玖:大正解!


〇:菜緒と仲良くしてくれてありがとうございます

美玖:いやいやこちらこそ

菜緒:〇〇元気にしとった?

〇:まぁほどほどに元気だったよ

菜緒:なんか含みあるな〜

〇:菜緒がいなくなって何していいかわかんなくなって部活以外なんにもみがはいらなかったよ

美玖:(なんだ両想いじゃん

菜緒:菜緒のこと気になってたん?

〇:まぁ東京って怖いっていうしな

菜緒:気にかけてくれてたんや

美玖:やっぱり忘れられてなかったじゃん

菜緒:やな

〇:なんのことですか?

美玖:菜緒が『菜緒のことなんてもう忘れられてる』って言ってたの

〇:忘れるわけないじゃん

〇:1人しかいない唯一の幼なじみなんだから

菜緒:〇〇は全然かわってないんやな

〇:え、なんでそうなった?

菜緒:だって昔から菜緒が言ってほしい言葉を〇〇は毎回くれんねんもん


〇:こんな言葉でよければいくらでも言うよ笑

美玖:おふたりさんいい感じの雰囲気ですな〜


菜緒:そう思うんやったら静かに!

美玖:あ、ごめん

〇:金村さん面白いですね笑

美玖:そうかな?

美玖:あ、そういえば名前で呼んでいいよ!

菜緒:それ美玖が呼ばれたいだけやろ

美玖:ギクッ

〇:金村さんがいいなら名前呼びにしますよ

美玖:よろしくっ!

〇:でもホントに......美玖さんと仲良くなれてよかったな

菜緒:うん、、、やけどなんで?

〇:だって菜緒絶望的に友達できないじゃん

菜緒:そ、それは内緒や、、、


美玖:へー友達いなかったんだ

〇:人に話しかけないもんね

菜緒:だって興味ないねんもん

美玖:恐竜の話とかしないの?

菜緒:〇〇とできるもん

美玖:ん〜じゃあバレーは?

菜緒:部活のとき以外は〇〇が相手してくれるもん

美玖:〇〇君が有能すぎる

菜緒:〇〇はもってて損ないで?


〇:物みたいにゆーな!

美玖:でもそんなに菜緒から慕われてるんだね

菜緒:〇〇おらんかったら今頃引きこもってたかも

美玖:アイドルになるか引きこもリになるか...極端だなぁ

〇:基本アホなんで仕方ないんです

菜緒:菜緒はアホやない!

〇:へー

菜緒:なんでそんな感情0やねん

〇:ソンナコトナイヨ

菜緒:ゼロやん!

菜緒:もー!

美玖:(この2人もうカップルじゃん




〇:あ、もう部活に戻らないと

菜緒:〇〇ってプロになるん?


〇:なれるわけないから進学か就職するよ

菜緒:そうなんや......(プロになったら共演できるかもしれへんのに

美玖:〇〇君就職も考えてるの?

〇:まぁ一応そうですね

美玖:だったらマネージャーなりなよ!日向の!

〇:え!?

菜緒:さすがに無理ちゃう?

美玖:チッチッチッ

菜緒:なんから腹立つなぁ

美玖:菜緒が激押しすれば1発でマネージャーなれるよ


菜緒:菜緒にそんな力ないで?

美玖:普段つよくは言わない菜緒がいったら効果はバツグンだよ!

菜緒:でも....

美玖:〇〇君と一緒に仕事したくないの?  ボソッ

菜緒:..///

菜緒:したい


美玖:なら正面からぶつからないと!

菜緒:わかった!

〇:あれ?僕マネージャー志望で決定?

菜緒:うん

〇:拒否権は......

菜緒:あるわけないやん

〇:マジか......

菜緒:え〜やん!けっこうお金もらえんで?

〇:たしかに

菜緒:それに近くにいてくれた方が安心するし


〇:それならいっか

美玖:そうと決まれば菜緒!

菜緒:ん?

美玖:今からいくよ!

菜緒:いま!?




それから菜緒の熱すぎる想い(願い)にスタッフ陣は断ることができなかった


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