姉の子供を育てることになりました .19
とある金曜日の学校の日
咲月:ねぇねぇなぎ!
和:んー?
咲月:あしたのあしたってなんのひかしってるぅ?
和:あしたのあした....にちようび!
咲月:そうなの!そしてね!そのひはママの日なんだって!
和:へ〜 (ママいまいないもんなぁ
咲月:それでさ!明日のあしたいっしょにおかしつくろ!
和:え?おかし!?
咲月:そう!プレゼントするの!
和:でもなぎママいないし....
咲月:なぎは〇〇さんにあげればいいじゃん!
和:!!!
和:そうする!
咲月:じゃー明日のあした私のおうちしゅうごーね!
和:わかった!
こうして〇〇には秘密でお菓子作りをすることとなる和
和:ただいまー
〇:おかえり〜和
和:つかれた〜
〇:お前は仕事終わりの会社員か..!笑
和:だってしゅくだいもあるし〜5時間もべんきょーしないといけないもんっ
〇:たしかになぁ....子供も大変か..笑
和:うん!
和:あ、そういえばね!
〇:どうしたの?
和:あしたのあしたさっちゃんのおうちにいってくる!
〇:へ〜なんか約束したの?
和:うん!
〇:どんな約束?
和:ナイショ〜
〇:えー内緒かぁ....でも和ひとりで咲月ちゃんのお家まで行けるの?
和:うん!いける!
〇:そっか。じゃあいっておいで
和:いぇーい!
それから日曜日になり...
和:いってきますっ!
〇:行ってらっしゃい。着いたらちゃんと飛鳥さん達にも挨拶するんだよ?
和:はーい!
〇:よし、じゃあ行ってこい!
和:うん!
こうして和は1人で咲月ちゃんの家へと向かい
〇:心配だなぁ....「行ってこい!」なんて言ったけど和ほんとに大丈夫かな....
〇:あ、菅原に着いたらすぐ連絡寄越すようにいっとこ
〇:いや、でもすぐそこで怪我する可能性もあるもんな....どうするか.....
心配性が発動し1人でゆっくりするどころか、普段の仕事の数倍脳を働かせる〇〇....
一方
「あ、ねこさんだっ!」
「こっちにはいぬさんもいるっ!」
〇〇の心配とは真逆で呑気にはしゃいでいる和
そして若干遠回りをしながら目的地にたどり着き
和:おじゃましまーす
咲月:なぎー!
和:さっちゃん!
咲月:なぎはやかったね!
和:うん!〇兄がはやくいきなさいっていった!
飛鳥:さすが〇〇さんだね。時間に厳しい..笑
菅原:ほんとほんと。俺とは大違いだ
飛鳥:わかってるならそういうとこ直してもらえる?
菅原:なんとかします....
菅原:あ、そういえば〇〇から和ちゃんが着いたら連絡してくれって言われてたんだった
飛鳥:たしかに着いたか分からなくて心配だよね
菅原:なーにいってるんだか。それくらいで心配しちゃって
飛鳥:あんただって咲月が1人でどっか行ったら心配するでしょ
菅原:いーや。俺なら後を追っちゃうな
飛鳥:あ、心配の域越えてた....
菅原:とりあえず、〇〇には連絡しとくよ
咲月:パパーもうそろそろおかしづくりしよ〜
菅原:そうだな。よし、作ろうか!
咲和:おー!!
飛鳥:ほんとに大丈夫...?
菅原:平気へいき。飛鳥はソファーでゆっくりしてて
飛鳥:わかった。なんかあったらすぐ呼んでね?
菅原:はいよぉ
そう。今回は飛鳥の発案....ではなく普段料理などしない菅原の発案なのだ(母の日だから当たり前だけど)
菅原:それじゃあ2人とも手は洗った?
咲月:ピカピカー!
和:あらったー!
菅原:それじゃあまずボールに生クリームの液体を入れます
咲月:はーい!
菅原:そして、これを全力でかき混ぜます!
和:なぎやるー!
菅原:それじゃあ和ちゃんお願い
和:はーい!
そして最初は勢いよく混ぜていくのだが、3分ほど経つと....
和:きつーい....
菅原:おかしいなぁ....もうそろそろ生クリームになるはずなのに....
咲月:じゃあつぎわたしやる〜!
和:さっちゃんおねがい....
咲月:まかせて!
それから咲月に代わるもののやはり3分ほど経つと....
咲月:きっつーい....
菅原:おっかしいな〜このサイトにはすぐ泡立つように書いてあるんだけどな〜
菅原:よし、次はパパがやるよ
咲月:うん!
それから8分ほどかき混ぜ......ようやく
菅原:できた! ハァハァ
咲月:生クリームだぁ!
和:おいしそー
菅原:まさか....ハァハァ こんなとこでつまずくとは思わなかった....ハァハァ
咲月:パパ次はなにするのー?
菅原:次はこの生クリームを3つにわけて、チョコクリームと混ぜるのと、イチゴジャムと混ぜるのと、シンプルに生クリームにするよ
咲月:じゃあわたしチョコやるー!
和:ならなぎはいちご〜
菅原:じゃあ2人ともやろうか!
咲和:はーい!
それから1時間ほどが経った頃....
〇:あの....なんで俺は呼ばれてるわけ?
あらから〇〇は菅原の家へ呼ばれ、やってきたのだ
菅原:まぁまぁ待っててよ
飛鳥:すいませんせっかくの1人の時間なのに....
〇:いえいえ、なんだかんだ1人で家にいても暇なだけですから笑
飛鳥:いや〜でも〇〇さんは家で仕事してそう..笑
〇:バレました?笑
飛鳥:やっぱりですか笑
飛鳥:ちゃんと休み取らないと倒れちゃいますよ
〇:わかってはいるんですけどね〜体が勝手に動いちゃうんですよね
飛鳥:うちの旦那にもそのレベルで仕事して欲しいもんですよ....
〇:菅原は飛鳥さんが思ってるよりかは仕事してますよ?たぶん...笑
飛鳥:たぶんじゃダメなんですよ!笑
〇:そうでしたね...笑
こうして待つこと10分
菅原:お待たせー!
咲和:おまたせー
小さな可愛い女の子がお皿を運んでくる
飛鳥:お、なになに〜?
咲和:じゃーん!
〇:お、すごっ
飛鳥:すごいじゃーん!ちゃんと出来てる!
咲月:ママ!
和:〇兄!
咲和:いつもありがとーー!
そして2人からお皿が手渡される
飛鳥:すっごい嬉しいよ咲月!
咲月:へへへ 。 がんばってつくったんだよ〜
〇:和もほんとありがとな!
和:いひひ。ママの日だけど、なぎのママいまいないから〇兄の日!
〇:嬉しいこと言ってくれるじゃん
菅原:どうよどうよこの出来は!
〇:その「俺がやってやった!」って感じがなかったら100点かな..笑
飛鳥:うんうん
菅原:くそぉ....詰めが甘かったか
飛鳥:でもこのクッキーサンドすごい美味しそうだよ
〇:3種類もよく作ったな
菅原:手が痺れながらかきまぜたよ.....(この努力は一生忘れない....
飛鳥:え?ハンドミキサー使わなかったの?
菅原:はんどみきさー?
飛鳥:あれでやったら1分くらいで生クリーム作れるのに
菅原:なにぃぃぃぃ......!!
飛鳥:まさか手で混ぜたの?
菅原:咲月と和ちゃんと俺で10分以上かけて混ぜた....
〇:ありゃ、そりゃあ疲れるわ
飛鳥:ちゃんと調べてから作りなさいよ...笑
菅原:くそぉぉ
〇:まぁでもほら、そのぶん愛情こもってるってことだからね
菅原:よ!〇〇いいこと言ってくれるじゃん
飛鳥:それじゃあいただきますか
咲和:どうぞー
〇飛:いただきます
パクっ
〇:ん〜!
飛鳥:美味しいよこれ!
和:さっちゃんやったね!
咲月:うん!やった!
菅原:よかったぁ....(ハンドミキサーのことはまだ忘れてないけど
〇:菅原もありがとな
菅原:いや〜喜んでくれたなら良かったよ
飛鳥:料理出来ることがわかった事だしこれから1ヶ月に1回は料理お願いね!
菅原:そ、それはさすがに....ほ、ほら会社もあるし....
飛鳥:〇〇さんは毎日つくってるんだよ?
菅原:ギクッ
菅原:〇〇助けてくれー!!
〇:ふぅ...そろそろ帰るか
菅原:無視するなー!
こうして無事(?)母の日サプライズが成功するのでした
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