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マルチワーカーあるいは百姓という働き方について

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つい最近になって「マルチワーカー」「ポートフォリオワーカー」という言葉を知った。

これは複数の仕事を組み合わせる働き方で「多業」とも言うみたいなのだけれど、この言葉を本で見つけた時に、ようやくしっくりくる言葉を見つけたというのか「そうそう、自分がやってみたい働き方はこれだ」と強く感じた。

これまでは、というか人によってはこれからもそうかもしれないけれど、学校を出たらどこかの会社に就職して「何かひとつ」の仕事をずっと続けるというのが一般的だったし、僕もずっとそうだった。

というより、親を含めたまわりの大人がたいていそうだったから、「そうか、学校を出たら何かしらひとつの仕事につかないといけないんだなあ」と感じていた。

なので誰かと初めてお会いして話をしている時に「何をされていますか?」という質問があると、これは「どんな職業をされていますか?」ということになると思うのだけれど、まあこれまでで言えば「大工をやっています」とか「農業をやっています」「会社員です」みたいに自分がやっている職業を答えるということになる。

僕は小さい頃からずっと特に夢みたいなものもなかったし、将来なりたいものみたいなものもなく、なんというか「ただその日をのほほんと楽しく生きていければそれでいいや」くらいに思っている子供だった。

それに「将来は何になりたい?」という質問は、「今この世界にそもそもある職業のうちの、どれにあなたはつきたいのか?」みたいな質問になるわけで、そもそもなりたい職業もないから子供なりに困ったというのか、聞かれて初めて「何かあったけなあ」みたいに考えて、なんとなくで答えていた。

そんな感じですくすくと大人になったものだから、特にやりたいこともなく、なりたい職業もなく、何か肩書きが欲しいわけでもなかったので、就職できそうなところを探して就職した、という感じだった。

もちろん、やりたい職業ではないというか、そもそもやりたいことも特にないから、なんというかただただ仕事をこなして「仕事っていろいろと疲れるものだなあ」と感じながらなんとなく生きていた。

なので「仕事をする」とか「働く」ということに、ずっとモヤモヤを感じて生きてきたわけだけれど、今になってようやく自分のやりたいことがちょっとずつ見えてきて、それを仕事につなげたいと思うようになった。

そして僕はとても飽きっぽいので、ひとつのことを極めるとかずっとひとつの仕事をやるということが、できないことはないのかもしれないけれど、これからはやりたくない。

これからは最初に出てきた「マルチワーカー」、あるいは昔で言う「百姓」のような、いろんな仕事を組み合わせていく働き方の方が、シンプルに飽きなさそうだし、僕としてはこれまでの働き方と違って、とても楽しそうに感じる。

あとなんというか、ひとつの仕事だけでやっていくというのはその仕事が、あるいは会社がうまくいかなくなった時に、突然ある日から無職みたいにならないとも言えない。

これまではなんとかそれでうまくいっていたのかもしれないけれど、これからの世界はそうはいかないようになんとなく感じるし、世界が変わっていくのだからもちろん、仕事や働き方だって変わっていくと思う。

まあまだ具体的にどうこうとは考えていないけれど、まあそれすらも流れにまかせる、ゆだねるというのか「今」の自分が興味のあることをその時その時でいろいろやってみて、それがそのうち組み合わさって複数の仕事になっているというのが理想的であるし、そういう仕事、働き方をこれからは楽しくやっていきたい。

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