見出し画像

猫との距離感について


(※今日の内容を音声で楽しみたい方はコチラ(^^)↓)

猫がうちにやってきて2ヶ月ほどが過ぎた。

まさか、人生で猫と生活する日がくるとは夢にも思っていなかったので、人生とは本当にわからないものである。金魚とかインコは家にいたことがあったけど、猫とか犬は今までいた経験がなかった。

家に来た猫はまだ小さいので、今のところケージに入れていて、部屋の中で遊ばせる時間を作るようにしている。

保護施設からきてくれた猫なので、決まりとしては室内で飼うことになっている。

そもそも、もし猫と暮らすとしたら家の中だよねという話はしていたので、これは全く問題がなかった。ただ、まだ家の中を自由に動き回るのは不安なので、部屋の中で遊んでもらうようにしている。

最初に家に来た頃はとてもビクビクしていていた猫だけれど、今はだいぶ慣れてくれたようで嬉しい。

まだ生まれて6ヶ月くらいだからかはわからないけれどまあ水をひっくり返したり、ご飯をひっくり返したり、トイレのシートを引っ張り出したりとなかなかやんちゃである。

まあ、そうはいってもかわいい猫なのだけれど、僕はいまだにどう接したらいいかちょっと戸惑っているところがある。

奥さんは小さい頃から家に犬がいたこともあって、とても慣れている感じである。自然である。僕はというと、そういう経験がないからか、どちらかというと犬や猫が近くにいると固まってしまう。不自然である。

犬や猫からしたら、特に何にもする気はなくてただそばによってきただけでも、もうそういう場面になると僕は反射的に固まってしまう。

そういえば昔、奥さんの実家に雪よせを手伝いに行ったときに、ふと気配を感じて振り返ってみたら、家の犬が放たれて雪の中を走り回っていて、文字通り「固まった」なつかしい思い出がある。

僕は人生で何回かその「放たれた犬がいる」場面にいたことがある。そういうときは僕の中で本当に時間が止まるというか世界が止まる。別に犬に何かされたことはないのだけれど、やっぱり慣れていないからかどうしても自然に接することができない。

「なでてみたいなあ」とか思うけれど、そもそも近づいて触ることができない。これは小さい頃から変わっていないようで、小さい頃に母の実家にいた、とてもかわいい子犬から逃げている写真があったので「犬=なんだかこわい」というイメージがずっとある。

それは猫も僕の中では同じで、やっぱり緊張する。

今は(なんとか)少しずつ慣れてはきたけれど、猫が部屋で遊ばせているときは僕はじっとしている。

たまに猫がじゃれてくるときがあるけれど、びっくりしてさらに固まってしまう。他の猫がどうかわからないけれど、うちの猫は基本的にずっと走り回っている。

僕のイメージでは猫って縁側とかでじっとして日向ぼっこしていてあんまりちょこちょこ動かない感じだった。けれど、うちの猫はおもちゃには飛びかかり、それをくわえて走り回っている。そしてたまに僕にもじゃれてくる。

たまに目があって「かわいいなあ」と思ってみていたら飛びかかってきたりと、びっくりすることもあるけれど、それでも猫はとてもかわいいし、今では大切な家族のひとりである。

そう、きっとこれは変わるチャンスなのかもしれない。

小さい頃からずっと犬や猫にびくびくしてきたけれど、本当は犬や猫のいる暮らしをずっとやってみたかった。

それが今できているわけである。まあ言葉で会話はできなくても、僕の心がとじていればきっと猫もそれを感じるんじゃないかと思う。だから、これからは猫にも自分から心をひらいていこう。

あせらず少しずついい関係を猫とゆっくり作っていきたい。


ありがとうございます! いただいたサポートは、イラスト集やエッセイ集づくりなどの活動に使わせていただきます😊。