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11.7 DUSTCELL「PREPARATION」に行ってきた。@TOKYO DOME CITY HALL

 DUSTCELLという私が大好きな二人組音楽ユニットのライブに行ってきました。本当に良かった。言葉にならないくらい。でも、言葉にしておかないとこの感動も色あせてしまうのかな、と思うとやっぱりなるべく早いうちに文章にしておこうと思って今、筆を執っています。

 毎週木曜日は午前中だけで授業が終わります。前日に授業が終わってすぐライブに行けるよう準備をしておいて、学校が終わってすぐに中央線で四ツ谷、総武線で水道橋へ。ライブ会場はTOKYO DOME CITY HALLです。楽しみでしょうがなくてライブ会場までの足取りは浮かれていました。現地に着くとDUSTCELLのヲタクがいっぱい。私が大好きなサブカル系の服を着た人間もいっぱい。みんなめっちゃかっけぇです。いいなー。私もあんなかっこいい感じになれてんのかなー。大人数でがやがややってる人もいて、ぼっち参戦の私は急に縮こまってしまいました。ひぇぇ、ヲタクのくせに陽キャがいっぱい。(偏見で人を判断するんじゃない。)とりあえず物販に並びます。荷物はなるべく減らしたかったので、私の暇つぶし装備はスマホと文庫本だけ。鷲田清一の「てつがくを着て、まちを歩こう」です。内容は面白いし、文章も難しくはないから、普通に読んでいる分にはすらすらと読める本なのに、その時はあまりに落ち着かなくて全然集中できない。一行読んではあたりを見回して、もう一行読んではまた顔をあげて、と繰り返していました。そんなことをしているうちにこんな紙袋が物販の列から回ってきたのです。

 さらに、お兄さんがチョコ要りませんか、と声をかけてくれました。しかも、私が本を持ってるのを見て、好きな本で話が弾みました。ついでにTwitterも交換しちゃいます。うおー、人間と交流してるぜ。
 それまで周りのファンが謎に怖かったのですがこんなことがあっちゃ好きになっちゃいますよね。へへ。なんてすばらしいファンの方がいるんでしょう。やっぱDUSTCELLっていう同じ音楽が好きなだけあって、みんな共通した感性のアンテナがあるんだ。あれ、なんかここにいるみんな仲良くなれる気がする、お友達になりたい、、、。ちょろいです。

 物販でグッズやペンラを入手後、そんなこんなの勢いでTwitterを駆使し、DUSTCELLヲタクのグループに入れてもらいました。え?Twittersであった人間とリアルで会っちゃいけない?そんなの古いですよ。()

 私より年下の子だと16歳、あとは皆さん社会人や大学・専門学校生の方々。まぁ、そんなもんでしょうね。16歳の子は大坂から来たそうです。強い。かと思えば社会人のRさん(仮名)は北海道から、しかも今までのライブはほとんど参戦してるみたいだし、次のツアーも全通するそうです。新しくできたファンクラブにも普通より高めのプランで即日加入するってさ。ツアー全部行くことって全通って言うらしい。ファンクラブには番号争奪戦とかあるらしい。その場にいた皆さんも(大体10人前後)、結構全通&ファンクラブに入る気満々で、金欠出不精高校生ははたまた恐縮。みんなつよヲタだ。私は服とか他の趣味とか欲しいものが他にもいっぱいあるので一つのコンテンツに全部捧げるわけにもいかないし、そもそも埼玉の県境を越えることですら疲れるような人間なので(都内通学なのに)行けて関東圏内が限界です。それでもDUSTCELLが大好きな気持ちはきっと皆さんと変わらないはず。ほんとうに!!!おかねがないんです!!!

 さっさとライブ本編の話でもしなさいよ。
 私の席は

ここ。(青丸)
端っこすぎて、席を確認した時は絶望しました。応募したのが二次選考の時だったからでしょうか。一次選考の時、チケットを買う手続きが面倒くさくなってやめちゃったのが良くなかったのでしょうか。こういうところです。ちなみに、DUSTCELLには「堕落生活」とか「LAZY」とか、怠惰をテーマにした楽曲も多いのですが、そんな私の怠惰怠慢を肯定してくれるところが好きだったりします。好きなら途中で手続きを投げ出すんじゃない。

 一緒にいたファンの人で第三バルコニー席組は私含めて3人で、しかも年も近い。仲良くなって自撮りなんかもしちゃいました。16歳の子も一緒だったんですけど、本当にかわいかった。かわいい。

 第三バルコニー3列88番席は案外見やすかったです。逆に端っこだから視界を遮るようなものがなく、低身長にも優しかった。ただ、難点はノッてると真横の階段から落っこちそうになること。ボーカルのEMAちゃんが「もっと飛べるよー!」って言ってくれるのですが、飛ぶと落ちるので飛べません。ごめん。足が地から離れないぎりぎりで飛んでる風でやってました、これで許してEMAちゃん。

 何もかもが本当に良かった。DUSTCELLの音楽は「退廃的なダウナー感と力強い生の叫び」だと思ってるのですが、本当にこれをひしひしと感じた。廃墟のようにむき出しの鉄筋が連なるステージの上にスクリーン。MisumiさんとEMAちゃんをはさんでヴェール上のはたまたスクリーン。そして生演奏バンド。今回生演奏は初だそうです。DUSTCELLの曲はほとんどEDM調だから、今まで私の趣味のドラムカバーはあきらめていたのですが、今回バンド演奏ということでちょっとした希望が見えました。今度カバーに取っかかりたいな。バンドスコアがあると便利なので、えーと、頼みましたよ。

 やっぱり、最初は「CULT」がとてもしっくりくる。DUSTCELLの一番最初に投稿された曲です。「CULT」の世界観に取り込まれて、私の持ってるペンライトは鉄パイプになりました。鉄パイプを振り回して、ライブが始まります。
 もう、どれもこれも本当によくって、、、。(一曲一曲書く余裕はないです。)曲ごとに呼吸も心拍数もスピードを増すばかり。DUSTCELLの歌詞一つ一つが私は大好きなのですが、生の音、EMAちゃんの肉声に乗せられてスクリーンにその文字が大きく並ぶと、その言葉が剛速球で私に飛んでくる。当然だけど、普段ヘッドフォンから流れる音や声よりも遥かに肉を感じる。EMAちゃんのブレスに生を感じた。他のファンからも聞こえてきたけど、画面の中の人間の実在を感じるとき、私たちがその対象と同じ地を踏んでいるという事実に気づく。それは、今まで一方的だった音楽が双方向に通電したということではないだろうか。

 聞きたいと思ってた曲は大体聞けました。曲選、ファンのことわかってんな~。
私は「独白」の「本当はこんな人間です。どうしようもないくずな人間です。」っていう歌詞(聞いてほしい)が大好きなんだけど、この文字列が、音が私に飛び込んできた瞬間、泣きそうになったよね。泣いてないけど。
 最後、アンコールの最期だから、本当に最後の最後。新曲を聞かせてもらった。なんか、びっくりしてる人たちいっぱいいたけど、新曲を最後にやるって結構あるから私はそこまでびっくりしなかったよ。ふふん。
 「過去の蜃気楼」ですってね。正確に歌詞を覚えているわけもないし、まだ歌詞がインターネット上に公開されてないのですごく断片的な記憶で語るんだけど、歌詞に物凄く共感した…って書くとなんか浅いな。DUSTCELLの曲、本当に共感できるやつばっかりで、そこが好きなんだけど!!!(これ
何回言うんだろう)「過去の蜃気楼」は共感できすぎて、耳が痛かった。「何かしているようでー何もしていない。」
あ。
「本当最低だ。」
あ。
「怖くなって、下らない欲だけが残った。」
あああ。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 頭の中では煩いくらいに色々考えてるくせに何も行動しない私には思い当たる節が多すぎて、聞いててしんどくて、救われる。憧れの人間が私みたいなことで私みたいに苦しい思いをしている。ここにいる大勢のファンもDUSTCELLのこういうところにきっと共感して、今日ここに集まっている。社会の常識や普通や当たり前に日々淘汰されてうまく生きることができない苦しみや痛みをDUSTCELLはそのままに歌い上げ、その苦しみを抱えて力強く「生きろ」と「叫ぶ」。DUSTCELLの音楽は「叫び」だ。ライブでEMAやMisumiの実際の叫び語を聞いて改めて確信した。こんなにシャウト、叫びの似合うアーティストはほかにいない。

 「過去の蜃気楼」は全体的に「そこで聞いてるだけじゃなくてお前も音楽やれ。」って言われたような気がした。客席にとどまってんじゃなくて、さっさとステージに立ちやがれ。音楽が好きで、しかもお前は音楽を「やる側」でもあるじゃないか。さっさとやれ。これに尽きる。ただのドラムが趣味なだけの高校生がこんなことを言うのは本当に烏滸がましいけれど、いつか、こういう3階席まで満員の会場でステージに立ってみたい。こんなにも多くの人間の心を揺さぶれるDUSTCELLみたいな音楽をやりたい。

やっぱDUSTCELLは良い…。ライブが終わって、一緒に居たファンの人と合流した。声出しできなかったのに、あまりの感動に声が震えて掠れて、「声が枯れてるじゃん(笑)」って言われた。DUSTCELLの二人に感化されていつの間にか私も叫んでいたのかもしれない。叫んでませんが。安心してください。コロナ対策ばっちりです。でも、「ありがとう」や「大好き」がのどのすんでのところまで迫っていたのは事実。上田晋也のネットミームさながらである。

 会場を後にするファンのものすごい波にのまれながら、コロナに感染するとすれば公演中じゃなくてこの退場中だろうなって思った。

 かれこれ、お昼から22時くらいまでず~っとたちっぱだった。明日はピクニックの予定があって、スパニッシュオムレツでも作って持って行こうかと、ライブ終わりの謎のテンションで作ってたらスクランブルエッグになった。料理をするときは万全の体制を整えてからをお勧めします。結局、行きで成城石井によって食いたいもん買ってきました。成城石井さいこー!
 今、ピクニック終わりにこれを書いています。まじで美味しかった。久々に食の幸せに浸った。聴覚、味覚を過剰なまでに満たした。このあと美術館とかにでも行けば私の五感はそろそろ情報過多で死ぬかもしれない。いいね、五感を殺していこう。

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