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中小企業診断士の二次試験で診断士としての体幹「伝える力」を鍛える!

早いもので2024年も始まって丸二か月が過ぎました。だいぶお久しぶりの更新でございます。今日のテーマは、中小企業診断士と「伝える力」についてです。

元々、昨年末にはこのテーマで書こうと思っていたのですが、日々の業務にかまかけてここまでズルズル引っ張ってしまいました。。
本題に入る前に最近の日常について、本当にありがたいことに本業も中小企業診断士もせわしない感じで時にほろ苦く、時に楽しく過ごしておりました。

赴任した時に「ドイツで中小企業診断士として活動をする」という目標を掲げ、ツテも人脈もクライアントもゼロという状況でスタートしたのが2023年春でした。本業と違って、診断士は自分で声を上げて行動しなければ永遠に活動はできません。以前の投稿でも書いた通り、現地で展開する企業は残念ながらまだお付き合いを開拓できていませんが、日本の中小企業をリモートでお手伝いさせてもらう機会は増えてきました。まだまだ理想とは程遠いですが、なんとか一歩ずつ進んでいます。

そんな中、事あるごとに思うのが、「伝えるって本当に難しい」ということです。
特に海外にいると、何気ない感情や意図、メッセージを伝えるのにも時に大変な苦労をすることがあります。これは言語はもちろん、文化や思考法の違いによって、「どうなったらそういう理屈になるわけ?!気にするのはそこ?!」なんて思って対立することもしばしばです。本当にたまにではありますが、もう誰とも話をしたくないな・・と思ってしまうこともありました。

では、日本語だったらスルスル突破できるかというと、そんなことは全くなく、特に診断士での活動は、伝えることの難しさ、奥深さを身をもって味わってきました。

-自分にはどういうサービスや価値が提供できるのか、
-相手にとって自分の活動がどういう意味をもつのか、
-自分が達成したいことを成し遂げるためにどういうサポートをしてもらいたいのか、
-クライアントの悩みをどのように解決に導くか、または意見を求められたときにどう助言するか、
-そもそもクライアントや関係者と打ち合わせや交渉をするときに何を話すのか

これらは全て、「伝える」というジャンルに類するものであり、会社や一般的知名度のない自分が理解してもらうためには、いかに上手に伝えることができるかで良くも悪くも全てが決まってしまいます。言い換えれば、どれだけ良いアイデアや価値があっても、それを正しく伝えることができなければ、価値がないと同義です。
お時間を頂戴して会って話をしてもらうことがどれだけ尊いことか今はよくわかります。


最近、事業計画書の策定をお手伝いをする機会が重なったのですが、経営者が作る計画書ですら、客観的に読んでみると意図が正しく伝わらなかったり、本当に重要な部分が抜けたりしていることがままあります。
手前味噌ではありますが、中小企業診断士は受験生時代に複雑な与件文から問題点や課題解決の本質を見抜いて端的に表現する訓練を徹底的に受けます(二次試験の事例1,2,3ですね)。

複雑怪奇で言語化しにくい事象(経営課題)を誰にでもイメージできるよう、限界まで平易にしたメッセージで言語化することが、診断士にとっての「伝える」ということであり、価値提供の入り口になるんだろうなと試行錯誤する中で気づいてきました。そんな日々の中で、診断士の二次試験は本当によくできているし、合格後もこんなに生かせるものなのかーと感じる場面が本当に多いです。受験生の皆さんは絶対に無駄にならないから頑張って!と声を大にしてお伝えしたいです。


診断士は同じ士業である弁護士や税理士などと違って、独占業務がなく、良くも悪くも「何でもあり!」みたいなところがあります。裏を返すと、自分の中で明確なビジョンや武器がないと「何もできない」になりがちなのですよね。だからこそ「伝える」ことに苦労するんだろうと自分なりに考察してます。


2024年も始まってもう2か月以上たってかなり今さらではありますが、今年は昨年以上に診断士としての活動を加速させていくこと、10年後に成し遂げたい目標を見つけることをテーマに頑張っていこうと思っています。特に後者については、ドイツを志したのが20歳のときで、なんだかんだ10数年かかったこともあり、ある程度大きいことを達成するためには10年くらいは必要だよね、というのが持論としてあるのですが、最近は目の前のことに必死で「10年後なんて生きているかどうかもわからないし」とひねくれて考えることすらサボっておりましたが、活動の中で見つけていこうと思っています。


それでは!






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