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#1 崖っぷちドイツ語体験記@ゲーテインスティテュートDüsseldorf

こんにちは、今日は中小企業診断士の話とは全く関係のないドイツ語の話をしたいと思います。

ヨーロッパは22時過ぎまで明るかった季節は終わり、
すっかり日が短くなり、22時には漆黒という季節に映った頃、
ドイツ到着以来、早くも最大級の挑戦が始まりました。


ゲーテインスティテュートドイツ語コース(Deutsch am Abend B1.2 23/10)です。
これからシリーズものとして、授業の様子や感想を体験記として残そうと思います。
ゲーテやドイツ留学に関心がある学生さんなどにぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。むしろ診断士の記事とは違って、ほぼ学生さんに向けて書くと言っても過言ではありません。笑 自分の調べ方が悪いだけかもしれませんが、ゲーテの体験記ってあんまりない気がするのですよね。
そんな方々が中小企業診断士って資格があるんだ、なんか面白そうと思ってもらえたら・・という裏の狙いもあったりなかったり。

10月から週2回、18:30-21:00のスケジュールでいよいよ始まり、
本日時点で3回のレッスンを無事に終えました。

クラスのプロフィールを簡単に記すとこんな感じです。

・クラスメートは、15人程度。国籍はフランスなどのヨーロッパ勢はもちろんブラジルなど南米勢もいる。全員私服だし、見た目で判別が難しいが、社会人と学生の比率は半分くらい?
・授業は全てドイツ語。
・アジア人は自分以外0。
・全編ドイツ語の教科書に沿って授業が進む。

一言でいうと、ものすごくアウェイな空間です。笑
私は今回がデビューなのですが、クラスメイトの中には前から受講してた人も何人かおり、既に顔見知りだったりするので余計にアウェイの洗礼を浴びまくっています。

そして、最も印象的なのは授業とクラスメートのレベルの高さ。これは本当に衝撃を受けました。
前回の投稿でも触れた通り、ゲーテのドイツ語講座はレベル別にA1→A2→B1→B2→C1(A1から右にいくにつれて難化)にクラスが分けられていて、受講前のオンラインレベル分けテストの結果で受講クラスが決まります。つまり、今回のクラスは中級に位置するのですが、私は元々帰国するまでにBに昇格できればいいなーと思ってたくらいで、実力値はA2、下手したらA1に毛が生えたくらいのレベルなのです。

受講前は、オンラインのマンツーマンレッスンでそこそこ会話はできていたし、日常生活でもちょこちょこドイツ語を使うシーンはあったので、B1でもなんとかなるでしょ、なんて思っていましたが、初日5分でそのかすかな自信は吹き飛びました。

ー教科書はドイツ語でぎっしり、しかも初見の単語ばっかり。
ー先生はにこにこ説明するけど、何を言ってるかさっぱり分からない。
ークラスメートはスラスラネイティブみたいに話す。

とにかく最もつらいのが、聞き取れないということでした。
語学を学ぶ人なら多かれ少なかれ心当たりがあると思うのですが、
聞き取れないと、何も前に進まないんですよね。
しかも日本の授業と最も違うのが、双方間のやり取りがものすごく多い。
つまり、先生からの問いかけ、隣の人に何かを紹介したり、説明したり、みたいなワークを織り交ぜながら授業が展開されるので、指示が理解できないと、何をすればいいのか全くわからない、あたふたしてるうちに発表せよ!みたいな状況が発生します。しかも先生は板書も大して使わないので、文字で探り当てることも難しい。クラスメートに聞いても、高速ドイツ語で返ってくるので、もはやその内容が分からないという地獄ループに陥ったり。。

なんとかわずかに聞き取れた単語や隣のクラスメートの助言(理解度15%)で必死に2時間半駆け抜ける(耐えるに近い・・?)、こんな感じです。

もし、この記事を読んでいる方でドイツ留学やゲーテに関心がある方がいたら、行く前にリスニング力は徹底的に鍛えた方がいいと思います。
こんなレベルまで流石にいらないでしょ!と自分が思う3倍がちょうどいいライン。こっちにきてから、生のドイツ語を聞いて叩き込むのもありですが、聞き取りができるのとできないでは授業の吸収量が雲泥の差ですし、何より強烈なストレスになるためです。単語はその場で調べれば理解できますが、リスニングはそうはいかないので。。

受講前は、クラスメートと和気あいあいで授業後はお茶なんか行ったり、みたいな淡い希望を抱いていましたが、
ペットボトルの水1本と電子辞書を片手に必死に授業を追いかけ、授業が終わったら、宿題と次回までにどこを予習するべきかを先生に確認して、治安の悪いデュッセルドルフ駅に早歩きで向かい、半ば放心状態で電車に飛び乗って孤独に帰宅、が現実です。笑

正直、なんでこのレベルに自分がいるんだろう、もう一個レベルを下げたほうがいいのか、なんて思ったりもしましたが、この環境こそ自分が求めていたものじゃん!と自分を奮い立たせて、会社からとぼとぼ授業に向かっています。

ある日、あまりのハードモードに会社のローカルスタッフに、「何言ってるか全然わかんねー」と愚痴をこぼしたら、「インターの幼稚園に通うあなたの息子(3歳)も同じ状況じゃない」と言われてハッとしたりもしました。

33歳にして、ダントツの落ちこぼれ学生になり、3歳児にどうやったらともだちできるかなと尋ねる日が来るとは・・・
海外にいると色々なことが起こるものですね。笑

あとは、真面目な話、プライベートオンラインレッスン(Chatterbug)の時は、全て自分のレベルと理解度に合わせて進めてくれるし、わからないことがあればチャットに書いてくれます。それはすごくいいことなのですが、その便利さゆえに、自分の課題が見えづらくなってしまったり、できたつもりになったりというデメリットもあるんだと改めて気づかされました。
生のコミュニケーション力を鍛えてくれるのは、ゲーテに分があるように思
います。友達と会話しててチャットは使えないですからね。


そんなこんなで嵐のような幕開けで始まったゲーテですが、人間の適応力というものは不思議なもので、3回目にして徐々に慣れてきた感覚もあったりします。
リスニングは依然もっともっと改善していかなきゃと危機感マックスですが、逆にいえば、ある程度聞き取れるようになればなんとか戦えるんじゃないか・・とも思うようになりました。


そんなこんなで、崖っぷちドイツ語体験記ゲーテ編#1を終わります。
質問などあれば遠慮なくご連絡ください。

それでは!



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