見出し画像

雑記:徳島県のタブレットPC故障から見えてくる保守の重要性

最近、このようなPC教室端末に関する記事が報道されました

ITmedia NEWSの記事では、徳島県の学校で配布された約1万5000台のWindowsタブレットのうち、3500台以上が故障し、教育活動に支障をきたしていると報じられました。この事例は、教育機関におけるテクノロジー導入の際の予算と品質の重要性を浮き彫りにしています。

徳島県の端末故障について取り上げられていますが、全国的に見ても同様の事例が今後起きてくる可能性があると考えられます。

過去、私がかつて勤務していた高校での情報科主任時代の経験からポイントを3つピックアップしてみました。

  1. 予算内での無理な購入とその問題点: 徳島県教育委員会は、約8億円で1万6500台のタブレットを購入したが、1台あたりの価格は約4万8485円と、一般的なWindowsタブレットの価格帯を大きく下回っています。低価格での大量購入は、品質に問題がある可能性が高いと考えられます。

  2. 保守費用の不足と故障率の高さ: 記事によると約25%の故障率は、一般的な故障率を遥かに上回っています。保守費用の不足が原因で、修理や交換に必要な予備機も十分でなかったことが推測されます。

  3. メーカー選定の重要性: 私が以前勤めた高校では、PC教室のリプレースメントを2回経験した。最初は海外メーカーのPCを導入しましたが、故障率が高く、修理にも時間がかかった。故障から修理まで1ヶ月かかることもありました。

    一方、2回目には国内の有名メーカーのPCを導入し、初期費用は高かったものの、故障率は大幅に減少しました。

教育機関におけるICT端末導入に際しては、低コストだけを追求するのではなく、品質と信頼性を確保するための適切な予算配分が重要であることが明らかになる。

また、長期的な視点から見れば、減価償却的な考えで4年後、5年後を想定することが重要であり、初期投資の高い製品の方が最終的にはコスト削減につながる可能性があると考えられます。

読んでいただきありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?