(ベトナム考察)社会主義と国民性
『ウイグル問題についてどう考えるか?』
このテーマでベトナム人と話したことがある。
『西洋諸国、特にアメリカが作り出したもので事実と異なる可能性を否定できない』
というのが答えだった。
難しいテーマであり敢えて聞いてみたものであるので、いろいろな考えがあることは承知の上、そしてこの考え自体を否定することはない。
ただこの回答は予想してなかったので、興味が湧いた。なぜそう思うのか?についても聞いてみた。
『ベトナムは歴史的にみても色んな国に侵略された。特に1番最近のベトナム戦争が終わってからまだ日が浅い。国民感情的には欧米諸国が主導になって流すニュースは疑いの感情が強い。日本は江戸時代から強い国だった。第二次世界大戦で崩壊したが、それでも立ち直る、強い国民性で短い期間で立ち上がった。ベトナムはそうではない。強い体勢がまだできていない。社会主義であるのもそのため。まだ情報も含め自分自身でフィルターを持っている人は少ない、国が管理して先生のような役目を果たしてフィルターをかけて教えていかないと間違った方向に国が進んでいく。Fake Newsの多いBBCやCNNをブロックしているのはそのため。若い世代、そして何よりも国を強くし、守るための社会主義だから』
確かにそうだな、と思う部分があると同時に、いまの民主主義国家である日本はどうなのかを考えた。
近年、日本は偏向報道が多く、民主主義であるが故にそのmovementを否定できず、時には政府も巻き込まれることがある。
その点を考えると、この社会主義は極めて合理的であるとも言える。
世界にありふれたリソースはAIも含め誰でも自由にアクセスが可能で最新のリソースを使って、個人でも集団でも活躍することができる環境において、ベトナムは一見閉じられた国家のようにみえて、絶妙にコントロールしている。
その国民性は貪欲でいて好奇心旺盛で家族思い、そしてどこかずる賢くて、どこか憎めない、そしてどこか抜けている、これが彼らの愛すべき国民性なのかもしれない。
日本の国民性ってなんだったかな、、そんなことをふと思った。
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