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恋愛って、する必要ありますか? 婚活カウンセラーが回答

2020年7月から築地本願寺ではじまったのが、結婚相談サービス「築地の寺婚」です。昔から地域交流の場として利用されていた「お寺」という場を通じて、より多くの人のご縁を取り持つべく、スタートしました。数々の人々の恋愛相談に乗ってきた築地の寺婚・シニアカウンセラーの渡信玲子さんが、みなさまの恋の悩みにお答えします!

Q 一人でいる時間や友達と遊ぶ時間が楽しくて、ちょっと気になる人はいても、わざわざ付き合わなくてもよいかなと思ったりします。恋愛って、する必要はありますか? 
(20代・男性)


 一人の時間を充実させられる。さらに、素敵なお友達もたくさんいる。それは、本当に素晴らしいことだと思います。相談者さんが、精神的に自立している方なのだとわかります。

 自分一人の時間、あるいは友人と過ごす時間が十分楽しいのだから、恋愛しなくてもよいと思われるのも当然かもしれません。その中で、あえて私が恋愛のメリットをお伝えするとするならば、「自分磨き」だと思います。

 まず、恋愛をすると、服装や言動、日々の行動が変わる方が多いです。 
 相手に好かれたい、良い気持ちになってほしいという想いが働くので、服装や清潔感などの見た目を意識するようになるのでしょう。

 また、「相手がこれをしたら喜ぶかな」「これは嫌がるかな」などと想像し、行動するようになるので、たとえば部屋をまめに掃除したり、慣れなかった料理に挑戦してみたりと、日々の行動なども変わっていくのです。

 あと、恋愛関係にあるパートナーとの関係は、ほかの人間関係もよりも深いものになりがちです。通常の友達関係ではありえなかったような場面で相談されたり、頼られたりすることも増えるので、自分の人生経験が高まるという側面もあるでしょう。

 さらに、誰かに必要とされることで、自信がつくというメリットもあります。自信がつくと、女性も男性もホルモンバランスが安定するので、精神的にも肉体的にも保たれると感じます。幸せホルモンが出ることで、学習脳能力の向上ややる気もみなぎっていくはずです。

 そして、大切な人がいることで、心の平穏も得られるし、何より一緒に過ごすことで癒やされるという効果もあります。心が安定すれば、他人にも自分にも優しくできるため、周囲との人間関係もよくなるはず。あと、単純に、脳も活性化して、毎日がワクワクして楽しくなります!
 
 ……と、ここまで恋愛のメリットを並べてみましたが、大前提として、恋愛は自分の欠けているものを埋めるものでありません。一人でも満たされた状態の方が、一緒にいたいと思えるお相手と関係を深められる。それこそ、理想的な恋愛だと私は思います。

 「一緒にいたい」と思える相手ではないのに、無理をして交際をしても、お相手や自身を傷つける可能性が出てきます。さらに、親しい友人やペットの動物、推しのアイドルなどへの愛であっても、十分に幸せホルモンは出るし、心や体のやる気もみなぎると言われています。だから、恋愛にどんなにたくさんのメリットがあるとしても、いま一人、あるいは周囲のお友達によって満たされているのであれば、無理して恋愛する必要なんてないのです。

 「これだ」と思える人が見つかるまで、焦る必要はありません。じっくり時間をかけてくださいね。 
 
回答者:築地の寺婚カウンセラー 渡信玲子さん
1996年、日本ブライダルコミュニティに入社。IBJ(日本結婚相談所連盟)に統合後、2006年から同社各店舗でカウンセラーを経験。KKR(国家公務員共済会カウンセラー)としても活動。2020年より築地本願寺にて築地の寺婚カウンセラーに。

★築地の婚活については、こちらから…!



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