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ChatGPTとClaude2の大きな違いはここ

GPTsクリエーターのAIMUです。
今日はGPTsを作っている中で分かった、"ChatGPT"と"Claude2"の大きな違いをお伝えしたいと思います。

Claude 2とは


Claude 2は元OpenAI社員によって設立されたAnthropic社によって開発された会話型AIアプリケーションで、2023年3月にデビューしました。このツールは、「親しみやすいチームメイトやパーソナルアドバイザー」として設計されており、その人間らしい会話スタイルが評価されています。主な特徴には、多くのプロンプトを一度に処理できること、高い安全性、高度なコーディング能力、最新のデータ学習期間、複数のファイルを同時に読み込む能力があります。Claude 2は、文章生成、要約、コーディングなど様々なタスクに対応でき、2023年10月からは日本を含む95カ国で無料で利用可能になりました。
当初は10万トークン扱えるAIとのことで、当時のGPT-4を上回るトークン数でしたが、その後128,000トークンのGPT-4-Turboが登場し、優位性が下がるかと思いきやコンテキストウィンドウを20万トークンに拡大するアップデートを2023年11月21日に実施し、ChatGPTをまた上回り優位性を保っています。

ハルシネーション(幻覚)が2倍減少  以前のモデルと比較して、ハルシネーション(幻覚)などによる虚偽の回答が2倍減少していることも明かされた。    既存モデルの弱点を克服するために作られた複雑で大規模な質問セットを使ってトレーニングすることで、答えがわからない質問をされた時に、答えを無理やり捏造(ハルシネーション)するよりも、「わかりません」と降参する可能性が大幅に高くなった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e8ba8f46fd753cb838be1d7757f657c562d0ee4

ということで、扱えるトークン数が多く、かつ嘘を吐きにくいという面が大きな特徴のようです。

実際に遭遇したChatGPTとClaude2の差異

AIMUは日常的に両方の生成AIを用途に応じて使っていたのですが、GPTs作成の上で発見した大きな差異がこちらです。

最近リリースしたGPTsで、業務委託契約書をチェックする「Contract Analyzer・業務委託契約書チェッカー」というGPTsがあるのですが、この開発時に契約書のダミーデータ。それもツッコミどころ満載のものが欲しくてGPTに作成をお願いしました。
最初にClaude2にお願いした結果がこちら。

真面目やなー

はい、架空の物であっても不当な条件の契約書は作れないと言われて断られてしまいました。

対して、ChatGPTはどうだったかというと。

はい、普通に出力してくれました。

こちらの要望に答えて、不当な内容の含まれるテスト用のダミー契約書を作成してくれました。
そのうえなんと、

要望すればドキュメントファイルまで作ってダウンロードさせてくれます。
この面だけ捉えると、「ChatGPTの方が便利じゃん!」となりそうですが、ここはClaude2の提供にあたってのポリシーの部分にあるものかと思います。
「ハルシネーション(幻覚)が2倍減少」と歌っているように、虚偽情報を提供せず、安心安全なAIという差別化、有用化のうえで、危険な出力をしない。例えばプロンプトインジェクションによって、コンテンツポリシーに反した出力をしてしまう可能性を徹底的に排除しようとしているものかと想像されます。

おそらく生成AIをマネタイズするうえで、企業や政府に対して危険性の排除は絶対必要な面ですし、個人使用においても安全性をストロングポイントとして説明できることが製品的差別化に繋がる部分となります。

今後さらなる普及が進む生成AIの中で、それぞれの強み、弱み、売り、見せ方というところで各社苦労をしているのではと想像していますが、その中でこういった差異が生まれているのですね。

この気付きに繋がったGPTsの業務委託契約書チェッカーは下記の記事で紹介しています。その中にChatGPTが生成したダミーのドキュメントも公開してますので、良かったら見てみてください。

というところで、今日はこの辺りで。
みなさんまたお会いしましょう!
チャオ!



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