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テクノロジーの仕事を選択する女子学生を増やすには?[ WiT チームB] (3/3)

このnoteは、エリックゼミ×デロイト トーマツ グループ「Women in Tech」との1年間に渡るプログラムにて、自分たちグループBが構想した内容をまとめたものです。全部で3編に分かれていて、この記事はその3つ目になります。

①ビジネスモデル

私たちはビジネスモデルを「提供する価値の流れ」と「お金の流れ」の2つに分けて考えました。

提供する価値の流れ

まず「提供する価値の流れ」です。
「誰が」「誰に」「何を」「どのように」価値提供するかというものを表しています。まず、私たち(弊社チーム)とIT企業がアライアンスを組みスマートキャンパスPJをマネジメントしていきます。特に提携企業は技術提供をメインとし、私たちは講義の企画や運営をメインとします。そしてこのプロジェクトを通して、女子大生と女子大学に対して情熱を生み出す機会や大学のリブランディングの推進による経営支援等の価値を提供します。

お金の流れ

続いて「お金の流れ」です。
私たちのキャッシュポイントは大きく2つあります。1つ目は女子大学からのコンサルティングフィーです。スマートキャンパスPJの企画設計、運営、実行などを通したプロジェクト予算として1,000万円/1PJをいただく予定です。
2つ目は提携企業からのスポンサー料です。スマートキャンパスPJを通して女子大生とのタッチポイントや世の中の話題性、技術力のアピールなどを提供する代わりに、100万円/1PJをいただく予定です。

②マーケット

続いてマーケットについてです。
まず市場規模を、TAM(全国の教育機関へのコンサルティング事業)、SAM(全国の大学へのコンサルティング事業)、SOM(全国の女子大学へのコンサルティング事業)と設定しました。具体的な数値としては「学校数×プロジェクト単価」として計算しました。その中でもまず私たちは「SOM(全国の女子大学へのコンサルティング事業)」をターゲットとして7億3,000万円の市場を狙います。

③KPI

続いてKPIについてです。
私たちはKPIを「中長期的なKPI」と「FSに向けたKPI」の2つに分けて考えました。

中長期的なKPI

まず「中長期的なKPI」についてです。
項目としては「女子大学との提携」と「テクノロジー企業とのアライアンス」の2つの観点からKPIを設定しました。見込み顧客からアポ取り、商談実施そして受注するまでの数値を設定しました。7年目には「30の女子大学」「15のテクノロジー企業」と提携している推定でいます。

FSに向けたKPI

次に「FSに向けたKPI」についてです。
項目としては「女子大学との提携」と「テクノロジー企業とのアライアンス」、「社内体制」の3つの観点からKPIを設定しました。「女子大学との提携」においては、営業候補先の大学リストアップや候補先の在学生へのアンケート調査、講義の座組み調整(時間割,参加人数等)などを考えています。「テクノロジー企業とのアライアンス」については、営業候補先企業のリストアップや学生の開発範囲の調整などを考えています。「社内体制」においては、講師委託先の確保や運営マニュアルの作成などを考えています。

④収支計画

続いて収支計画についてです。
前で設定したKPIをもとに収支計画を立てました。1年目は1,300万、5年目には1.1億円、そして7年目には3.1億円の売上を目標としています。7年目には30の女子大学、15のテクノロジー企業と提携している想定で算出しています。

⑤ロードマップ

最後にロードマップについてです。
私たちは3つのフェーズで事業をグロースしていきたいと考えています。まず最初は実績づくりです。特に初年度に関しては、必ず1校の女子大学、3つの企業からの受注を獲得しプロジェクトをやりきりたいと考えてます。利益を抑えつつもしっかりと企業との連携をとって運営していきます。続いて仕組み化、型化のフェーズです。ここでは実績をもとに運営の仕組みをしっかり進め、プロジェクト内におけるコンテンツや活用するテックのバラエティを拡充していきたいと考えています。。最後にブランドポジションを確立するフェーズです。プロジェクトワークの他に弊社のコーポレート機能をしっかり強化しつつ会社としてのブランディングに力を入れていきます。そしてアライアンス企業を拡充する上で、これまで関わった女子大生とのデータをもとにプロモーションを進めていきたいと考えています。
そしてこのプロジェクトを通して、「女子大生」と「女子大学」の抱える課題を解決し私たちの目指す社会である【「これでよい」ではなく「これがよい」があふれる社会の創造】を実現します。


プログラムを通して感じたこと

私がこのプログラムを通して感じたことは2つあります。

①未来・理想を描くことの大切さ

1つ目は「未来や理想のありたい姿を描くこと」の重要性です。夏〜秋にかけて何度も「私たちが目指す世界」に立ち返り構想内容を固めてきました。前期の段階で何が課題か、何を解決するべきかについては設定しました。ただ、理想の状態が定まらない限りGAP(理想-現状)がわからず構想内容を考えることができません。そのため私たちがどんな社会を実現したいか、その社会はどんな状態か、逆にそうではない状態はどんな社会かなどあらゆる角度から目指したい社会を描きました。ここに時間を割き徹底的に考えたおかげで、構想内容で息詰まった時に「何のためにこれをやるのか」「これをやった先にどうなってればいいのか」を立ち返ることができました。

②本当にこれで解決するのか

2つ目は「本当にこれで解決するのか」を考えることの重要性です。未来・理想を描き、構想内容に議論が進んだ際にこの問いに常にぶつかりました。「これもいいじゃん」「こうすれば面白いね」などワクワクした議論の先に結局これで解決するのかという問いは新規事業を考える際に必ず考えなければならないと感じました。そのため、このプロジェクトを通して女子学生や提携企業そして女子大学などのステークホルダーがどのように変革していくかのフローやストーリーを徹底的に考えました。解決しないけど面白そうだからやってみるというのは、新規事業を起こすという側面から見ると自己満に過ぎないと感じたからです。実際にやってみないと解決するかどうか、目指したい社会に近づくかはわかりませんが、「本当にこれで解決するか」という問いは新規事業を考える上では考えるのを諦めてはいけないと感じました。

最後に

このような素晴らしい機会を作ってくださったデロイト トーマツ グループ「Women in Tech」の関係者様、そしてエリックさん、エリックゼミの方、全ての方々に心より感謝しております。この経験は自分のキャリアの中で一生の財産となりました。卒業後はコンサルタントとして成長して自分自身の「これがやりたい」と思える領域を見つけその夢に向かって走っていきます。
ありがとうございました。

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