大波乱(?!)のパリ行きフライト ~バンコクでの乗り継ぎからパリに到着するまで~

2022年4月21日 22:40

　現地時間4月20日17時過ぎ、タイはバンコク・スワンナプーム国際空港に到着。

　降機し、全く繋がる気配がないFree Wi-Fiと格闘しながら歩いていたところ、入国審査の列に行手を阻まれる。ん？入国審査？私タイ入国しないけど審査必要？とは思いつつ、流れに身を任せてとりあえず並ぶ。
　列の区分けはと言うと、THAILAND PASS、THAILAND PASS、THAILAND PASS、略称で何か分からないけど恐らく関係者とか特別な手助けが必要な人とかの列、ﾊﾞｰﾝｯみたいな。いや、ALL PASSとかFOREIGNERSとかないんかい。え、てか、私が気づかなかっただけで別に列あったりする？でも前に並んでる人たち日本のパスポート持ってるしなー、とか何とか思っていたら、気を利かせた職員の方に空いている列まで誘導される。ちょっと待て、まだ心の準備が！
　まぁ良い、背に腹は代えられない(何か違う)。とりあえず審査窓口の方に「私は日本人で、乗り継ぎのためにタイで降りたんですけど」と伝えたところ「それなら右曲がって階段上って」と言われ、アッサリ通過。用意していた保険の英文証明書も一瞥すらされず。ｿﾝﾅﾓﾝﾃﾞｽﾖﾈｰ
　安堵して直進。ところが、進んでも進んでも国際線乗り継ぎの看板が見えてこない。それどころか、プーケットやらチェンマイやらタイの地名がやたらと目に入る。あれ、これ、もしかしなくても...シクった？！そういや、ついさっき右曲がって階段上れって言われたな。ここに来て自分のアホさに前途多難を悟る。

　そんなこんな(訳:noteとTwitterとInstagramとYouTubeを行ったり来たり)しているうちに6時間半の待ち時間はあっという間に過ぎ、次に向かう先はフランス・パリ。

　搭乗してから機内食が出てくるまでの記憶はない、全く。いつの間に爆睡していたらしく、離陸した感覚もゼロ。「へぇ！離陸する前に機内食出てくるんだ！珍しっ！」とか思ったくらいなのでね、えぇ。

　美味しかった。クリームパスタが普通よりもかなりアッサリしていて夜中でも食べやすかったのと、ティラミスだと(勝手に)思い込んでいたデザートがナッツ入りのチョコレートケーキで面食らったのと、そのくらいですかね。特筆するとすれば。

　ひとり黙々と食べ進めていると、私が座っている側の列のサービングをしていたキャビンクルーの女性が日本語で話しかけてくださった。普段なかなか初見で日本人だと思われないし、なんならデンマーク帰りのフライトで日本人クルーに中国人だと思われて入国カードを渡された前例もある私は、日本人だと気づいてもらえたことにただただ感動。ましてや日本ではなくタイ発のフライトなのに！

　その後も「ありがとうございます〜」「紅茶やコーヒーいかがですか〜？」「ちょっと待ってください、(本を読むなら)ライトつけた方が良いですよ〜」と、私を見かける度に日本語で言葉をかけてくださった。今思い返しても尊い、尊過ぎる、あまりにも心が温まる...!!

　食事を終え、音楽を聴きながら本を読んでいるうちに寝落ち...したと思ったら、猛烈な吐き気を催し、目を覚ます。マズい、これはワンチャン吐くぞ...と予感し、トイレのランプが見える方向に早足で向か...ったは良いものの「こっちはビジネスクラス用のトイレだから後方の使ってね〜」的なことを言われ...てからの記憶がない。
　ほんの一瞬、ほんの一瞬ではあったが意識を失っていたようで。
　“Are you okay?” の声で目を開けたら、床に倒れ込んでいた私は、4~5名のキャビンクルーに囲まれていた。とりあえず吐き気もマシになったから「多分ごはん食べてすぐに下向いて本読んでいたから、酔っちゃったんだと思う」と説明し、その場は落ち着いた。そのとき何か飲むか聞いてくださったから水がほしいと答えたのに、渡されたのはリンゴジュースだったという笑
危うく「お客さまの中にお医者さまはいらっしゃいませんか？」の状況を作り上げてしまうところだった...

　今度こそ眠りに就き、明け方の機内食サービングのタイミングで目を覚ます。見事なまでの食い意地。