ふらっと西洋文化堪能日和

画像1 とある週末の昼下がり。試験期間の反動からか、あるいは所謂五月病に対する防衛本能からか、とにかく無性に美術を浴びたい気分だった。何か適当な展覧会はないかと探してみたところ、ちょうどタイミング良く北欧美術の展覧会が開催されているではないか。韓国においては、近代以前の美術の展覧会 ー ましてや西洋美術のそれはそう多く開かれない。東京は上野にある国立西洋美術館を庭として育った私は、韓国に渡航してからというもの、西洋美術に飢えていた。이건 좀 귀한데? (これは貴重な機会だ)と、即座に訪問を決めた。
画像2 展覧会の会場は、ソウルは江南区大峙洞(テチドン)にあるMy Art Museum。最寄である地下鉄2号線三成(サムソン)駅から徒歩2~3分ほどと、アクセスは良好。
画像3 展覧会のタイトルは【FROM DAWN TO DUSK】。韓国とスウェーデンの外交関係樹立65周年を記念したこの展覧会は、スウェーデン国立美術館とMy Art Museumによって共同企画された。スウェーデンの外、デンマークとノルウェーを代表する芸術家たちの作品75点が展示されている。
画像4 いざ入場。チケットは大人1人20,000ウォン。この日は週末だったものの、既に夕方だったからか、人手はそこまで多くなく、ゆったりと鑑賞できた。
画像5 思わず写真なのではないかと疑いたくなるほどリアリティのある繊細な描写に感嘆してしまう。
画像6
画像7
画像8
画像9
画像10 愛くるしゅう。
画像11 美術館の、広々とした空間を惜しみなく使用した展示方式が、なんとも心が落ち着いて良い。セクションごとに壁紙の色が分けられており、セクション1と2ではピスタチオグリーンとペールピンクのパステルカラーが、セクション3と4ではディープブルーとサフランイエローのビビットカラーが、それぞれ採用されていた。
画像12
画像13 「最もスウェーデンらしい絵」らしい。
画像14
画像15
画像16 少し前、とある教養の講義でロココ美術について学んだため、実際にお目にかかれて感動。
画像17 「愛はすべてだから」
画像18 この展覧会のポスタービジュアルにも選ばれている作品。
画像19 思いがけずハマスホイの作品に再びお目にかかることができ、感無量。 2020年初頭、東京都美術館で開催された【ハマスホイとデンマーク絵画】の展覧会に、デンマーク旅行から帰国して間もなくまだ浮き足だった状態で足を運んだことが、不意に蘇ってきた。ここ数週間顕著な私のデンマーク文化ホリックは、実はこのときから始まっていたのかもしれない。
画像20 5時頃に入場したが、ゆっくりと鑑賞し過ぎたようで… 最後の方は駆け足となってしまった。閉館時刻間際の7時過ぎに外に出ると、まだ外は明るく、夏が近づいていることを実感。
画像21 空腹を感じ、駅までの道中にあったPARIS CROISSANTなるベーカリーにふらっと寄り道。
画像22 せっかくならクロワッサンを…と思ったものの、このプレッツェルサンドがあまりにも美味しそうに見えたため、あっさり浮気。プレッツェル、ベーグルと同じくらい好き。良い1日だったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?