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ギャップターム備忘録

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2022年3月に日本の高校を卒業してから同年9月に韓国の大学に入学するまで意図せず生じてしまったギャップタームを名実共に「自分のもの」にするべくヨーロッパで過ごすことにした私の備… もっと読む
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空港からパリ市内に向かう電車に乗り適当に降りた駅を出た瞬間目に入った、大胆にも「パリ」を名乗る韓国発祥のパン屋さん。韓国で1年間留学していた私にとっては馴染み深く、懐かしさを覚える。TMIではあるが、フランス語でパン屋さんはBoulangerie(ブーランジェリー)と言うらしい。

欧州旅行中に体調を崩してしまったから、noteのネタにでもしないとやっていられない。

欧州旅行中に体調を崩してしまったから、noteのネタにでもしないとやっていられない。

 コロナのセルフ抗原検査の判定が出るのを待ちつつ、この記事を書いている。唾液ではなく、果敢に鼻咽頭ぬぐい液を選択した私を褒めていただきたい。

 数日前から体調が急激に悪化し、オランダから南仏に蜻蛉返り。
 事の発端は、5月中旬。ステイ先の子どもが学校で風邪をもらって来てしまったらしく、その数日後からは、私を含む同居人全員が体調を崩していた。私の場合、当初は少し咳が出る程度だったのだが、この前の水

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220510 マルセイユにて。Ⅵ ~この旅最初にして最大のトラブル、真後ろの乗客は迷惑客⁈~

220510 マルセイユにて。Ⅵ ~この旅最初にして最大のトラブル、真後ろの乗客は迷惑客⁈~

“Ⅴ” はこちらから↓

 大通りを抜け、坂道を上ると、何やら不自然な場所に門が。「これは只者じゃないぞ」と思い、とりあえず写真に収める。

 それにしても、何とも言えない酷い画角。
 後から知ったことだが、こちらの門は、戦没者慰霊碑として建てられた所謂「凱旋門」で、エクス=アン=プロヴァンスへと続くルート上にあることが「エクス門」という呼び名の由来となっているという。やはり、只者ではなかった。

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220510 マルセイユにて。Ⅴ ~お菓子屋さん訪問レポ(仮)~

220510 マルセイユにて。Ⅴ ~お菓子屋さん訪問レポ(仮)~

“Ⅳ” はこちらから↓

 カフェを後にし、サン・シャルル駅へと向かう道で、ふと「(お世話になっている知人家族に)御土産でも買って帰ろう」と思い立つ。
 何処か適当なショップに入ろうと辺りを見渡したところ、一際大きなお菓子屋さんが目に留まる。

 「ディズニーのスーベニアショップみたいだな〜」とか何とかテキトーな感想を頭に浮かべつつ、中に入ると、店員さんがクッキーの試食を差し出してくださった。オー

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220510 マルセイユにて。Ⅳ ~韓国人が好きな感性のカフェで、至福のコーヒータイムアゲイン~

220510 マルセイユにて。Ⅳ ~韓国人が好きな感性のカフェで、至福のコーヒータイムアゲイン~

“Ⅲ” はこちらから↓

 あれから1週間ほどが経ち、記憶が段々と薄れていくのを感じる。

 マルセイユ大聖堂から “寄りたい場所” までは、徒歩で5分ほど。危ないからと避けていた路地裏も、「そのくらいの距離なら大丈夫だろう」と通ってみる。

 これには、私も思わず「可愛い...」と声を漏らした。

 路地裏を抜けると、あっという間に寄りたかった場所に到着。

 そう、私が寄りたかった場所とは、こ

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220510 マルセイユにて。Ⅲ ~旧港、マルセイユ大聖堂~

220510 マルセイユにて。Ⅲ ~旧港、マルセイユ大聖堂~

“Ⅱ” はこちらから↓

 旧港へと向かう途中、水を買うべくMONOPRIXへ。

 アーティチョーク、お主、そんな使われ方もするのか... 意外と汎用性が高いな?以前アーティチョークの写真を送り付けたところ一緒に盛り上がってくれた友人のために、帰国時には必ず購入しようと心に決めた瞬間だった。
 セルフレジで会計を終え、いつものように足元のゴミ箱にレシートを捨てたのだが、ここで問題が発生。どうやら

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220510 マルセイユにて。Ⅱ ~孤独のランチ、エスプレッソカルチャーショック~

220510 マルセイユにて。Ⅱ ~孤独のランチ、エスプレッソカルチャーショック~

“Ⅰ” はこちらから↓

 食事を求め、行く宛もなく歩く。トラムの線路沿いを、ひたすら歩く。
 来る直前、マルセイユは「フランスで1番治安が悪い地域」であると小耳に挟んだ私。どんな恐ろしい街なのかとビクビクしていたし、正直なところ、楽しみにしていた一方で、往路の車内から「早く帰りたい泣」と思ったりもしていた。しかし、所持品に最低限の注意を払いさえすれば大丈夫であることに、到着から2~3時間が経過し

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220510 マルセイユにて。Ⅰ ~初めてのマルセイユ、念願のマルセイユ美術館~

220510 マルセイユにて。Ⅰ ~初めてのマルセイユ、念願のマルセイユ美術館~

 記憶が色褪せないうちに。

 数日前、知人から「マルセイユ近郊に用事が生じたが、あなたが望むのであれば中心市街地まで帯同することもできる」という旨の誘いを受けた。間髪入れずに私の口から飛び出た回答は... “Why not?”

 滞在中のマノスクから車で1時間強、エクス=アン=プロヴァンスを越えて少し南下したところに、フランス最大の港湾都市・マルセイユはある。

 ここ数日というもの、生憎の雨

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よく声をかけられる1日だった。唐突に「Bonjourは日本語で何?」と問う人がいれば、道を尋ねる人もいた。基本的にここの人々は、私がアジア人であろうと、どれだけ回答に詰まろうと、ひたすら仏語で話しかけてくる。困惑はするが、地域社会の一員として看做されているようで、何だか心地良い。

5月1日。国際的な労働者の祭典・メーデーが行われると同時に、ここフランスでは“Muguet(ミュゲ=スズラン)の日”でもある。幸運を願い、愛する人にスズランの花を贈る、16世紀中頃シャルル9世の時代から続く習慣なのだとか。私も、ご近所の素敵な老夫婦からいただいちゃった!良い香り。

フランスの少子化対策を知る

フランスの少子化対策を知る

 昨日、とある日本人女性とお話しする機会があった。
 パートナーの仕事の都合で7~8年前から家族でフランスに住んでいるという、その方の話の中で特に興味深かったのは、フランスの少子化対策についてだった。

 「少子化対策」と言えば、日本人である私にとっても身近なトピックであり、次世代を担うことになる以上、より関心を持って向き合わなければならない。

 その方が教えてくれたことは、大まかに以下の通りだ

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大波乱(?!)のパリ行きフライト ~バンコクでの乗り継ぎからパリに到着するまで~

大波乱(?!)のパリ行きフライト ~バンコクでの乗り継ぎからパリに到着するまで~

 現地時間4月20日17時過ぎ、タイはバンコク・スワンナプーム国際空港に到着。

 降機し、全く繋がる気配がないFree Wi-Fiと格闘しながら歩いていたところ、入国審査の列に行手を阻まれる。ん?入国審査?私タイ入国しないけど審査必要?とは思いつつ、流れに身を任せてとりあえず並ぶ。
 列の区分けはと言うと、THAILAND PASS、THAILAND PASS、THAILAND PASS、略称で

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