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公開シナリオ『とある国の風習についての考察』

テーマ「もし夏が来なかったら」と言うお題で書きました。


登場人物
歴史研究家 
 
歴史研究家 
皆様、このような場を設けてくださり、誠にありがとうございます。
今回、ある島国から出土したものに関して新説が浮かび上がりましたのでご報告いたします。
その島国では『オボーン』という一時期にさまざまな行為や単語があることは歴史で学んだかと思います。
『フリーン』というガラスの楽器を外に飾る習慣。
ナスやきゅうりを『ハシ』という食器で刺したものは一部の子供たちの遊具として使われていたこと。
野外で音楽を聴きながら群衆がタオルを一定の人に振り回す奇行の写真はシャーマンに対して空に浮かぶ霊魂を落とす儀式の一つであることなどです。
今回新たに分かったことは『流しソメーン』という言葉についてです。
島流しと同じく罪状のひとつであるという説や、考えの『思想』、めんは顔につける『面』からきた、世の中の物事を受け流そうとする人の表情の一つなど、さまざまな学説がみられました。
しかし、今回川付近で出土した竹の長い筒、そして『そうめん』と書かれた袋が見つかりました。その竹には一部、水を流したような跡が見つかったことにより、今までの説は誤りだとわかりました。
そうです、これは魚の養殖業のひとつだったのです。
ソーメンという魚を竹を通して上流に放流していた。そこから『流しソメーン』が生まれたと考えます。わざわざ生きてないものを流す意味はありません。
冷やすために行っていた? その時代、氷を生成する技術くらいはあるでしょう。
竹の匂いを移すだけなら容器にすれば良いだけです。
これから道具を分析し、裏付けをしていく予定です。
ご清聴ありがとうございました。

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