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100年の孤独/放哉に想う〈Vol.3〉

ひらひらひらと桜花舞う

『尾崎放哉全句集』177頁にある一句。若き放哉が思いを寄せた女性だった「沢芳衛あて書簡中の句」と記されています。恋破れ俳号を芳哉から放哉に
改めたいきさつからみても、こころ砕かれた一事であったに違いありません。その後の自由律俳句にはない初々しさのなかにも、そこはかとない切なさを感じます。


【一句一写】

花白き春やむかしの夢さむし

尾崎放哉全句集より

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