100年の孤独/放哉に想う〈Vol.13〉 小さきものに目を止めて 4 しゅうしん 2024年5月10日 21:49 生れ出た虫よ風ある大地尾崎放哉全句集より草も木もない橋の欄干の上を尺取虫は歩いていました。こうやって地を這うときが、この虫にとって一番の試練なのかもしれません。翅を得て好きなところを飛び回り、好きな相手を求めて宙を舞う。それまでは、ひたすら胴を持ち上げ前へ、前へと進みつづけるしか仕様がないのでしょう。小さきもの、取るに足らないものに目を止め、放哉は句を詠んでいました。自らの孤独を確かめるように。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 自由律俳句 29,537件 #自由律俳句 #現代川柳 #尾崎放哉 #俳句写真 #尺取虫 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート