2023年の読書メモ
「星に仄めかされて」 多和田葉子
「おいしいごはんが食べられますように」 高瀬隼子
◆「インド夜想曲」 アントニオ・タブッキ
「みおつくし料理帖」ー心星ひとつ 夏天の虹 残月 美雪晴れ 天の梯 ー 高田郁
◆「金閣寺」 三島由紀夫
「NORMAL PEOPLE」 サリー・ルーニー
「信仰」 村田沙耶香
「神の子どもたちはみな踊る」 村上春樹
「冒険の書」 孫 泰蔵
「暇と退屈の倫理学」 國分功一郎
「光のとこにいてね」 一穂ミチ
「水車小屋のネネ」 津村記久子
「小説8050」 林真理子
「現代生活独習ノート」 津村記久子
◆「五分後の世界」 村上龍
「黄色い家」 川上未映子
「腹を空かせた勇者ども」 金原ひとみ
「ユーチューバー」 村上龍
「はーばーらいと」 吉本ばなな
「ボーイミーツガールの極端なもの」 山崎ナオコーラ
「さみしい夜にはペンを持て 」古賀史健
「茜唄」上・下 今村翔吾
「音楽と生命」 福岡伸一 坂本龍一
「RESPECT」 ブレイディみかこ
「くもをさがす」 西加奈子
「私労働小説 ザ・シット・ジョブ」 ブレイディみかこ
◆「悪童日記」
◆「ふたりの証拠」
◆「第三の嘘」 アゴタ・クリストフ
「銀の夜」 角田光代
今年は
けっこうな時間をおいて読み返したものが多かったんじゃないかと思って
◆印をふってみたら、そうでもなかった(^-^;
でも、小説は、二度目三度目って読むほど 面白くなるね。
観直し。
今年は、自分が好きだったころの北野武映画と岩井俊二映画を
これまただいぶ時間がたってから改めて観てみる。
当時一回観ただけでは発見できなかった
「ここめちゃめちゃいい!!」が見つかる。
「何回か観てみる」で、もっと面白くなるっぽい。
さて、今年出会えた本たち。
どれもよかったけれど
あえて、、あえて、これ!!って挙げるなら
金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』
装丁も最高だし、これは娘に 「めちゃめちゃいいから読んでみ!」 と薦められる金原作品で
主人公の女の子があなたっぽいのよ!!とお薦めしたものの、
娘は最初だけ読んで、もう読む気ないらしい。
面白いのになぁ。
ほんとに、うちの子たちは、小さい頃はあんなに読んでいたのに
年と共に読まなくなる。
今年の受験生のカロリーメイトのCMに出てくる女の子たち
そのCMもめちゃいいから観てみて!とお薦めしたが、
きっと息子も娘もまだ観ていない。
カロリーメイトのCMの女の子たちの数学と美術
年末の懇談で娘の担任の先生が、彼女が言っている進路が理系、文系の両極端すぎて何とアドバイスすればとちょっと困ってらして。
『腹を空かせた勇者ども』の主人公の女の子
別に絶対ドクターになりたいとか絵描きになりたいとかではないんだから
「将来の夢」は正にこういう感じでいいんだよ って
親の私ではなくて、娘からしたら知らない作家、金原ひとみから言ってほしいとお薦めしているのに、かたくなに読まない娘(^-^;
個人的なことは置いておいても、
これまでの金原ひとみの作品とは違っていて。
「新しかった」んです。
それから、今村翔吾さん!!
「茜唄」めちゃめちゃ面白かった。
この人が見ている歴史が、そこでの人間関係の描きかた、考察、
そして、作品の底に流れているもの、、この言葉自体は嫌いなんだけどあえて言うと「エモさ」。
それが好きで
同じ源平っていうテーマでも、主人公を知盛にしているのがまずいいし、
こんなに「え?そうなの?そういうことだったの?それであの平家物語が?」って
ずっとドキドキさせられる。
そして、最後には 真実を絶対に知ることはできない平家の人たちの在り様が、
今村さんが書いているようなことであったらいいな、本当にこうであったらいいな って思わされる。
その他、特に、読後メモをとっている分量が多かったのが
「水車小屋のネネ」
「黄色い家」
「音楽と生命」
今年もいい出会いを本当にありがとうございました。
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