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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/2/27~2024/3/4)

 細かいエリアごとでの上下の差異はあると思いますが、大枠のエリアでの検索ボリュームはうるう年にも関わらず、減少傾向。やはりコロナ後の回復はいったん頭打ちになっているとみられる。これから3月4月と外食にとっては売上の伸びる時期に入っていくが、昨年の12月をみてもその前の年と大きく変わっていないことからも検索のボリュームに関してはあまり回復の期待は出来なさそうです。もちろん人流は少しずつ回復してきているのでフリーでの来店の回復はありそうですが、劇的に上がるといった事はないと思っていた方が良さそうです。
 インバウンドを除くとある程度のエリアのパイの上限に来ているとも思われますので、近隣とのパイの取り合いに入っていくステージになりそうです。今いちど、競合はどこなのか?そことの差別化ができているのか?の確認をしていく必要があるでしょう。原価もまだ上がりそうなので、単純な価格競争での戦いは避けていかないとかなり厳しい状態になるでしょう。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 全般的に検索ボリュームとしては減少傾向。うるう年ということで1日多かったのだが、昨年を越えるワードは殆どなかった。

【東京】
月初の雪の影響を受け昨年(グラフの丸がついている所)と比較すると全体的に減少。特にコロナ禍で調子のよかった「焼肉」や「寿司」の検索ボリュームの減少幅が大きい。

【大阪】
寿司の落ち込みが目立つがそれ以外は昨対で90%台で微減といったところ。ただうるう年で1日多かったことを考えるともう少し悪そうだ。

【福岡】
「焼肉」「寿司」の落ち込みが他のワードよりも大きい。「居酒屋」「中華」は100%を超えたが、それ以外は減少。



・デリバリーの最高峰が決定!「DeAward 2023」を開催しました!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000435.000029254.html

株式会社出前館は、2024年2月28日(水)に大手町三井ホールにて、第3回目の開催となるグルメアワード「DeAward2023」を開催し、出前館加盟店舗における2023年の「売上賞」「新人賞」「リピート賞」「特別賞(急上昇部門、レビュー部門)」を発表・表彰いたしました。

現状の上位店舗を見ると現状のマーケット状況を想像することができるかもしれません。

・エビソル、最新の飲食店予約に関する動向をまとめた「飲食店予約レポート2024」を発表 ~SNS経由のネット予約が1年間で283%に拡大〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000011690.html

飲食店向け予約管理システム「ebica」を運営する株式会社エビソルは、飲食店の予約に関する最新のレポート「飲食店予約レポート2024」を発表しています。飲食店予約レポートは、「ebica」および「グルメサイトコントローラー」のデータを基に、2019年1月から2023年12月までの期間における飲食業界の集客や予約に関する消費者の動向をまとめたレポートです。
2022年対比で2023年は、予約数は大分回復したと言えますが、コロナ以前と比較すると客数ではまだまだ戻っていなかったというのが実情かと思います。色々な面で消費者の旧来型のメディアから新メディアへの移行が進んでいる過渡期ということもあり、予約の分散化が進んでいます。しばらくの間は幅広くメディアを抑えていく必要がありそうです。

【飲食店予約サマリー】

1. 2023年は年間を通して総予約数がコロナ禍以前を上回る。予約手段ではネット予約が前年比150%以上、電話予約も140%以上に増加
2. ネット予約の経路別伸び率では、グルメサイト、オウンドメディア共に伸長。SNS、Google経由の予約は前年比200%以上に拡大
3. 2023年における時間帯ごとの予約件数では、初めて全ての時間帯で2019年の数字を超える結果に
4. 1組あたりの人数では、2019年には依然満たないものの、前年比では全時間帯で平均人数が拡大傾向に

・3月の食品値上げ 728品目 チョコレート菓子で値上げラッシュ 「ビーンショック」も影響
〜定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年3月~

帝国データバンクは、2024年3月以降における食品の値上げ動向と展望・見通しについて、分析を行っています。

<調査結果(要旨)>
■3月の食品値上げは728品目 年間は5千品目突破、昨年より3ヵ月遅く推移
■3月の値上げ、チョコレート菓子での値上げも目立つ 「ビーンショック」など背景
■「原材料高」値上げ再燃の可能性 年間想定は1.5万品目から据え置き

※2022-23年に比べ、小康状態を保ってきた「原材料高」に伴う値上げに再燃の兆しがみられる。24年1-6月間における「原材料高」由来の値上げは、品目数ベースで88.1%と、前年同期に比べて低下した。ただ、トマトやオレンジ、カカオ豆など局所的な価格高騰が続く原材料もあり、ケチャップやジュース、チョコレートなど関連する食品群では引き続き値上げ機運の高まりもみられる。足元では、コショウなどスパイス製品、大豆、畜肉製品などで価格の上昇や高止まり傾向がみられ、早ければ5月以降、調味料類を中心にまとまった値上げが発生する可能性がある。





・<SNS映えよりほっと落ち着く“地味”メニューの方が人気>味の素㈱、料理・調味料に関する意識調査結果を公開生活者はトレンドよりも安定を求める傾向に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000092524.html

味の素株式会社は、生活者解析・コミュニケーションの最大化を目的として設立した当社マーケティングデザインセンターにて、2023年11月、週に2回以上自宅で食事をしている全国の10~60代の男女1,056名を対象に「料理・調味料に関する意識調査」を実施しました。以下、調査結果をお知らせします。
こちらは、どちらかというと長く食べ続けたいといったシーンなので日常食業態や家庭でのことになるかと思います。ハレの日や特別なシーンで選ぶものはまた違ってくると思うので、そのあたりは分けて見ていった方がいいでしょう。

【調査結果サマリ】
1.今後、長く食べ続けたいメニューの上位は「ごはんが進むメニュー」、次いで「素材が活きるメニュー」
2.1の回答理由としては「食を楽しみたいから」「安定した美味しさを求めているから」が半数以上に
3.最も好きな調味料ランキングでは、味付けのメインになる「塩・こしょう」「しょうゆ」が上位を占める一方で、
料理に欠かせない影の主役調味料ランキングでは「風味調味料」が「塩・こしょう」に次いで2位に
4.風味調味料の用途ランキングでは「汁物」「炒め物」「煮物」などの定番料理が上位に

・【ミヨシ油脂】独自調査「2024年トレンド予測・洋焼き菓子編」発表、エネルギー補給のために男性は「しっかりした甘さ」「腹持ちの良さ」を重視、女性が着目するのは「濃厚さ」「食べやすさ」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000086923.html

ミヨシ油脂株式会社は、独自選出の2024年トレンドキーワードに基づき、消費者を対象に洋焼き菓子購入時に求めるパフォーマンス関連の調査を実施。本調査結果やオリジナルレシピ、ミヨシ油脂製品による課題解決策をレポートにまとめました。下記URLからダウンロードできます。
URL:https://bit.ly/3UGudXX

今まであまりなかった焼き菓子の男女別での調査結果なので、面白いですね。
【サマリー】


・和牛市場規模は2031年までに243億1,240万米ドルに達すると予測
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000135633.html

世界の和牛市場規模は、2022年に13億4,240万米ドルと評価されています。2031年までに243億1,240万米ドルに達すると予測されており、予測期間(2023年から2031年)中に6.2%のCAGRで成長します。

■隆盛する高級ホスピタリティ産業が世界の和牛市場を刺激する
■世界の和牛市場に新たな機会を生み出すために電子商取引ウェブサイトの採用を拡大

和牛農家さんが減ってしまっていますが、世界にニーズが高まり価格を上げることができれば、この流れを止められるかもしれません。もっと世界に日本の価値を発信していきたいですね。

・【日本酒に関する調査】日本酒を飲む人は約44%。よく購入する容器・容量は、「720ml瓶」が飲用者の4割弱。「一升瓶」は、過去調査と比べて減少傾向
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001437.000007815.html

【 TOPICS】
■日本酒を飲む人は約44%、週1日以上の飲用者は1割強。よく購入する容器・容量は、「瓶入り(720ml)」が飲用者の4割弱。「一升瓶入り」は、過去調査と比べて減少傾向
■日本酒のイメージは「伝統的」が約55%、「大人向け」が2割強。今後日本酒を飲みたいと回答した人では、「伝統的」「香りがよい」「飲みやすい」が上位3位

下記の表を見るとかなり飲まない方が増えてきているのが分かります。文化維持のためには、インバウンドや輸出を拡大させていくことが必要そうです。


・【調査】料理準備にかかる時間は、1年で32日以上、一生で5年9ヶ月以上(Antway調べ)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000039424.html

3月8日は国際女性デーです。1975年3月8日に国連で提唱され、来年で50周年を迎えます。この50年で家事のあり方はどう変わったのか。家庭料理の宅配サービス「 つくりおき.jp 」を運営する株式会社Antwayが、この度、家事の中でも負担の大きい「料理」について、全国の男女400名を対象に調査を実施、統計データとともに発表しています。
共働きが世帯での自分に使える時間が少なく、このあたりにテイクアウトやデリバリーのニーズがありますが、給与が増えていない現状では使いたくても使えないといった方が多く、いたしかたなく自身で調理をしているといった状況なんでしょう。

トピック① 共働き世帯が増加する一方、家事負担は女性に偏っている状況


トピック② 食事の支度にかかる時間は年間で32日以上、一生では5年9ヶ月以上


トピック③ 仕事と家事育児の両立支援が課題

・CCCマーケティング総研、2023年12月の「産業動向レポート」「産業天気予報」を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001448.000018760.html

「CCCマーケティング総合研究所」が、2023年12月の「産業動向レポート」および「産業天気予報)を発表いたしました。

■ビール復活が小売・外食を押し上げ
コロナ禍で打撃を受けたパブ・居酒屋業態が復活。宴会需要が回復し、二次会需要も増加。和風居酒屋から焼きとんやホルモン店へのシフトが見られる。外客需要は引き続き高く、家飲み市場も拡大。ビール市場は減税で回復。物流費や人件費の高騰で値上げが懸念されるが、提案力や併売促進が重要になってきている。



・30~50代女性、約半数が定年付近まで働きたい。生涯現役派は12.4%!働く目的「生活のため」「社会的自立」。一方で40代約6割、50代約7割が更年期障害を自覚。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000028659.html

アサヒグループ食品株式会社は、3月8日(金)の国際女性デーにあわせて、30~50代の働く女性を対象に「女性の働き方と女性特有のゆらぎ症状への実態調査」を実施しています。
外食とは直接関連してはいませんが、女性マーケットの変化として捉えておいた方がいいでしょう。

【調査結果トピックス】

1.女性の働き方について
・働く目的は「生活のため」が大多数。50代は人との繋がりや楽しさも求める傾向
・約半数が定年付近まで働きたい!生涯現役派は12.4%。ライフステージが変化しても仕事を続けたい人約7割
・日本は女性の活躍が進んでいないと感じる人95%「男性より給与が低い」「家事と両立できる制度が足りない」

2.更年期障害への意識と実態について
・30代約4割、40代約6割、50代約7割が更年期障害を自覚・日常で悩まされている症状は?エピソード10選
・更年期障害対策1位「睡眠の改善」2位「運動」。対策していない人は「方法を知らない」
・働き続ける上での不安1位「体力不足」2位「健康維持」。「更年期障害」は5位に

3.更年期障害との付き合い方、今後の働き方について
・「フェムケア」認知度は19.8%。40代・50代より30代の方が高い傾向。「フェムケアフード」認知度は8.4%
・職場に更年期障害関連の制度が欲しい人は半数以上。特に「更年期障害、ゆらぎ症状による休暇制度」

4.年齢を重ねても自分の人生を楽しんでいそうな憧れの女優ランキング
・1位:石田ゆり子(35.6%)、2位:松嶋菜々子(10.6%)、3位:篠原涼子(4.8%)


・アンナミラーズがJR川口駅2F改札外「コレもう食べた?」に期間限定出店
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000038645.html

井村屋株式会社が運営するアメリカンレストラン「アンナミラーズ」が、JR川口駅2F改札外「コレもう食べた?」に3月16日(土)~3月31日(日)の期間限定で出店するようです。
店舗がなくなったことで逆にプレミア感が高まっているといた感じでしょうか?

・アサヒビール×テーブルクロス訪日外国人向けの上質な飲食体験の提供に向けて協業強化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000066108.html

アサヒビール株式会社と株式会社テーブルクロスは、訪日外国人向けの上質な飲食体験の提供に向けて3月1日から共創パートナーとして協業した取り組みを強化します。テーブルクロスが運営する欧米豪の富裕層をターゲットにした訪日外国人向けグルメプラットフォーム「byFood.com(バイフードドットコム)」を活用した飲食店の予約支援や“アルコールツーリズム”の提供を通じて、日本ならではの飲食文化の情報発信に取り組みます。

今後人口減していく日本において海外へのこういった日本文化の発信を積極的にやっていくことは必要でしょう。また。きちんと価値を伝え、現状の角に安い金額でなく、適正な価格をとれるようにしていくことも必要でしょう。

・買物宅配サービス「らくらくクマさん宅配便」実施店舗 3月に200店舗超へ拡大!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000128083.html

マルエツは、まとめ買いをしたいが持って帰ることができない、買物帰りに他の用事も済ませたい、もっと気軽に宅配便を利用したいといった、お客さまの「お困りごと」解消の一環として、店舗お買上商品の配達サービス「らくらくクマさん宅配便」の実施店舗を順次拡大し、3月末までに202店舗へ導入する予定となりましたので、お知らせいたします。とのこと。
すでにUberEats等でもデリバリーやネットスーパーも一部店舗で実施していますが、来店した方へのサービス拡充といったところでしょう。年配層も増えてきており、お米やお酒などの重たいものを持って帰るのに負担がかかるといったところの解消もあるでしょう。このあたりでの定常物流が組めると通常デリバリーでの配送も自社で行うところが見えてくるかもしれません。

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