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ブラック企業勤め25歳OLが労働法の本を買った話ーメルカリの心温まる出会い

新卒で入った会社に、最初の頃は期待に胸を膨らませていた。
広告代理店!クリエイティブ!そんな、夢を追いかける会社員たちが集まるその場所で、自分も自分らしく活躍できると信じていた。しかし、現実は予想とは違っていた。
締切前の会社は暴言が飛び交い、徹夜が続く。クライアントのいうことは絶対。人間関係は険悪で、いじめられる日々が続いた。夢は次第に遠のき、何がしたかったのか分からなくなっていった。

夢も希望もなく漫然と出社する日が続いた。とりあえず、今日をやりこなすだけでいっぱいいっぱいだった。
そんな中、知人から一冊の本を紹介された。それは労働法についての本だった。自分の置かれた状況を理解し、何か変えるきっかけになるかもしれないと思い、早速近所の本屋に行ったが、見当たらなかった。
メルカリなら手に入るだろうと思い、すぐに検索し、購入した。


本を手に入れた後、出品者からのメッセージが届いた。それはただの取引の連絡ではなく、心温まる言葉だった。

当時の私は、「辛い」と言っても、「こんなことで辛いっていったら社会人として勤まらないぞ」といわれるような環境だった。
出品者さんの「お仕事大変だと思いますが頑張ってください」というメッセージに、心が温かくなった。自分以外にも仕事の場で同じように悩んでいる人がいることを知り、救われた気持ちになった。出品者はまるで友達のような存在に変わった。

本が到着して、まるで大切な友達が学校で貸してくれた本のように、大切にしっかりと読んだ。
私は仕事ができない自分自身を責めていたが、会社でまかり通っていた暴言や残業は法律にも反していて、会社の問題だということがわかった。私は人事部との話し合いも試みたが解決しなかった。
出品者さんの「くれぐれもお体とお心を一番に大切に」という言葉がずっと頭に残っていた。
そこで私は、転職を決意した。

新しい職場では、再び夢を追いかけることができる。
会社の人間関係も良好で、毎日が充実している。
そして、今はもう必要のないその本を、メルカリで出品しようと思う。これを手に取った人が、同じように悩んでいる人に何かしらの力になってくれれば。それが私の願いだ。

メルカリというプラットフォームが、私に心温まる出会いと新たな一歩を与えてくれた。
本当に辛いとき、私に寄り添ってくれて必要な一言をおっしゃってくれた出品者さんに感謝している。
出品者さんの言葉が人間不信だった私の心を温かくしてくれたし、新たな可能性を切り開く力となったからだ。

#メルカリで見つけたもの

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