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【完全版】傷病休職中の(適応障害、うつ病)過ごし方ガイド 〜ご自愛しながら心身をリフレッシュして有意義な時間を過ごす方法〜


1. 序文

友人が休職をしました。これで3度目です。
真面目でしっかりものの友人は、休職期間中にハイになって転職活動を始めたり、暇な時間が落ち着かずに「なるべく早く復職したい!」と思って十分な休息を取らずに復職し、再発をしてしまっているようです。

これを書いている私は、企業の休職満了(1年8ヶ月)を丸々使い、しばしのお暇をいただきました。
その後、復職を待たずに転職し、現在まで病気の再発はなく普通に業務を行えています。1年8ヶ月の間は、辛かったことや病みすぎてメンタルの奥深くまで沈んでしまったこともたくさんありましたが、振り返ってみると良い期間だったと思います。
同じように休職をされる方、されている方に向けて、焦らずに自分のメンタルを回復させる方法についてここに書いていきます。

2. 休職期間中に避けるべき行動

2.1. 転職活動

「よし、休職したぞ!転職活動しよう!!」なんて考えないでください。
休職したからと言って、すぐに転職活動をはじめてはいけません。休職の目的は、安静にして心身の栄養を蓄えることです。
転職活動はお見送りが続いたり、転職エージェントもうざかったり、自分のキャリアを深ぼって考えないといけなかったり、体力がかなり消耗されます。今生きるだけでいっぱいいっぱいなのに、今後数十年の仕事を考えなければならないなんて、難しすぎます。
転職活動がうまくいかず、自分が世の中から必要ない存在だと感じ、メンタルさらに病むのは本末転倒です。

休職してから3ヶ月間は「将来」のことを考えるのはやめましょう!
たった今、ベッドの上にいる「自分」のことだけを考えてください。

2.2. 海外旅行

「よし、休職したぞ!海外旅行しよう!!」なんて考えないでください。
私自身、「これって海外旅行に行ってもバレないんじゃない?」と脳裏に浮かんだし、周囲に対して「ま、休職って言っても全然軽いし!うつ病じゃねーし!!旅行とか行って楽しんでるし!!」と強がろうかなと思ったこともありますが、これは悪手です。
躁鬱の傾向が強い人は、会社から解放されたという状況にハイになるかもしれません。それはやめるべきです。いつもと同じ環境でいつもと同じ日常を過ごしましょう。
最悪、バレたら解雇になる可能性があります。後述しますが、「帰る場所」は大切にするべきです。

2.3. 会社の同僚との接触

私は休職期間中に会社の同僚と遊んだり、ご飯を食べたりもしていました。
ただ、一緒にお酒を飲むとき、「あれ?これって誰かチクったりしないよな?」と疑心暗鬼になりました。
また、私は飲み会の場でみんなが慰めてくれるということを心の奥底では期待していましたが、周りの人は自分のことなんて一ミリも興味がないんでそんなことはしてくれないんですよね。
仕事で成果を出した華々しい話や、私をいじめてきた上司が最近成功した話などをされると、さらに心が辛くなりました。結局気が休まりませんでした。
離職した今、前職の同期と1回も会ってないことを考えると、当時あれほどに同期と食事をしていたのは「自分だけが取り残されたような気分になりたくなかったから」なんだと思います。今思うと無用な気遣いでした。
休職するまで自分を追い詰めた職場にいて元気にしている人は見るだけで毒です。

2.4. SNS利用

友人や会社の同僚がいるTwitter、X、インスタなどは全部消してください。
他人の煌びやかな「普通」の日常と比較して落ち込んでしまいます。

3. 前提として考えるべきこと

3.1. 職場に戻る選択肢を持ち続ける

「あの環境に帰ると思ったら涙が出る」というのは辛いのですが、「帰る場所がどこにもない」の方がもっと辛いし、人生が詰みます。
そのため、会社にいつでも戻れるように、リスクある行動(休職期間中の海外旅行、副業等)は慎みましょう。ただ何もせずにだらっとしていればいいのです。

3.2. 離職しない

絶対に離職しないでください。
仕事を辞めるのはいつでもできます。期間満了まで待ってください。

「無職」という肩書きは、自分を追い詰めて、さらに焦りを生みます。

その後のキャリアにおいても、休職期間というのは履歴書・職務経歴書に書く必要はありませんが、無職だったら書く必要ができてしまいます。そのキャリアブランクの期間は一生あなたの人生についてしまいます。

3.3. 転職できないことを覚悟する

休職してから転職は本当にハードモードです。
ワンチャン騙せたら勝ちですが、リファレンスチェックがあったら確実に落ちます。
企業の人事は「真面目に働く優秀な人」が欲しいのに、「病気してて寝たきりで休職中に転職を検討するという背徳行為をするメンヘラ」なんて相手してくれないでしょう。
だからこそ、帰る場所を大切してください。

3.4. 職場環境から離れる

就職を機に上京した人や、会社の借り上げ社宅や、寮に住んでいて会社の人と顔を合わせてしまう人はいますぐに環境を変えましょう。
病原のそばにいては回復が遅くなります。
実家に帰ったり、恋人の家に匿ってもらったりしましょう。

4. 休職期間のおすすめな過ごし方

4.1. 運動

ジムかピラティスかヨガに通いましょう。(これ絶対)
休職は思いのほか暇です。一日1回は運動するように心がけましょう。
メンタルが病んている時は運動をしましょう。
日に日に体が引き締まっていき楽しくなっていきます。
また、ジムやピラティスは職場の人間関係とは違うので息抜きになります。

4.2.1. 読書で自分の病気について知る

「適応障害」「うつ病」「HSP」などの本をたくさん読みましょう。
リワークセンターの先生もおすすめしていたので間違いはなかったと思います。

休職は暇です(2回目)。
「職場復帰してまた同じようなことになってしまったらどうしよう」と思い悩む時間がめちゃめちゃあります。
そんな時、先人たちの知恵をお借りすると良いかと思います。自己啓発書などで生きる上の知識を学んでもよし、コンサル出身者の本で内容のない話を偉そうに語る話術を学んでもよし、とりあえず本を読むのはいいことです。

休職をしている人は、池袋のジュンク堂に行って1日を潰すこともできるんです!!こんなにワクワクすることはないと思います。

おすすめな本
※選出理由は「メンタルがやばい時でも読みやすい文章」「スラスラと読めて1冊読んだ達成感が出る本」「時間潰しになる」

4.2.2. 読書で自分の会社について知る

自分の病気について知ったら、次は自分のいる業界について知りましょう。自分が病気になった理由は、自分のせいだけではないはず。


4.3. 「成果が出る」趣味を作る

休職は暇です(n回目)。
何もしないとベッドで一日寝ているだけの日になってしまいますが、それでも自分が今日という日を生きたという思い出を残したいじゃないですか。
だから、新しい趣味を見つけたり、新しい家電を買ったりして日々にインパクトを残していました。

例えば、私だったらホットクックを買いました。
ホットクックは「温める」「茹でる」だけではなく、味噌を作ったりジャムを作ったり自家製ヨーグルトを作ったりできます。それを一個一個試してみました。

こんなもんなことでも楽しいですよ。
ポイントは、自分がやったことが「成果が出ること」。料理や掃除などは、家事にもなるし一石二鳥です。

noteをはじめてみてもいいかもしれないです。私はnoteをはじめてみて、自分の書いた文章にコメントをくれた人が本当に好きになりました。
自分の経験を言葉にして俯瞰して見つめるということはできるようです。
あなたにしかない、この病んでいるときだけの感情を大切にしてみてはいかがでしょうか?

4.4. 睡眠や食事

酒を飲みすぎないようにしましょう。
寝過ぎないようにしましょう。
食事は1日一食は食べましょう。

4.5. 机の前に向かう

「休職したぞ!よし、国家資格を取ろう!」
という人もいるかもしれませんが、そこまで思い詰めないでください。
しかし、何かしらに「合格した」という過程で自己肯定感を回復することはできるでしょう。
学生時代は勉強できたけど、会社員になってからはポンコツ、、という人にとっては、学んだことがそのまま身になっているという勉強体験に立ち返ってみてもいいかもしれないです。
ここで、注意が必要なのは現職と関係ない勉強をする。例えば、不動産業界の人が宅建の勉強をしては意味ないです。今の仕事と違う知識を身につけましょう。

おすすめなのは英語の勉強です。オンライン英会話を併用することで、1日に一回知らない人とコミュニケーションをするという機会を得ることができます。

言語化できない感覚を磨いていきたいならこちら!!

簿記は頭を空っぽにできる数字パズルみたいで楽しいですよ!


5. 最後に 自己ケアが大切

休職期間の中で、恩師にかけられた言葉は
「美味しいものだけを食べて、綺麗な文章を読んで、美しい絵や美術品を見て過ごしなさい」
ということでした。

病休職中であっても、充実した時間を過ごすことは可能です。自己ケアや興味を追求することで、心身の健康をサポートし、ポジティブな気持ちで新たな一歩を踏み出しましょう!!



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