見出し画像

インバスケットが1問も解けなかった話

こんにちは。とあるベンチャー企業でひとり人事をしている朱夏です。
今週は書きたいことが重なったので週2回投稿です。

先日、会社の教材体験の一種として、インバスケット演習に取り組みました。
(人材開発、人事関連の方にはお馴染みかと思います)

インバスケット演習とは
“制限された時間内に主人公の立場になりきり、お客様からのクレームや部下からの相談など、どの職場でも起こりうるような案件を、的確に、かつ迅速に、精度高く処理を行うことができるのかを測るシミュレーション演習です。”
(引用:https://www.in-basket.jp/how/inbasket/)

今回のケースだと、未開封・未対応のメール約20件への対応を1時間以内に判断して処理していくというもの。

人材開発においてインバスケット演習は、案件の優先順位づけ力や問題解決力を測定するときなどに使われています。
対応方法に正解・不正解はなく、その判断プロセスを見ることが目的です。

で、私はこのインバスケット演習をやった結果、1問も完答できませんでした

この状況が表していることと、なんでこうなったのか???自分なりに考えてみました。

◆他者から見れば「何もしていない」のと一緒

自分は1時間ぼーっとしていたわけではなく、何からどうやって返事しようか考えています。ですが、自分に対して何かしらのリアクションを求めているのに対して何も返事をしていないので、こちらの事情を知らない相手からすれば、やや極端な表現かもしれませんが「何もしていない(考えていない)」のと一緒になります(仕事なので、こちらの個人的な事情を慮る必要もあんまりないですしね)。

仕事はアウトプットしてなんぼ、とよく言われますが、この事象はそれを端的に表していると思います。

◆見栄を張った結果、優先順位が大混乱

では何故行動が取れなかったのか?というと、単純に言えば「何から手をつければいいのかわからなくなってしまったから」なのですが、これをもう少し掘り下げてみます。

自分の中では、20件のメールの中で「これはすぐに返せる」「自分でもすぐに判断できる」ものと、「今の自分ではすぐに判断できない」「正直よくわからない」ものの判別はしていました。

一方、今回のケースでは「マネジャー」という立場がくっついてきます。
そうすると「マネジャーとしてこれは明確に判断して返事を返さなければならないのでは?」とか、「すぐに返せるものだけ返事していたらマネジャーとして示しがつかないのでは?」みたいな、要は“見栄”のようなものが発生していました。

その結果、すぐに対応できる案件を対応せず、見栄張って難易度の高い案件に返事しようと思ったけどそれもできず、結果1問も完答できなかった、というわけです。

これ、ここ1、2年で自分が苦しんでいることそのまんまなんですよね、、
要は「わからない/できない」が言えないっていう。
「そういう自分をわかってよ!!」みたいなヒステリーはさすがに起こさなくなったものの、うーん、根深い、、と思いました(=_=;)

◆日常の仕事で気をつけること

自分の気質ゆえの弱点がモロに出てて恥ずかしいけど、気づけたから良しとしましょう、、
せっかく演習に取り組む機会をいただいたのに、何も気づけず学べずではあまりにももったいないので。
大事なのは「気づいたあとにどう対応するか」ですね。

・わからないことはわからないと素直に言って聞くというアクションを選択肢に入れる
・自分が取り組めるものから着手したっていいから、まずは動く

根深いからすぐには難しいかもしれません。
でもまずはそういう自分を自覚するところから始めていければと思います。

****

正直なところ、この話を記事にするかも悩みました。
(ほら、こういうところが見栄っ張り)

でもきっと、世の中こういう人ってたくさんいると思うのです。
自分自身がそうだという人もいるだろうし、そういう人を上司や部下に持つ人は悩んでいるかもしれない。
1つの事例としてお話することで誰かのヒントになるかもしれないかな?と思ってしたためました。

それでは今日はこの辺で( ˘ω˘)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?