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飛騨市の「令和4年度決算」を見ていく①

動画クリエイターのシュウジです。
岐阜県飛騨市と株式会社Another Worksが行う、複業人材を登用する実証実験において、「関係人口創出パートナー」として選出いただきました。

2023年10月16日に飛騨市の「令和4年度決算報告」が公表されました。今回はわからないところを調べながら、内容を見ていきたいと思います。

※画像や数値はすべて「広報ひだ 2023年10月号」より引用しています。



令和4年度は約13億円の黒字

令和4年度は13億円の黒字となっています。直近3年間の決算概要は以下になっています。

令和3年度の一般会計・特別会計を総括すると、歳入決算総額は320億3,901万2千円、歳出決算総額は298億6,870万6千円となっており、歳入歳出差引額は21億7,030万5千円である。

令和3年度飛騨市一般会計・特別会計歳入歳出決算 及び基金の運用状況等審査意見の提出について

令和2年度の一般会計・特別会計を総括すると、歳入決算総額は334億2,830万3千円、歳出決算総額は317億8,797万1千円となっており、歳入歳出差引額は16億4,033万2千円である。

令和2年度飛騨市一般会計・特別会計歳入歳出決算 及び基金運用状況の審査意見の提出について

令和元年度の一般会計・特別会計を総括すると、歳入決算総額は300億7,852万6千円、歳出決算総額は286億1,768万2千円となっており、歳入歳出差引額は14億6,084万4千円である。

令和元年度飛騨市一般会計・特別会計歳入歳出決算 及び基金運用状況の審査意見の提出について


歳入・歳出も黒字額も直近3年と全然違う!と思っていたのですが、どうやらこれは僕の間違いっぽいです、、、令和4年度は「一般会計」部分しか見ておらず、令和元年〜3年は「一般会計+特別会計」の額と、見ている箇所が違っているみたいです。

令和4年度の特別会計の額はこちら。

歳入・歳出・実質収支額を先ほどの金額に加えると、以下になります。

  • 歳入:約321億円

  • 歳出:約302億円

  • 収支額:約16億円

こう見ると、例年同様の金額になります。実質はちょっと違うのでしょうが、直近とのおおざっぱな比較はこれでよさそうです。

一般会計とは

一般会計とは,福祉・教育・土木・衛生などの市町村の基本的な施策を行うための会計であり,主な歳入には,市町村税・地方交付税・国庫支出金等があります。一般会計のほかに,特定の収入をもって特定の事業を行うために設けられているのが特別会計です。

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/9822.pdf

飛騨市の一般会計を見ていきたいと思います。

市税とは・・・

市税は、市に対して納める税金の総称です。富里市の市税には、個人住民税、法人市民税、軽自動車税(種別割)、市たばこ税、固定資産税、都市計画税、国民健康保険税があります。

富里市HP

繰入金とは・・・

繰入金とは、一般会計、ほかの特別会計及び基金または財産区会計の間において、相互に資金運用することです。

たとえば、一般会計の歳出に不足が生じた場合に、基金から取りくずして一般会計に繰り入れることなどを言います。

多賀城市HP

寄付金とは・・・

市民などから受け取る金銭による寄附で、使途を制限されない一般寄附金と、使途を指定された指定寄附金があります。「ふるさと納税」も都道府県、市町村への寄附金です。

大野市HP

地方交付税とは・・・

「国が集めたお金の中から、各地域や町に、お金を分けてあげることを「地方交付税交付金」と言います。これは、お金をたくさん持っていない町も、学校や公園などを作ったり、きれいにしたりするのに必要なお金を持っている町と同じように楽しい場所を作るために、国が助けてあげるための制度です。」

Chat GPTより

国庫・県支出金とは・・・

国庫支出金と地方交付税交付金は,どちらも国から地方公共団体に支給されるお金ですが,「使い道が決まっているかどうか」が違います。

国から指定されたことに使うために,国から地方公共団体に支給されるお金。使い道は義務教育費,生活保護費などと指定されている。

https://benesse.jp/teikitest/chu/social/social/c00788.html

市債(地方債)とは・・・

「地方債」とは「地方公共団体が1会計年度を超えて行う借入れ」をいいます。

地方公共団体は様々な行政サービスを提供していますが、地方公共団体の歳入・歳出における地方債の位置づけのイメージは、次のとおりです。

総務省


一見すると、まだまだ自主財源が少ないように見えます。ただし、これはどこの自治体も同じじゃないかと思います。

注目するのは寄付金=ふるさと納税です。ふるさと納税に力を入れる前(平成26年度)の決算はこんな感じ。

平成26年度決算資料 飛騨市

寄付金、ないですね、、、おそらく「その他」などに含まれているのでしょう。資料を見ると「約1,955万円」と記載がありました。令和4年度のふるさと納税額は18.9億円ですから、9年で100倍近く増えたことになります。自主財源比率も30.5%だったのが、46.1%まで増えていますので、大幅な増加です。

今回はここまで!

僕が関わらせていただく「関係人口創出」プロジェクトは「未来のコミュニティ研究室(FCL)」が主体となって活動されています。

12月9日には研究発表会があるので、多くの飛騨地域の方に足を運んでもらえるよう活動していきます。

このnoteでは活動の記録を発信していきますので、ぜひいいねやフォローをしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします!

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