第133回 応徳4年の出来事(2)
正確には応徳4年は4月に寛治(かんじ)と改元されているので、今からの出来事は寛治元年の出来事となります。
7月7日、道長の最後の生き残り、尊子が85歳で亡くなります。高松方の二番目の姫(全体では五女)で、ただ一人皇室関係ではない源師房(具平親王の子)の妻となりましたが、優秀な息子、源俊房・顕房は兄弟で左右大臣となり、娘麗子は摂関家の師実の妻となり、後嗣師通を産んでいます。
また顕房の娘賢子は師実の養女となって、白河天皇の寵愛を受け、現在の堀河天皇を産みました。ですから尊子は