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【コラム】必要なのは薬の専門知識だけじゃない!?〈保存版〉登録販売者が目指したい資格試験3選!!

 薬剤師として仕事を始めた頃、上司から「これからの時代は、薬剤師の資格だけではだめだ……」というようなことを言われた気がします。いわゆる「薬剤師+α」が必要であり、αの模索が大事という話だと思います。

  「この道一筋」というキャリア形成の仕方は、収入基盤が一つに縛られるという意味において、リスクの高い行動といえるかもしれません。一方で、+αを模索するという行動は、現在の職能とは別のキャリアも目指すわけですから、専門性を犠牲にするという側面もあります。

  正直なところ、僕は専門性を追求しようが、プラスαを模索しようが、どちらでも良いかなと考えています。ただし、専門性を追求することは、本人の努力だけではどうにもならないこともあります。職場環境、時間的・経済的な事情など、外的な要因の影響も大きいからです。

  登録販売者にとって、OTC医薬品の知識を追求し、専門性を高めることは、個人のスキルアップとしてだけでなく、消費者にとっても有益なことでしょう。一方で、医薬品の専門性という意味では、薬剤師という国家資格保有者の水準を超えることは、環境的にも困難であり、登録販売者個人の努力でどうにかなるものでもありません。

 ただし、薬剤師は薬のスペシャリストではあっても、ドラックストア等の物販業務に関する専門的スキルを勉強しているわけではありません。小売りに関しては完全に素人であることの方が多いでしょう。

  その意味で、登録販売者は、販売者としての専門知識、ノウハウ、ビジネス教養など、医薬品販売全般にわたるジェネラリストという専門性に着目したキャリア形成も有益ではないかと思います。

 そこで、今回のコラムでは、登録販売者の実務と相性がよい資格試験を3つに厳選してご紹介したいと思います。
 なお、本記事で紹介する資格は、登録販売者の実務に役立つことを前提に、❶誰でも受験可能であること(受験制限なし)❷資格取得までの難易度が現実的であること(忙しくても目指せる)❸知名度が高く、転職にも有利に働く可能性があること(スキルとして公的に有用と認知されている)の3点を選定条件としています。

 限られた時間で目指すべき資格の種類は?

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