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山を歩く道具たちについて語る。

登って、登って、疲れて愚痴を言い始める。
なんで上目指してるんだろう…って我に返る。

だけど、撮った写真や動画を見返すと結構面白くて
自分を客観視して仲間とゲラゲラ笑う。
これが割と楽しくて、また登る。

こんにちは、Syuheiinoueです。

さて、今回はnoteから「2022年買ってよかったもの」の記事執筆の依頼をもらったので、過去note「普段使っているキャンプ道具について語る」を参考に、2022年版「山を歩く道具たちについて語る」と題して、今年揃えたアウトドア道具について語ってみようと思います。是非お付き合い頂けると嬉しいです。何卒!

(登山における安全の考え方は人それぞれなので、主観が多く含まれます。お手柔らかにお願いします🙏)


ザック(日帰り)

MILLET(ミレー)
SAAS FEE 30+5 COFFEE

山を歩く時、重い荷物を背負う。
肩が痛くなる、段々愚痴を言い始める。
友人が段々無視し始める。

そんな山登りは嫌だ!(笑)
ということで吟味に吟味を重ねて購入した、まるでファーストクラスのような背負い心地うたう定番のザック。
離陸(登頂)から着陸(下山)まで、それはもうサービスの行き届いた快適な山の旅。腰でしっかり持つための腰ベルト、汗を溜め込まない背面メッシュ、縦長でブレない重心構造、出し入れしやすいボトルポケット…!!そして色が…コォフィィ…!

流石、老舗ブランドの成せる技。
今年買ってよかった道具、堂々の1位です。

唐松岳に向かう道中
Photo: 2y__________ig
伊那岳いなだけ
腰ベルトが優秀すぎて
背負っていることを忘れるほど。

Photo: auroraphoto.graphy


ザック(テント泊)

GREGORY
BALTORO 65

ザック界のロールスロイス。
ザックの重さを感じないフィット感、かゆい所に手が届く細やかな仕組み、フロントパネルのアクセスなど、背負ってみて多くの方がバルトロを選ぶ理由が分かりました。唐松岳→五竜岳縦走の際、貧弱な僕が20km歩いても肩が痛くなることもなかったので、本当に凄いザックだと実感。愚痴、弱音の回数は数える程。

今年はまだ3回しか活躍できていないので、来年はよろしくね。


赤岳鉱泉に向かう道中
Photo: bocca_wonderland
唐松岳から五竜岳の縦走
15-16kg、肩の負担がほぼ無かった。

Photo: auroraphoto.graphy


アウトドアウォッチ

GARMIN
Instinct 2 Dual Power

トライアスロン経験者の友人と登山に行った際に、オススメして頂いたアウトドアウォッチ。心拍数と血中酸素濃度が測れて、簡易的ですがGPSで歩いた場所を記録できて、時計内バッテリーとソーラーのデュアルパワーで「万が一」に対応できる素晴らしい機能。
しかもガーミンアプリで友人と繋がって日々のトレーニングや登山記録の経過を楽しんで励まし合えるので、気付けば1日の歩数や体力具合を見る機会が増えて健康にも気を遣うようになりました。(3kg痩せました)

随時、心拍と標高を確認できる機能が嬉しい。
1泊2日の登山時、GPS機能が常にONの状態で
バッテリー残量100%→40%程度


服、靴、カメラバッグ

山に登るようになって、キャンプとは違った側面でアプローチしないといけない服、靴、カメラシステム。ちょっとした「気になる」が、最終的に大きな疲れに繋がって危険なので、割と常に考察している分野かもしれません。

MILLET
ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット
ゴアテックス素材のシェルよりも着心地が良くて、シルクタッチ。透湿性とうしつせいが高く常に体をドライに保ってくれるティフォンに感動です。

ちなみにベースレイヤーはMILLET ( ミレー ) DRYNAMIC MESH、通称「アミアミ」…写真は撮っていますが、恥ずかしくて載せられません(笑)

木曽駒ヶ岳、7月
肌寒い山頂の停滞時

Photo: auroraphoto.graphy
ist - Aokinodaira Fieldのイベント撮影時
困り顔をしていますが、早朝眠かった時の顔です

Photo: akari.kuramoto


Patagonia
ショートスリーブ メリノ バイク ジャージー
どんなに汗をかいても臭くない…メリノウール、凄すぎます。体のシルエットも綺麗に出ますし、そして何より肌触りが気持ち良くて夏山では重宝するようになりました。基本、肌触りの良い服フェチなのかもしれません。

10月初旬、不帰嶮かえらずのけんを背景に。

Photo: akari.kuramoto


MAMMUT
ケント ガイド HIGH GTX
正直どの靴を選べば良いか分からなかったので、好日山荘のお兄さんに「登りたい山」と「使いたいシーズン」を伝えてオススメして頂いた靴です。

足首を守る為にハイカット、岩稜帯を歩くためのクライミングゾーン、防水のゴアテックスといった機能性を兼ね揃えているので、厳冬期の高山以外に活用できる万能型の靴。心配性なので、店内を30分歩いて靴擦れ加減をテストして購入しました。(お兄さんありがとう)

マムートの靴は細身。
足に合って良かったです。
どんなに歩いても靴擦れしたことがありません。


PAAGOWORKS
FOCUS L
カメラを安全に収納できる防水のカメラバッグ。バッグのフラつきを抑える固定ベルト、サコッシュ代わりになる収納力には感動。ショルダーハーネスに直接カメラを固定する道具もありますが、やはり生身でカメラを持つのは不安で、もしカメラを谷底に落としてしまえば明日から廃業みたいなものです(笑)←笑えない(笑)

落下防止用に、海外の写真ワークショップに参加した際に頂いたノベルティのハンドストラップをお守り代わりに使用しています。

八ヶ岳、突然の雪。
雨、自分の汗からカメラを守ってくれる。

Photo: bocca_wonderland
八ヶ岳、10月下旬
多少の雨は問題ありません


ハンモック(キャンプ)

Kammok
Mantis

ハンモックとタープ、ペグのオールインワン。
是、最強のハンモック也。

キャンプ場に着いて、一番大変な作業はテントとタープを立てること。なるべく平地を見つけて…風景のバランスを考えながら…お腹が空いてきた…。

で、気付けば1時間。
汗ダラダラ。

といった修行設営から解き放たれるハンモック。
木を2本見つけたらスッスッスッ。

おおよそ15分のスピード感で設営が完了するので、ビールまで辿り着ける時間が最速。春夏はお昼寝が最高に気持ち良くて、慣れたら熟睡できる潜在能力を秘めたものが…そう…マンティスなのです。今年の夏、かなりハンモック泊を楽しみました。

ist - Aokinodaira Field


ハット(番外編)

THE FAT HATTER
ハット名は…(すいません名前忘れました…)

友人のヨシダ君とカウボーイキャンプをする為に購入したハット。アウトドアは機能性を重視して選択することが一番大事ですが、こうやって「ただ愉しむ」ための買い物も良いものです。一緒に友達とワイワイするのも、掛け替えのない時間です。

沖縄THE FAT HATTER VISTA CLUBで購入
ハワイアンでメロウな歌を歌ってそうな雰囲気
北欧っぽくカッコつけても良いじゃないか

Photo: yoshidacampinsta
Camp beanにて
ヨシダとハット会


車(番外編)

クライスラー・ジープ
チェロキー(2014年初代モデル)

車、買い替えました。
ジープ買うならラングラー!
と思っていたのですが、世話になっている中古ディーラーの方が偶然チェロキーを見つけて、そのまま勢いで購入。外装はほとんどカスタムされた状態で、前オーナーのこだわりが詰まった1台。

ボディカラーと吊り目ライトが可愛くてニヤニヤしています。色も素敵。

キャンプや登山、仕事等で車は必須なので、長く快適に乗れることが車選びの条件ですが…一撃必殺、一目惚れでした。

写真は、先代のエクストレイルちゃんと現在のチェロキーちゃん。

8年乗りました
走行距離は18万キロ
(走り始めは8万キロ)
あぁぁぁぁぁぁぁ
さようなら〜(スリスリ)
いらっしゃいませ。
お目目が可愛いね。
これからが楽しみだね。
これからはよろしくね。


まとめ

今年の春から本格的に登山をはじめて、約半年。
3歩登って、1休憩…
5歩登って、1不満…

そんな絶望的な体力でスタートした登山ですが、継続は力なり。トレーニングとダイエットを重ねて、今では北アルプスを縦走するほどの急成長を遂げた2022年。
そんな極端な私ですが、振り返ると体力や技術面の不安をかばうためにダイエットを行い、山の言葉を覚え、時には山岳救助の事例ビデオを漁り、安全のためにしっかり道具選びを行なった半年だったような気がします。これが俗に言う「のめり込む」ことだったのかもしれません。

以上、2022年の買って良かったものについて語ってみました。こうやって振り返ると、登山の為にたくさん投資した半年だったような気がしますが「山は美しく、時に恐ろしい」という価値観のもと山登りを楽しもうと決めているので、安全と知識は買って得る物だ!という結論に至っています。

例えばサービス面でも、山岳保険だけではなく遭難時のヘリ捜索救助保険の加入(ココヘリ)も買って良かったもの(サービス)の一つに入りますし、登山道を整備して頂いたり、暖かい食事を提供して頂いている山小屋に少しでもお金を払うことも買って良かったもの(価値)だと考えています。

山は景色だけではなく、人と人との繋がりが美しい場所。
自分の足で歩かないと分からなかった価値観に気づくことができたのは、なんだか幸せなことですよね。登れば登るほど、山が好きになるから不思議ですよね。

とはいえ…まだまだヒヨッコ登山者の一人なので、安心安全の心構えと来年登りたい山の為に、これからも投資をしていくことでしょう!(さぁ大変だぞ)

登ったら、また書きます。
それでは。

Syuheiinoue



さいごは、美しい山々の写真で⛰


6月、残雪機の涸沢カール
7月、伊那岳から千畳敷カールを眺める
7月、お花畑と雲が美しい千畳敷
7月、大菩薩峠
7月、車山の夜明け
7月、美ヶ原トレイル
7月、蓼科山散歩
8月、北八ヶ岳の美しい森
8月、瑞牆山みずがきやまのビューポイント
8月、四国二郎笈山頂
8月、四国剣山の稜線
8月、四国カルストのサンセット
8月、グループで仙丈ヶ岳へ
9月、早朝の八方池
9月、唐松岳から五竜岳に向けた縦走路
9月、五竜岳に向けてナイトハイク
9月、五竜岳山頂にて、ご来光
9月、白岳から五竜岳
9月、燕岳山荘と星
9月、燕岳の朝
10月、八方山の紅葉
10月、不帰嶮と雲海
10月、八方尾根と朝焼け
2月、厳冬期の蓼科山
4月、残雪期の木曽駒ヶ岳(千畳敷カール)
10月、美濃戸口から赤岳鉱泉へ
10月、山肌と雪が美しい横岳
10月、硫黄岳から赤石の頭に向けて


カメラ:SONY α9ii
レンズ:SEL20F18G, SEL35F18F
フィルター:Tokyographer OPF-550s, 550L, 650L, CinematicDF
三脚:Peak Design TRAVEL TRIPOD(Carbon)

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