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"まあ。セレプロなので。"#2 コミックス感想

ここ2、3日は花粉症による頭痛と眠気で死にそうになってます。こんにチアーズ。
しかしどうせ死ぬなら本日発売の第2巻をもって完結したコミックスの感想記事を書くまでくたばらない!
というわけで東皓司先生による「SELECTION PROJECT」コミカライズの感想を第1巻と合わせて各エピソードごとにさらっと書いていきます。

理由は最後に書きますが、もしコミックスを買おうかどうしようか迷っている人がいたらすぐにでも購入をオススメします。セレプロが好きなら絶対に面白いと感じるはずです。

(ちなみに私は単行本でまとめて読みたい派なのでweb連載の方を読んでなかったのですが、今思うと色々と後悔しています…)

第1巻(2021/9/22発売)

第1話 天沢 灯

最初に読んだ当時「第1話が鈴音じゃない!?」と驚いた記憶があります。
アニメ本編の方とリンクさせるとこのエピソードを読んでいるかどうかで第3話で玲那が話していた「お姉ちゃんは独りで頑張ってた。独りで戦って、独りで苦しんで…」という言葉の受け取り方がだいぶ変わってきますね。
あとは灯が他の候補者と接するときの雰囲気がそのまま鈴音に受け継がれているなあ、と。

第2話 美山 鈴音

9歳にして長く苦しい入院生活を強いられていた鈴音にとって、スマホの画面で見る灯の姿はどれだけ輝いていたのだろう――と想いを馳せずにはいられません。
灯に憧れる姿がいつの間にか小児病棟のアイドルになっていたという描写もグッとくるものがあります。
そして読み直していて気付いたのですが灯が「いつか かなう夢 響いて♪」と歌っているんですよね。Ooyの歌詞には無いのでまさかこの時点から「いつか かなう 夢」の伏線が張られていた…?!

第3話 花野井 玲那

当たり前ですが玲那も幼い頃は歳相応に「お姉ちゃん大好きな妹」だったわけでして。
その姉を突然失ったことに対する衝撃はどれほどのものだったか。灯が見ていた景色を見たいという目標はまさに玲那にとって生きる糧そのものだったんですね。
アニメ本編では「歌が好きなわけではない」と言っていたりもしましたが、その時点の玲那にとっての歌とは好きとか嫌いとかの次元ではなく、姉がいなくなってしまった世界で生きていくため縋っていたものと思うと…(涙)

第4話 濱栗 広海

広海さんバットすごい似合ってますね…。
というのは別にして、南雲さんが可愛いとよく言っている制服姿のポニテ広海がたくさん出てきます。
まあ広海は単純に顔がいいのでスーツ姿もワンピース姿も似合ってますよ。ロングヘアーも今見るとめちゃめちゃ新鮮だなー。
そしてさくらちゃんがガチだった。アニメの方でもガチでしたけど。

第5話 今鵜 凪咲

このエピソードもアニメ4話とリンクさせるとなかなか面白いです。ひとりでも生きていけるように、と思うきっかけですね。
凪咲が周囲の人間やファンにアピールするあざとさみたいなものは幼い頃から大人同士のコミュニケーションに触れていたからなのかな、と。よく言えば世渡り上手…みたいな。
割と家事とかちゃんとできそうなのにアニメ本編だと寮の部屋を広海と散らかしてたのは気を抜いてたからなのだろうか…。

第2巻(2022/4/7発売)

第6話 八木 野土香

まさかの灯登場!ということでこの出会いが正史なのか判断に迷うところですが有識者の皆さんはどう思いますか?!
アイドル志望の動機が「北海道の食べ物をアピールしたい」というのは何だか気の抜けるような話だと思っていたのですが、このエピソードを読むと野土香なりにちゃんと考えていたんだなあと手のひらをクルクル返しました。
そして私の隠れ推しであるワンダーとワンデスが可愛く作画されてて嬉しかったです。

第7話 当麻 まこ

マーマが制服着てるとコスプレにしか見えないんだが?!
…と思ったのは私だけではないと信じたい。赤ん坊抱いてるオーラがJKのそれじゃないんよ。
他のキャラにも言えるんですがこんな美少女たちと同じクラスになった男子たちは気が気じゃないよねと思ってたらちょっとそういう描写があって笑ってしまいました。
「お客が来た?!」→「お茶菓子とか用意せんば!!」って普通の女子高生の反応じゃないんだよなあ。

第8話 淀川 逢生

タメ口で話してる逢生がものすごい新鮮!
アニメ本編では歳下の詩にさえ敬語だった逢生が砕けた口調で喋っていると女の子感マシマシです。
アニメ最終話で一瞬出てきた楯ってこれかー!とようやく自分の中で点がつながりました。
スプラ結成時にダンスの振り付けは疲れるとか言ってましたが実は逢生本来のスペックからするとダンスで見せていた実力は片鱗に過ぎないのでは…?という疑惑が。

第9話 山鹿 栞

栞と千代さんのやり取りにほっこりしてしまいました。結構長い付き合いなんだろうなあ。
…と思ってたらお母様もお婆様もなかなかいいキャラをしていらっしゃる。ついわたくしもお嬢様言葉になってしまうほどですわ。路上ライブの衣装は山鹿家パワーをお使いになったんですの?
そして栞のダンス練習の作画を見るとセレヒロの「いつかガラスの靴みたいに」の花井さんの振り付けを連想しますね。

第10話 小泉 詩

アニメ本編よりもかなり表情豊かに描写されているので、これを読むのと読まないのとでは小泉詩というキャラクターの"解像度"がだいぶ変わってきそうです。
小学生らしい感情のアップダウンが見れて面白いですし、何より子役として活躍していた彼女が「自分の意志で」アイドルを目指したという土台がわかる構成になっています。
このエピソードがあってこそのNOiSY MONSTERかもしれないですね。しかし4歳から子役ってお嬢に文句言えるだけの芸歴ですわ…。

第11話 幕開け

というわけでアニメ第1話、鈴音が目を覚ますシーンにつながります。
今日が休日だったらこのエモい流れでBD1巻を再生してましたよ。危ない危ない。

せっかくなので全体の総評もここで書き記しておくと、「コミックス2冊を通して9-tieがより好きになった」という一言に尽きます。
アニメ本編中は基本的にオーディション中なので終盤で9-tieが結成されるまでどうしても他人行儀なやり取りが続いていましたが、コミックスでは家族や友人との関係が描かれているので彼女たちの素の一面をたくさん見ることができます。

もちろんアニメだけでもキャラクターの背景は十分に伝わってたとはいえプラスアルファの魅力を加えてくれた東先生に全力の拍手とエールを送りたいです。

次はおしるこジュンのアイドル時代コミカライズを待ってます!

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