見出し画像

正田、宗教法人へ行く 車中泊千葉旅行記

(前回の続き)

でかく美味い寿司を食べ、満足のオレは福島に向かう。
信号待ちですごい行列のお店を見かけた。

画像1

行列を見ると入ってみたくなるってのが人情だって誰かが言っていた。オレは並ぶのが嫌いなので、食べたい気持ちはあったが、通り過ぎた。

来る途中に友人が「そういえばこの辺に大きな宗教法人の本部があるんだよね」と言っていた。多分いまその辺りだ。

「霊波之光」
看板やら電信柱やらにやたらと張ってある。そういえば。
ちょっと前に霊波之光から勧誘のチラシが届いた。内容は、今辛くないですか?それを、救いましょうみたいなやつだったと思う。本部が福島にもあり、そこにきてくださいと書いてあった。ずっと気にはなっていたんだけど、せっかく本部だし、行ってみようかな。宗教法人を見かけると入りたくなるのが人情である。

画像2

一旦通り過ぎてしまい、ぐるりと引き返す。
この辺りの建物はほとんど霊波之光のもののようだ。

画像3

駐車場に停めるとなにやらすごいものが。お城?

画像4

こどもが遊べる公園も。

このあたりの建物にはこういったキャッチコピーが書いてある。

あたりには、白装束を着た人たちが大勢いた。いざ敷地へ!

記念撮影。建物内は撮影禁止だったので、この写真しかない。
とんでもなく高いビル、RPGに出て来そうな大聖堂、フードコート、ずっといても飽きないテーマパークのようだった。
ビルの一階には、トロフィーや賞状が飾ってあるスペース、お宝の展示スペース、霊波之光がいかにして誕生したかを等身大人形で教えてくれるスペースがあり、一通り見た。白装束の方々は元気よく挨拶してくれた。後ろポケットに入った長財布が落ちないかとも心配された。

大聖堂は本当にすごかった。信者の方々は入り口の前で頭を下げて入館していく。教会のように木の椅子がステージに向かっていくつも並んでいる。

(HPページよりお借りしました)
オレは礼拝の作法など知らないので適当に座って眺めていた。
一人で来る人、二人で来る人、家族で来る人、みな熱心にお祈りしている。
人々の祈りとは尊いものだなあ。改めて、祈りとは何なのだろう、と考えた。親友や愛する家族に何かあった時、人は祈らずにはいられない。ロケット打ち上げの前に技術者が神社にお参りに行ったという話もある。無事であってくれと願う。
祈りとは、未来は全く分からないという前提に成り立つものだ。それでも人は未来を考えてしまう。その矛盾や不安の解決のため、神を作り出し祈った。人は分からないというのを放っておけないというクセがある。
現代において神は形を変えて「科学」になったように思う。あれも宗教の一種であるとオレは思っている。人とは信じずにはいられないのだ。

オレは少し頭を下げて大聖堂を出た。白装束の人たちが何やら準備している。大晦日になにかイベントをやるらしい。年が明けるってのはどこでもおめでたいことなのだなあ。

そそくさと車まで戻る。結構楽しかったけど、入信はしないかなあ。さ、福島に帰ろう。

(続く)


この記事が参加している募集

スキしてみて

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?