常に完璧である必要なんて
僕は最近心配していることがある。
それは、幼馴染の和が何かと完璧を求めすぎているということ。
常に学年上位キープするために勉強してるし、弓道でも大会に行くためにいちばん遅くまで練習してる。
もちろん3年生として最後の大会だし、頑張る気持ちもわかるが、張り詰めすぎて糸が切れてしまわないか心配だ。
○○:よし、じゃあ母さん、行ってきます。
そう言い僕は学校へ向かうために朝早く家を出る
僕は学校へ着くと教室へ行き、その後必ず寄る場所がある。
シュッ
○○:今日も朝練してるの、和?
僕が訪れたのは和が練習している弓道場。
和:あ、○○。そりゃもちろんするよ、最後の大会だもん。
○○:あんまり張り詰めすぎるなよ?倒れられたらほんとに怒っちゃいそうで、、、
和:なんで○○が怒るの笑でも、張り詰めてなんかないよ笑最後なんだから全てにおいて完璧でないと!
○○:(、、、それが張り詰めてるんだよなぁ)
和:もう少し練習したいから、また後でね?
○○:りょーかい。あ、飲み物ここに置いとくね
和:ありがとう。じゃあまた教室でね。
○○:頑張れ〜
弓道場を後にし、隠れて和の様子を見守る
○○:(張り詰めて欲しくは無いけど、なんだかんだ応援してる自分もいるんだよな、、、)
○○は複雑な心境のまま、教室に戻り、自分の時間を過ごす。
もうすぐホームルームが始まりそうになり
○○:あと1分、、、
美空:最近和ずっとぎりぎりまで朝練してるよね
○○:ほんとにね。倒れないか心配だよ
すると
キーンコーンカーンコーン
ホームルーム開始のチャイムが鳴る
ガラガラガラ
和:はあっ、はあっ、間に合った、、、
チャイムが鳴ったと同時に和も入ってくる
担任:井上、もう少し早く朝練から戻って来れないか?
和:、、、それは無理です。最後の大会が控えているので、、、!
和は力強くそう言った
担任:そ、そうか、、、
担任は和の真剣な眼差しに少し驚く
担任:まあ、みんな今日も1日元気にな。じゃあ一限の用意しろー
そう言い各々一限の用意をする
○○:なあ和、先生も言ってたように少しだけ早く上がること出来ないのか?
美空:○○君の言う通りだよ?さすがに張り詰めすぎだよ
和:いいの!私がしたくてしてる事だし、何より完璧にし続けないと!
○○:、、、そっか。
美空:でも無理はだめだからね?駄目そうならすぐ美空たちに言いなよ?
和:わかってるよ笑でも心配しないで大丈夫だよ
そう言い時間が過ぎお昼
美空:和〜、○○君、ご飯食べよー
和:あー、ごめん。お昼も練習したいから二人で食べてていいよ!
それだけ言い和は弓道場へと向かっていった
○○:あっ、ちょっと和!、、、、、行っちゃったね、、、
美空:うーん、お昼も食べないで練習となるとホントに倒れちゃうんじゃないかな、、、
○○:僕は放課後一応見に行ってみるよ。
美空:美空も行く!さすがに倒れられたら困るもん!
放課後に弓道場に行く決意を固め午後を乗り切る
キーンコーンカーンコーン
6限を終えるチャイムの音
和:よし、じゃあ2人ともじゃあね!あ、あと今日は自分を追い込みたいから終わる頃まで来ちゃだめだからね!
和はあっという間に去っていく
美空:分かった!、、、ってもういなくなった
○○:ほんとに大丈夫かな、、、?
美空:まあ、和の言う通り終わり頃に迎えに行こ?
○○:そうだね笑
時間が過ぎるのを待ち、和の練習が終わり頃
○○:そろそろ行く?
美空:そうだね、行こっか。
2人が弓道場へと向かうと
○○:和〜、迎えに来たよ〜、、、って、どこだ?
美空:ほんとだ、どこに行っちゃったんだろう?
○○:着替えてるのかな?
美空:もう少し待ってみよ!
そして2人は和の着替えと思われる時間を待つ
30分後
○○:遅いな
美空:ちょっと美空更衣室見てくるね?
美空は更衣室へ向かうと
美空:ちょ、ちょっと○○君来て!?
美空のその声であわてて更衣室へ向かう
○○:ど、どうした美空!?、、、、、って和!
○○か更衣室へ入るとそこには美空と倒れている和の姿が
○○:ど、どういう事?
美空:分からない、、、来たら和が倒れてて、、、
○○:と、とりあえず、病院に連れていこう!
美空:そ、そうだね!
2人で背負って和を病院へ連れていく
病院にて
医者:うーん、疲労の蓄積によるものですね。最近やけに無理してた様なことはありましたか?
○○:そうですね、、、大会が近いので朝練もお昼も食べずに練習してましたね
美空:一応先生とか、美空たちも止めてはいたんですけど、、、
医者:そうでしたか、、、とりあえず無事では有りますが、しばらくは安静が必要ですね。
医者の言葉を聞き、和の病室へ向かう
和:あ、、、○○と美空、、、
○○:な、和!?
美空:だ、大丈夫だった?
和:うん!もう大丈夫!
美空:ほんとに?
和:うん!だからもう帰ってていいよ!心配かけてごめんね?
○○:、、、、、
美空:大丈夫だよ!じゃあ○○君、先に帰ろっか?
○○:、、、、、
和:○○、、、?
○○:、、、、、和。
和:な、なに?
○○:、、、なんで倒れるまで無理したの?
和:だ、だって最後の大会だし、、、
○○:最後だから追い込むのはわかるよ。今までで1番頑張ってた。だからといって無理して倒れそうなら僕たちに言ってって言ったよね?
美空:(ま、○○が怒ってる、、、、、)
和:倒れる事なんて今まで無かったし、、、今回も大丈夫かなって、、、
○○:いくら和でも無理だよ。なんで言ってくれないんだよ、、、、、
○○はがっかりしたように話す
美空:でも確かに○○君の言う通りだよ、、、いくら和でも倒れるに決まってるから、、、
和:それはごめん、、、気をつける
○○:、、、でもまあ、和が無事で本当に良かった。
和:で、でも○○はなんでそんなに私のことを心配してくれるの?
○○:そ、それは、、、
和:、、、?
美空:幼馴染の和の事好きだからだよね!
○○:ちょっ、美空!?///
和:えっ!?///
美空:あれ?言っちゃだめだった?
○○:だ、駄目だろ、、、///
和:、、、ほんとなの?
○○:え?
和:○○が私の事好きなのほんとなの?
○○:、、、ほんとだよ///
美空:じゃっ、美空はお邪魔なので帰るね〜
和:あっ、ちょっと美空!
美空は和の静止を聞かずに帰っていく
○○:な、和、、、
和:な、なに?
○○:、、、、、好きです。これからもずっと傍で支えたい、だから、、、付き合ってほしい。
和:、、、、、はいっ!
和:退院して、大会が終わっても、ずっと支えてね!
こうして付き合った2人。○○の懸命な手助けにより和は最後の大会に間に合い、日本一に輝いたという、、、
ここまで読んでくださりありがとうございます!
今日のヒロインは和ちゃんです!
不意に思ったんですけど、和ちゃんってもしかして需要高いんですかね?わりと評価高い気がして、、、
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