シナプスイッチ 人材開発・組織開発 ラーニングトルク公式ブログ

ラーニングトルク社でコンテンツ開発をしている私は、学術的な知見や効果的な講座のノウハウ…

シナプスイッチ 人材開発・組織開発 ラーニングトルク公式ブログ

ラーニングトルク社でコンテンツ開発をしている私は、学術的な知見や効果的な講座のノウハウを活かして、研修を企画・実施してきました。その経験から、研修担当者が知っておくべき知見をまとめています。 https://learningtorque.com/

最近の記事

#40. 色弱とはどんなフィルター?

「色弱」ってご存知ですか?日本人男性の約5%、女性の約0.5%がもつ、一般の方とは少し異なった色の見え方がする遺伝的な特性の事です。 日常生活で困る事はあまりありません。信号や服の色や草木の色も識別できます。赤を見れば「赤」と答えます。 ただ、95%の人とは若干違う見え方をしているため、たまに「あれ?感覚が人と違うかもな」と感じることがあるかもしれません。 微妙な色調が人とはちょっと違うだけなのです。(人によって程度差はありますが)  例えば、赤のLEDポインターが見にくい

    • #39. 優秀な社員の扱い方-企業人事が知るべき戦略

      優秀な社員の離職は会社にとって大きな打撃ですよね。社長の皆さん、どうしたらそれを避けられるかという事がわかったら、こんなに嬉しいことはないと思いませんか? まず実績を上げられる優秀な社員には、この会社に留まる理由が必要であり、それらには以下のようなものが挙げられます。 1.魅力的なポジションやチャレンジや報酬のアップ(ドーパミン的喜び) 2.ここにいると安定しているし、安心(セロトニン的喜び) 3.仲間との達成感(オキシトシン的喜び) 4.超越的な至福感を味わえる(エンドル

      • #38. バランス感覚が良いとは?

        「#27. 愛と力のバランス、どうとったら良いの?」でこんな事を書きました。 「私のようにビジネスの世界に何十年も浸かっていた人は力の比重が高過ぎてバランスが悪いし、NLPやコーチングにハマり過ぎると愛の比重が高過ぎてバランスが悪いと言う事がよく起きます。両方の世界を見てみると、どちらかの世界にしかいない方は、やはりバランスが悪く一元的になりがちだと感じます。」 そうした所、もう少し具体的な事例を聞いてみたいと言うリクエストをいただきましたので、今日はその辺について触れた

        • #37. 今の時代に英語の学習は必要?そしてどう勉強する?

          「今の時代に英語は必要か?」という問い、もう何十年も議論が繰り広げられていますね。 嘗ては、「日本の優秀な階級だけが出来ればそれで良く、海外の優秀な作品は、彼らが日本に紹介すれば良いのであって、一般市民がハイレベルで出来る必要がないから日本の英語教育は質が低いのである」などという陰謀論まで飛び出しており、一般人には不要という考え方があったのかも知れません。 「餅は餅屋」という言葉はかなり日本では浸透していると思います。専門家に任せるという姿勢が日本では当然の習慣・姿勢になって

          #36. パワハラは何を話したかではない

          パワーハラスメントは、言葉の内容だけでなく、その発言の背景、意図、そして受け手の感じ方に大きく依存すると言う事はみなさん、よくご存知だと思います。 以前にもお伝えしましたが、NLPでは「あなたが相手から受け取った反応が、あなたのコミュニケーションの成果である」という考え方があります。この考え方は、さすがに受け入れるのが辛いと感じる方も多いと察しますが、私には少しずつ真理に聞こえて来ています。 研修担当者には、この複雑な問題をよく理解していただき、パワハラ研修に於いて、い

          #35. 思考を保留させる事の価値

          現代社会では、常に迅速な判断と即座の行動が求められる場面が多い。 しかし、二者択一が出来ないグレーな状況に直面した時、その判断を急がずに「保留する」ことには一定の価値があります。 このブログでは、研修担当者がこの概念を理解し、それを他の人に伝える方法について探求します。 例えば中間管理職は、経営判断が現場の意向とズレた時に、大局的な判断と近視眼的な判断のズレを公明正大に表現できないという状況に立ち会う事が多いと思います。 如何に中間管理職が経営層の意図を上手に分かりやすく

          #34. 妻からの1,000本ノック

          世の既婚の壮年男性の皆様へ 皆様も自己改善と成長のために日々努力している事と思います。然し乍ら、年齢を重ねて行くと貴方の人格的な問題を指摘してくれる人が減ってきている事に気付きませんか? 特に、比較的、尊老社会(高齢者を尊重し、彼らの知恵や経験を価値あるものとして認める社会)である日本では、裸の王様が増えやすい社会環境にあります。 若手芸人が先輩芸人(わざとおかしな振る舞いをする)に忌憚なく指摘が出来るかを隠しカメラで様子見し、指摘しなかったら、その先輩芸人は「裸の王様」認定

          #33. ファミリービリーフを変えるのは誰の責任?

          「ファミリービリーフ(家族の信念)」とは、家族の中で共有され、世代を超えて伝承される信念や価値観のことです。 これには、文化的、宗教的、社会的な規範や期待、伝統なども含まれ、たとえば、特定の職業や結婚に対する家族の態度、金銭に関する考え方、教育の重要性などがこれにあたりますが、多くの場合、明確には言語化されておらず、その家族にとっては、なんとなく当たり前の雰囲気として浸透しています。 軽いものだと、トイレを開けて用を足す習慣、伝える言葉遣いの乱暴さや上下関係の厳しさ、出先での

          #32. 潜在意識を覗くと何が見える?

          人格の向上、在り方の拡大のためには、葛藤を統合して昇華させるプロセスを、ワークとして経験し、自らのあらゆる光と影に向き合う事が必要と何度か書きました。 その度に、適切な所で学ぶ必要があると申し上げて来ました。 それは、体験した事の無い人に、言葉で説明しようとすると、似たような体験と結びつけて、「ああ、あのことね」と安直な左脳的理解で終わってしまうのを恐れての事です。 他人の無意識領域を扱うワークを言葉で表現するのは、誤解を与える可能性が大変高く、どんなに右脳的なワークが自分に

          #31. 勘違いしてはいけない「そのままの貴方で良い」の意味

          今日は、世で、都合良く解釈されがちな「そのままの貴方で良い」という言葉について考えてみたいと思います。 この言葉を言われたらとても心地良いし、対話において信頼関係を構築する素敵な言葉だなと私も思います。 しかし、それを「成長する必要も無い」「努力する必要も無い」「他人に嫌な思いをさせてしまう自分もそのままで良い」と受け取られたら困りますよね。 実際、そう受け取られてしまい困った経験をした人材育成に携わる方も多いのではないでしょうか?少しばかり乱用されがちなこの言葉について再考

          #31. 勘違いしてはいけない「そのままの貴方で良い」の意味

          #30.「嫌いな人」こそ、私達の良き修業の場

          私達の人生には、時として「嫌いな人」との出会いがあります。これらの人々は、私達の日々を難しくしたり、不快な感情を引き起こしたりすることがあります。しかし、今日は、嫌いな人々が私達にとって、自己成長のための貴重な機会を提供しているということを説明したいと思います。 まず、人を嫌う理由は、しばしば私たち自身の価値判断に揺らぎが生じるためです。私たちの価値観は、過去の経験や教育、文化的背景によって形成されます。これらの価値観は、他者との相互作用を通じて反映され、時には自分自身に挑

          #29. 相手の肯定的意図を探る事の絶大な効果

          私たちの日常生活や職場でのやり取りにおいて、他人の肯定的な意図を理解しようとする態度は、予想以上に大きな影響を及ぼします。 今日は、一人一人のこの姿勢が、従業員の幸福感を高め、チームの結束を強化し、組織全体の成功に大きく貢献すると言う話をさせて下さい。 「あの人はいつも上から目線」「彼は嫌味ばかり言う」「あの部下は言い訳ばかりする」などなど、会社や組織でよく目に耳にしませんか?そして私達もやはりそう思ったことがある。 これが普通の人間だと思います。 しかしながら、私達、人材

          #28. 抜歯に麻酔は要りません- サブモダリティチェンジのテクニック

          今日は、痛みの管理や不快な感情の克服に革命をもたらすサブモダリティチェンジというテクニックについてお話しします。この驚くべき方法は、私たちの感覚体験を根底から変えることができ、日常生活において非常に有用です。 今回は少し長くなってしまいますが、とても役立つので是非じっくり読んでみてくださいませ。 分かりやすく言うと、「脳はイメージ次第で身体感覚に影響を与える事ができる」、もっと強烈に表現すると「脳を騙すこと」とも言えるかも知れません。 例えば、プラセボ効果をご存知でしょうか

          #28. 抜歯に麻酔は要りません- サブモダリティチェンジのテクニック

          #27. 愛と力のバランス、どうとったら良いの?

          マーティン・ルーサー・キングJr 牧師が 「愛のない権力は無謀で虐待的であり、力のない愛は感傷的で貧弱です。最良の状態での権力は、正義の要求を実行する愛であり、最良の状態での正義は、愛に対立するすべてを正す権力です。」 “Power without love is reckless and abusive, and love without power is sentimental and anemic. Power at its best is love implemen

          #26. ケンウィルバーの4象限モデルと研修コンテンツ開発

          多くの研修会場では「個人のスキルやノウハウ」向上のみを扱う事が多く、結局現場では活かされないという事がよく起きています。「その知識、役に立った。でも私の内側では拒否している。みんなは動かないだろう。」そんな声が聞こえてきそうです。 そこで、ケン・ウィルバーの4象限モデルのご紹介です。 これは、研修コンテンツの開発者にとっても、非常に有益なフレームワークです。このモデルは、人間の経験を個人的・内的、個人的・外的、集団的・内的、集団的・外的の、4つの異なる観点から理解することを

          #26. ケンウィルバーの4象限モデルと研修コンテンツ開発

          #25. 能力の高い企業研修担当者がいつも気にしている10の事

          研修業界に長くいると、他企業で活躍するトレーナー、ファシリテーター、コンサルタント、コーチ等と「どうしたらより良い研修に出来るか」と言う会話が増えてきます。そんな会話の中から、今日は私なりに、つい忘れがちな、企業研修運営に於る重要な事トップ10をお伝えします。 1. 明確な目的の事前共有: 研修が成功するためには、目的がはっきりしていることが不可欠です。参加者は自分の学びが直接的な成果に結びつくことに期待していなければ、能動的に参加することができないからです。 「上司に言わ

          #25. 能力の高い企業研修担当者がいつも気にしている10の事