走るコンシェルジュ

オーストラリアのシドニー在住。ホテルで働いています。趣味はランニングで、シドニーのあち…

走るコンシェルジュ

オーストラリアのシドニー在住。ホテルで働いています。趣味はランニングで、シドニーのあちこちを走ってます。クラフトビールが好物。 仕事でも落ち着きなくバタバタ走りまわってるから、このハンドルネームでちょうどいいか。 2022年にオーストラリア国籍を取りました。

マガジン

  • シドニー

    シドニーは、もう25年以上住んでいる僕のホームタウン。こんなに長く住んでいるけど、まだまだ新しい発見があるし、素敵な景色にいきあたる。そんなシドニーについて僕が描いた文を集めてみました。

  • 僕とランニング

    30代なかばから始めたランニングは、緩やかだけど間違いなくポジティブな方向に僕の人生を変えたと思う。そのランニングについて書いた文をまとめてみました。

  • 気に入っている自作

  • 日本全都道府県に行ってきた

    今回3ヶ月ほど日本に帰った際、日本の47都道府県…つまり全部に行くことができたので、そのいきさつを書いていきます。 (注):行った…というのは列車で通過した、というのを含めますので、すべての都道府県を観光した、というわけではありません。

  • ホテルマンとしての記録

    今までずっとホテルで働いていたので、noteにもホテル関係の文章を多く書いてきました。それをまとめておきます。

最近の記事

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オーストラリアに行ったら、レ・クレドールのコンシェルジュになった

ロックダウン中のシドニーで、私の職場であるホテルは、影響をもろに食らっています。時間だけはいやというほどあるので、どうやって現在の自分が出来たのかを振り返ってみました。なんせ20年にわたるストーリーなので、分けて書いていきます。 まずは、ホテルに就職した理由からそもそも、大学の専攻は歴史だったのでホテル業界とは全然関係がなかった。 いざ就活を、という際にどういう業界に就くべきか、と考えた。だいたい、文学部史学科卒なんて学歴は、普通の会社に勤めるに当たっては屁の役にも立た

    • Ryuichi Sakamoto: Opus

      坂本龍一の映画、Opus を見に行った。 僕が坂本龍一(めんどくさいから以下は、例の「教授」と書かせてもらおう)を知ったのは小学生時代に聞いたYMOで、まあとにかく外見から音楽まで、カッコいいじゃないですか。 その当時は熱狂的に聞いていたけど、YMOが散開した後は、憑きものが落ちたかのように、彼らの音楽を聞かなくなった。 でも、教授のここ何年かの闘病生活などを知ると考えさせられるものがあったし、亡くなったというニュースを聞いた時は、一つの時代が終わったような気持ちになって

      • 旧発電所でモダンアート:Biennale of Sydney

        シドニーでは、ただ今Biennale of Sydneyというアートイベントが開催されている。 州立美術館といった常設の場所でも展示が行われているが、今年の目玉は、なんといってもWhite Bay Power Station. これ、カッコ良すぎません? 簡単に説明すると、これは名前の通り1917年に完成した発電所で、主にシドニーの鉄道に電力を供給していたらしい。 1984年に稼働を停止して、それ以降は僕もこの横を何度も通ったことがあるが、うら寂れた廃墟感があり、いか

        • 2024年シドニーハーフマラソン。快走。

          今年も、シドニーハーフマラソンを走ってきた。 レース概要 将来このレースに参加してみようかな?という人のために(そんな読者はいるのだろうか?)、まずはこのレースについて書いてみよう。 シドニーハーフマラソンは、1992年から開催されている。 主催は、ずっと地元の新聞であるSydney Morning Heraldだったが、2023年からはランニングシューズメーカーのHokaがメインスポンサーとなっている。 コースは、若干の変更を経ているが基本的にそれほど変わっておらず

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        記事

          人生初の献血をシドニーで

          いきなりだけど、ワタクシ、ただいま53歳のおじさんです。っていうか、あと一ヶ月で54になる。信じられん! …ということはどうでもいいのだが、献血をしてきた。 この歳になるまで、実は献血をしたことがなかった。もちろん献血は必要とされているのは知っているし、ここシドニーでも広告や呼びかけがメディアを通して流れてくる。 なぜ今まで献血をしなかったかというと、いくつか理由がある。 一番の理由は、シンプルに関心がなかった、ということ。 幸いに、家族や友人で輸血をしたり、重病にな

          人生初の献血をシドニーで

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          シドニーオペラハウスがねぐらの…

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          122歳のSL列車で日帰り旅行

          2024年3月10日、日曜日。 シドニーセントラル駅の、ホームの片隅に人だかりが。 ステンレスボディの電車が連なる中で、マルーンカラーに塗られた古色蒼然とした客車が存在感を放っている。そしてその客車の先頭には、これまた格式のある蒸気機関車が。 そして、その蒸気機関車からは元気よく煙がもくもくと上がっていている。 今日はこの列車に乗るのだ! オーストラリアは日本と比べるといわゆる「鉄オタ」は少ないが、それでも古い機関車や客車をちゃんと保存しているし、たまにだが実際にそ

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          メルボルン雑感

          2月に訪れたメルボルン。 その絵日記的な雑感です。 今回泊ったホテルは、シティの少し外側(電車で2駅)の、サウスヤラという町にした。 普段はシティの中のホテルに泊まっていたのだが、もうメルボルンは何度も行ってるので今回は少し違う場所に泊まろうかと。 John Olsenという、オーストラリアを代表する画家の名前を冠したホテルだったので、ロビーから廊下から部屋まで、彼の絵があふれていた。 こういうキャラクターのあるホテル、好きだなあ。 毎日のように電車やトラムに乗って

          シドニー交響楽団のシーズンオープニングコンサートに行ってきた

          2024年2月28日、シドニー交響楽団の2024年シーズンオープニングコンサートに行ってきた。メインはマーラーの第5交響曲という、なかなか派手というか、オープニングに相応しい選曲で、指揮はもちろん首席指揮者のシモーン・ヤング。 彼女はこの手のドイツ・オーストラリア後期ロマン派が得意なので、まあ納得というか。 マーラーの5番は、もう何度もコンサートで聴いたことがあるので、まあ別に行かなくてもいいかな…と思っていたのだが、 1.コンサートの日に用事がなかった 2.オペラハウス

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          ゴールドラッシュで栄えた街、バララット

          シドニーからメルボルンへ4日ほど遊びに行ってきた。 シドニーとメルボルンって、日本でいえば東京と大阪、という感じの二大都市で、僕もだいたい年に一回は訪れている。 ただ、最近はメルボルンの街なかをうろついてばかりだったので、今回は少し遠出をして、いわゆる「観光」をしようと思った。 ただ、車を持っていないので景色のいいスポットに行くとなると少しハードルが高い。 ツアーに参加するのも面倒なので、鉄道で行ける場所で面白そうな場所はどこかあるかなあ、と調べた結果、バララット(Ba

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          秘境?のクラフトブリュワリー

          先日、シドニーからすこし離れた街の、さらにその外れにあるブリュワリーに行ってきたので、その記録を残しておこう。 こんな場所、友達でもいないと行かないよねえ…ということで、ビール好きかつ町探訪好きの友達に連れて行ってもらった。 まずは、シドニー中央駅(セントラル)から郊外電車に一時間ほど乗って、キャンベルタウンという街まで行く。 所要時間は電車で一時間なので、シドニーからの通勤圏内にぎりぎり入る…といったところだが、電車が進むにつれて家がだんだん無くなって木々が増えてくる

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          シドニー・オペラハウスってやはりすごい!

          シドニー、いやオーストラリア、いやいや世界を代表する建物である、シドニーオペラハウス(以下オペラハウス)。 そのオペラハウスだが、昨年(2023年)が完成50周年で、色々なイベントが催された。 ということもあり、最近シドニーオペラハウス(以下オペラハウス)について書かれたノンフィクションの本を読んだ。 オペラハウスについての本はたくさん出版されているが、これはオーストラリア人のライター、ピーター・フィッツサイモンズによる本。たぶん今のところ一番新しく書かれた本ではないか

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          オーストラリアデー

          1月26日は、オーストラリアでは祝日だ。その名も、オーストラリア・デー。 建国記念日…と思ってしまう人もいるがそうではなく、1788年のこの日に、イギリスから来た船団がオーストラリアはシドニーにイギリス国旗を掲げ、正式に植民地(というか流刑地)にした日である。 この日は、街中がお祝いムードになり、色々なイベントが催されるが、昨今はこのオーストラリア・デーも、祝祭一辺倒というわけではない。 というのもやはり、この日は、ずっと昔からこの地で生活をしていた先住民にとっては最悪な

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          クリスマスのバカヤロー

          わたしは、クリスマスが嫌いだ。 ここで急いで断っておくと、これはわたし個人の感想である。普通にクリスマスを祝っている皆さまに対しては何の反感もないし、誰かに「メリークリスマス!」と言われたら、こちらもにっこり笑って「メリークリスマス!」と言い返すこともやぶさかではない。 以下の文章は、中年シングルのそねみひがみということで余り気にしないでいただきたい。 それにしても、なぜわたしはクリスマスが嫌いなのだろう? これは、鶏が先か卵が先か論争のようなもので、わたしの今までの

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          虹が見えた〜!シドニー

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          オーストラリアでプロ野球観戦!

          オーストラリアで人気の球技ってなんだろう? この国はなんたってラグビー、オージーフットボール、おっともちろん本家のサッカー、といった「フットボール」が盛んだ。 ところで、野球ってやってるの? こないだのWBCを見てもわかるように、やっていることはやっているのだが、この国では野球の最大のライバルスポーツがある。 クリケットだ。 この人気がとにかくすごく、なまじ似ている競技だから(野球の起源はクリケットらしい)、どうしても野球は継子扱いで日陰者だ。 かたや、日本人で野

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